まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

平成28年度全国公民科・社会科教育研究会全国研究大会

2016-11-18 19:55:24 | 教育のエチカ
ギリギリになっての告知で申しわけありませんが、来週の月曜日と火曜日に、

千葉で 「平成28年度全国公民科・社会科教育研究会全国研究大会」 という、

「全国」 やら 「研究」 やらをやけに押している大会が開催されるそうです。

まさおさまの大学院ゼミの修了生が千葉県で高校公民科の教員に就職しており、

千葉大会ということで彼女が事務局をやっているらしく、

ぜひ千葉県ばかりでなく 「全国」 の皆さまにもお越しいただきたいということで、

告知と拡散を頼まれました。

ちょっともう時間がないし平日だから今から予定を立てるのは大変かもしれませんが、

高橋哲哉氏による記念講演のテーマはとても刺激的かつ魅力的ですし、

文科省の調査官の方は私と同じ漢字の 「まさおさま」 ですし、

大会主題である 「自ら考え参加する主権者を育てる」 というのもとても興味深く、

その主題に沿った各分科会の発表もどれも面白そうですので、

公民教育に関心のある方、公民教育について卒論執筆中だけど行き詰まってる4年生、

休職中で時間を持て余してしょうがないという方などは、ぜひ参加してみてください。

正規の申し込み期間は過ぎてしまっているのですが、

下記に連絡いただければ今からでも問題なく参加できるそうです。

連絡先:mumu85g@gmail.com

皆さまぜひ奮ってご参加ください。


平成28年度全国公民科・社会科教育研究会全国研究大会

1.期日:平成28年11月21日(月)から11月22日(火)まで

2.場所:ホテル ポートプラザ ちば
         〒260-0026 千葉県千葉市中央区千葉港8-5
         JR京葉線,千葉都市モノレール「千葉みなと」駅前
         TEL043(247)7211 FAX043(247)2811

3.大会主題:自ら考え参加する主権者を育てるために

4.費用:大会参加費2,000円 資料費2,000円 (計4,000円)

7.内容
(1)記念講演 (11月22日10時~12時)
講師:高橋哲哉先生(東京大学大学院総合文化研究科教授)
演題:「沖縄」に向き合うということ - 日本人の「責任」を考える
講師紹介:1956年福島県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。専攻は哲学。著書に『逆光のロゴス』(未来社),『記憶のエチカ』(岩波書店)、『デリダ』(講談社),『戦後責任論』(講談社学術文庫),『歴史/修正主義』(岩波書店),『「心」と戦争』(晶文社),『証言のポリティクス』(未来社),『反・哲学入門』(白澤社),『教育と国家』(講談社現代新書),『国家と犠牲』(NHKブックス),『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書),『デリダ 脱構築と正義』(講談社学術文庫),『沖縄の米軍基地 ―「県外移設」を考える』(集英社新書)など。

(2)文部科学省教科調査官講話 (11月21日11時~12時)
講師:樋口雅夫先生
演題:「公民科教育の一層の充実に向けて」

(3)県内に関する研究発表 (11月22日13時~14時30分)
講師:石塚誠先生(成田高等学校非常勤講師,特定非営利活動法人三番瀬環境市民センター理事)
演題:「社会科教師の小さな実践-海辺再生への取り組み-」

(4)分科会研究協議 (11月21日13時~16時10分)
①「現代社会」分科会
授業実践報告者:杉田孝之先生(千葉県立津田沼高等学校教諭)
「経済の基礎概念から設計する有権者教育」
松澤徹先生(東京都立国立高等学校指導教諭)
「高校『現代社会』の授業で『政策』を考える-発表する力と記述する力を伸ばすための試み-」

②「倫理」分科会
授業実践報告者:萩原拓也先生(千葉県立泉高等学校教諭)
「僕の対話型授業は何だかうまくいっていない気がする」
宗弘昭先生(福岡県立修猷館高等学校教諭)
「高校『倫理』は自己の立ち位置をつくる学び―『倫理』生き残りのために普通の授業から考える―」 

③「政治・経済」分科会
授業実践報告者:武田泰彦先生(千葉県立柏高等学校教諭)
「入試対応と深い理解,二兎を追ってみた『政治・経済』の授業」
志田光瑞先生(北海道札幌稲雲高等学校教諭)
「北海道における『政治・経済』教育に関するアンケート調査報告について」

門のない大学

2016-11-18 14:53:46 | 教育のエチカ
昨年、東北哲学会を福島大学で開いたとき、準備をしながら気づいていたんですが、

ブログに書くのを忘れていて、今年、日本カント協会の学会準備をしながらまた思い出しました。

福島大学って 「門のない大学」 なんですよね。

金谷川駅から遊歩道っぽい道を通って大学に向かうわけですが、

途中どこにも門はありません。

しばらく歩いていくと、新井先生作の素敵な彫刻の向こう側に無粋な看板が見えてきます。



もうちょっと寄ってみましょう。



右と左に何か書いてありますね。

さらにクローズアップ。



おおっ、ここからが福島大学構内になるらしいです。

本来ならここに校門があって然るべきと思うのですが、この看板は門とは言えません。

この看板がここにあることによってここから福島大学構内だということがわかりますが、

ほんの数年前まではこの看板すらありませんでした。

原発事故後、中核派等によるビラまきなどの活動が活発化してきたために、

その活動を学内から排除するため、つい数年前にこの看板は設置されました。

ちなみに先日の日本カント協会の際に設置した中規模立て看は、

この看板に針金で縛って立てていました (もちろん、ちゃんと施設課に許可をいただいた上です)。



金谷川駅とは反対側の、バス停があるほう、

クルマで来学するときに114号線から入ってくるあたりはというとこんな感じです。



福島大学の公式見解にしたがうとこちらが正門側になるらしいのですが、

ちょっと逆光のため見にくいですが、やはり校門はありません。

左のほうに看板というかポールみたいなものが立っています。



反対側から見るとこんな感じ。



クルマを運転しながら見るとけっこう目立ちます。

これも以前はなかったんですが、何年前だったかなあ、

駅側のあの看板より何年か前くらいに建立されました。

まあ、ないよりはあったほうがいいと思いますが、それにしてもこれは校門ではありません。

それよりも、長いアプローチの坂道を上っていくとこんな看板が見えてきます。



ゲートって日本語にすれば門ですよね。

ゲートの全体像がこれ。



これが出来たのはさらに最近のことで、この6月に出来たばかりです。

今年の6月から福島大学は駐車場が有料化されたので、

そのため入構券を発行するゲートが設置されたのです。

うーん、それにしてもまあゲートはゲートだけどこれは門じゃないよね。

大学の門ってもうちょっと大学の入口としてそれにふさわしい威厳があっていい気がします。

難関大学のことを 「狭き門」 なんて言ったりするじゃないですか。

門ってなんか大学を象徴しているような気がするんですよ。

フツー、大学には門がありますよね。

というか、小中高にだって門はありますよね。

まあうちは狭き門ではないんで、東大の赤門↓ほど豪勢でなくてもいいんですけど…。



「門のない大学」 でいいのかなあ?

誰でも入れる 「門のない大学」?

それとも、誰でも入学できるという意味じゃなくて、

地域に開かれた 「門のない大学」 っていうこと?

なんで門を作らなかったのか気になります。

奉職すること22年、誰もそんな話はしてくれませんでした。

というか、去年まで福大に門がないことすら気づいていませんでした。

学会の開催準備を自分でしてみて気づいたんだよなあ。

やっぱり学会なんかをやるときは 「福島大学」 と刻まれた門の横に、

巨大立て看を立てたいじゃないですか。

これって開催校のエゴなんでしょうか?

福島大学にはなぜ門がないのか?

福島大学に門はなくていいのか?

今後ちょっと追究していきたい課題です。