先の記事の後、9月12日と18日に脳死・臓器移植が行われ、
臓器移植法改正後約2ヶ月のあいだに10例 (通算96例) が実施されたことになりました。
この10例のうち、ドナーカードによる意思表示をしていたのはお1人だけです。
改正前の臓器移植法によれば、脳死判定を受け入れ臓器を提供することを、
ドナーカードによって意思表示していないかぎり、
脳死判定すら行われないということになっていたのですから、
法律が改正されていなければ、この2ヶ月のあいだに脳死者はたった1人だけだったことになります。
他の9人の方々は人工呼吸器につながれて、脳死判定もされないまま、
そういう人たちが存在していることもけっして表に出ることはなかったのです。
もちろん、家族の同意だけで脳死・臓器移植が行われることには賛成できませんが、
今回の法改正により脳死者の存在が明るみに出たことはよかったことの1つだろうと思います。
今後、政府ならびに臓器移植ネットワークにお願いしたいのは、
脳死者の実数を明らかにしてもらいたいということです。
この2ヶ月間の脳死者は10人だけではないはずなのです。
つまり、脳死になってしまったけれどご家族が臓器提供を拒んだケースというのが、
はるかにたくさん存在するはずなのです。
そういう人たちも含めた脳死者の実数を公表するべきだと思うのです。
脳死・臓器移植を行ったケースだけ発表し報道するのでは、家族に対して、
臓器提供しなければいけないのではないかというプレッシャーを与えることになってしまいます。
そうしなかったケースがはるかにたくさんあるということは家族が知っておくべき情報でしょう。
そして、その人たちはその後どうなったのでしょうか?
未だに人工呼吸器につながれたままなのでしょうか?
それとも延命治療を停止して人工呼吸器を外し、心臓死を迎えることになったのでしょうか?
私の前々からの持論ですが、臓器提供をするかしないかとは関係なく、
脳死した人々をどう扱っていいのか、どう扱うべきかというのは大問題だと思うのです。
現代医学が心臓死 (心停止、呼吸停止、瞳孔散大) に干渉することができるようになり、
脳死状態をいくらでも長引かせることが可能になっている今日、
(脳死になったらほんの数日のうちに必ず心臓死に至るなんて遠い過去の話です)
何が死で、私たちはどうやったら死ねるのか真剣に考え直す必要があるだろうと思います。
そのためにも脳死者の実数と現状について正確な情報を提供してもらいたいと思います。
臓器移植法改正後約2ヶ月のあいだに10例 (通算96例) が実施されたことになりました。
この10例のうち、ドナーカードによる意思表示をしていたのはお1人だけです。
改正前の臓器移植法によれば、脳死判定を受け入れ臓器を提供することを、
ドナーカードによって意思表示していないかぎり、
脳死判定すら行われないということになっていたのですから、
法律が改正されていなければ、この2ヶ月のあいだに脳死者はたった1人だけだったことになります。
他の9人の方々は人工呼吸器につながれて、脳死判定もされないまま、
そういう人たちが存在していることもけっして表に出ることはなかったのです。
もちろん、家族の同意だけで脳死・臓器移植が行われることには賛成できませんが、
今回の法改正により脳死者の存在が明るみに出たことはよかったことの1つだろうと思います。
今後、政府ならびに臓器移植ネットワークにお願いしたいのは、
脳死者の実数を明らかにしてもらいたいということです。
この2ヶ月間の脳死者は10人だけではないはずなのです。
つまり、脳死になってしまったけれどご家族が臓器提供を拒んだケースというのが、
はるかにたくさん存在するはずなのです。
そういう人たちも含めた脳死者の実数を公表するべきだと思うのです。
脳死・臓器移植を行ったケースだけ発表し報道するのでは、家族に対して、
臓器提供しなければいけないのではないかというプレッシャーを与えることになってしまいます。
そうしなかったケースがはるかにたくさんあるということは家族が知っておくべき情報でしょう。
そして、その人たちはその後どうなったのでしょうか?
未だに人工呼吸器につながれたままなのでしょうか?
それとも延命治療を停止して人工呼吸器を外し、心臓死を迎えることになったのでしょうか?
私の前々からの持論ですが、臓器提供をするかしないかとは関係なく、
脳死した人々をどう扱っていいのか、どう扱うべきかというのは大問題だと思うのです。
現代医学が心臓死 (心停止、呼吸停止、瞳孔散大) に干渉することができるようになり、
脳死状態をいくらでも長引かせることが可能になっている今日、
(脳死になったらほんの数日のうちに必ず心臓死に至るなんて遠い過去の話です)
何が死で、私たちはどうやったら死ねるのか真剣に考え直す必要があるだろうと思います。
そのためにも脳死者の実数と現状について正確な情報を提供してもらいたいと思います。