まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

脳死・臓器移植の件数2020

2021-01-11 18:11:44 | 生老病死の倫理学
脳死・臓器移植の件数はずっと数え続けているのですが、
ブログで報告したのは2014年が最後だったようです(こちら)。
後期に開講している基盤教育「倫理学」 の授業が1月からまた遠隔開講になってしまったので、
これを機にブログ記事を更新しておくことにします。
いつもの臓器移植ネットワークのサイトで調べた数値です。
臓器移植法が施行されてからの各年の移植件数を記していきます。
2010年7月に改正臓器移植法が施行されたので、
その前後で比べてみましょう。

1997年  0件
1998年  0件
1999年  4件
2000年  5件
2001年  8件
2002年  6件
2003年  3件
2004年  5件
2005年  9件
2006年 10件
2007年 13件
2008年 13件
2009年  7件
2010年 32件 (改正前3件、改正後29件)
2011年 44件
2012年 45件
2013年 47件
2014年 52件
2015年 57件
2016年 64件
2017年 77件
2018年 68件
2019年 98件
2020年 69件
通算   736件(改正前86件、改正後650件)

2014年に書いたブログ記事の時と、
若干数値が変わっているところがあります。
今、調査中ですが、ブログを書いた当時は正しくカウントしたつもりです。
臓器移植ネットワークのデータがのちに修正されることがあるので、
そのせいかもしれません。

法改正前は毎年10件足らず。
2006年に初めて2ケタに到達しましたが、
それでも10数件程度でした。
臓器移植法が改正されてから30件を超え、
その後はコンスタントに伸びていき、
2019年には3ケタに届きそうなところまで増えました。
改正前までの13年間で86件。
改正後の11年で650件。
合わせて計736件です。
やはりドナーカードなしで臓器移植ができるようになった効果は高かったと言えるでしょう。

皆さんの予想は合っていたでしょうか。
意外と、法改正前後でそんなに変わらないと予想した人や、
いずれも実際よりも少なめに見積もっていた人が多かったです。
昨年度までは少なめに見積もる人はむしろ少数派で、
ほとんどの人が1,000件とか10,000件とかかなり多めに見積もっていたのですが、
今年は現実的かつ悲観的な人が多いのでしょうか。
いずれにせよ、日本ではまだまだ諸外国に比べて脳死・臓器移植の実施数が少ないのはたしかです。
これを今後どうしていくか考えながらこのあとの講義を聴いてみてください。


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