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寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

山紫水明の美國

2013年08月07日 08時00分54秒 | 日記
熱くて ゲンナリの日々です。
ご覧のように 熱帯雨林…
雨が降り、灼熱が照り続けば いかな 日本も やがて 密林(ジャングル)に覆い尽くされてしまうのでしょうね(笑)
その写真は私の自宅から会社までの間にあります。
通勤は 時間稼ぎに 裏道を通っていますが、 この辺りは自然がまだまだ残っています。
確か5月ごろと夏前に草刈りをしていたようですが、見事に元通り(笑) 自然の力とは凄いものだと改めて感心してしまいます。
この自然界の治癒力について 少し…
日本は古来より温暖な環境に恵まれていますが、社会科で習ったように温暖な気候に多雨であるため 又山地が国土の七割を占めているせいか どこを見渡しても緑豊な風景を目にすることができます。
途中 災害等あったとしても 知らぬ間に復元しています。
これも 温暖な気候と雨の多いのが幸いしたのですね (^^)

以前、司馬遼太郎氏の雑談のまとめを読んでいたら面白いことが書いてありました。
まあ、司馬遼太郎氏の読み物自体非常に興味の湧く内容が多いのですが(苦笑)
古代に関してはとくに 目から鱗みたいな記事が多いので皆さんも是非ご一読下さい。
それで 私が面白いと思ったのは 日本と 中国や朝鮮半島(大陸)の気候の違いについてでした。
古代の先進文化の中心は中国で その地に鉄の文化が興りました。 鉄は武器にするのか!?
と第一感、思いますが、実は農耕に大変役にたって飛躍的な食糧の生産を遂げたのです。
つまり以前は 木製の鋤(すき)や鍬(くわ)などを使っていたのですが、木製の農耕機具では深く耕すことが出来にくく、作業効率も悪かったようです。
それが鉄製品に換わって耕作地を深く耕すことができ、作業も迅速かつ効率的に行うようになりました。
そして 荒れ地を開墾
していき食糧の増産は生活の安定化に繋がり 強いては余力を他の産業などに力を注いでいけるために あらゆる経済の発展になったのです。
その原動力に鉄の生産が大いに貢献したのです。
それで 司馬遼太郎氏いわく 鉄を造る(溶かす)過程に大量の薪や木炭(まき)を必要として 古代中国ではそこらじゅうの森林や山々の樹木を伐採し尽くして、中国では降雨が日本ほど無く 伐採した跡は二度と緑が戻らなくなりました。
それでも 鉄は絶対的必需品で 伐採は広がり中国大陸や朝鮮半島にはげ山が多いのはこのこの時代の名残だそうです。
後年 石炭などが出てきましたが、当時は木炭に頼っていた所為で 樹木を採り尽くした製鉄業はとうとう緑豊な日本列島に移っていきました。
日本は冒頭紹介したように 降雨が豊で
一山 伐採し尽くしても やがてそのはげ山は復元していました。
場所は主に砂鉄が採れた中国山地で 山陰辺りの出雲地方に製鉄を始まりとした一代勢力が発生し 後に大和政権と争った!? とのことです。
八股のオロチ、因幡の白兎…などの神話が出来たのですね。
その八股のオロチとは 製鉄を行う途中に発生した 毒害…今でいうところの公害をモチーフにしたお話だと なっています。

製鉄業は今でこそ廃れましたが、末裔の人がいらっしゃるって 中国山地にかなり莫大な山々を持っていらっしゃるそうです。
これは 一山ずつ順に燃料の樹木を伐採してゆき 十数年かかって持ち山をグルリと回っていくためでしょうね(笑)

余程無理をしない限り、或いは砂鉄が無くならないまでは永遠に製鉄業を続けられたのです。

なるほど…私は司馬遼太郎氏の話を読みながこんな裏の話があるんだなぁ、と頷いたりしていました。
コメント
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