まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

危機回避の方法

2009-08-22 13:52:58 | ドライブ人生論
街中のちょっと広めの国道を調子よくクルマの流れに乗って走っていたら、
突然、前のクルマが急にブレーキをかけて、
なんだ?と思っていたらノロノロと、国道沿いのファミレスに入っていった、
なんてことはありませんか。
みなさんはそういうとき、どうやってそのクルマを回避するでしょうか?

今みたいなケースはまだそれほど危機的状況じゃありませんが、
けっこう高速で飛ばしていたら、道路に落下物や動物の死体が転がっていたとか、
住宅街の路地を走っていたら、突然横道からクルマが出てきたとか、
思いもかけない事態が発生するというのは、運転しているとよくあることです。

そういう危機を回避しなきゃいけないときに、
ハンドル操作に頼る人ってけっこう多いんですよね。
つまり、ハンドルでうまくクルマを操って障害物を回避しようとする人。
これは本当に危険なので絶対にやめてほしいです。

最初の例で言うと、私は追い越し車線を走っていたんです。
そうしたら左側の走行車線でそういうことが起こって、
すると後ろを走っていたクルマは「どうだ、うまいだろ」と言わんばかりに、
スピードを落とさないままこちらの車線に割り込みながら、
みごとなハンドルさばき(?)で、左折車をよけていったんです。
アホか
左折車はよけられたかもしれなかったけど、
オレのクルマにぶつかるところだっただろ
こっちが前のクルマの不穏な動き(ミョーに変なところでブレーキを踏んでいた)と、
後ろのクルマが車間距離を全然取ってないのに気づいていて、
あらかじめそれなりの対策を取っていたから、ラッキーにも無事にすんだんであって、
さもなきゃここで何台もの玉突き事故が発生しているところだったぞっ

ハンドル操作で何とかしようとする人がけっこう多いのって、
テレビや映画のカーチェイス・シーンの影響なんだろうなあ。
あんなの現実世界ではありえませんから。
あれはプロの人たちがすべてを計算し尽くして決められたとおりにやってるだけで、
実際にあんなことはどんなに運転の上手い人だってできませんから。
現実世界でハンドルさばきで危機回避しようとすると、
隣の車線や、片側一車線道路なら対向車線に飛び出しちゃうとか、
逆に歩道に乗り上げて歩行者をはねちゃうとか、
当初の危機よりももっとたいへんなことになりかねません。
なので危機回避の第1はなんといってもブレーキなのです。
スピードを落とす。
最悪の場合は止まる。
これにまさる危機回避の方法はありません。

人生も同じ。
何かあったら、まずはスピードを落とす。
最悪の場合は止まる。
危機のときにスピードを落とさないまま、
うまいことハンドルさばきで何とかしようとしたら、
よけいに深みにはまっていっちゃいますから。
何とかうまくやるのではなく、
思い切ってやめてみる。
ブレーキを踏む勇気をもちましょう