まちとも こころのおもむくままに

==ボランティア時々写真撮影==
日々の暮らしの中で感じたこと、時々撮る写真などを綴っていきます。

人力による脱穀作業を体験

2018-12-01 20:38:10 | ボランティア
地区社協の稲作の一環で脱穀作業が行われました。
12月とは思えない暖かな日差しの中、子どもたち10人ほどを含め30人余が参加して行われました。

最初は人力での脱穀作業。
地域の農家に保存されている足踏み脱穀機と「とおみ」を使います。
70代以上の方には、使用経験のある方もいるかもしれません。
それほど昔の道具ですが、今でも使用可能な状態に保存されています。



大人の補助で子どもたち一人一人が脱穀してみます。



本来は自分で足踏みしてドラムを回し、稲藁を入れて脱穀します。
子どもたちは踏み板を踏む役割と、稲束を差し入れる役割に分かれて体験です。

脱穀した籾には藁屑が混ざっているので、これを選別します。
「とおみ」という道具を使用します。
内蔵された羽根を回して、そこに籾を落とすと、重い実の入った籾は手前に落ち、軽い藁屑は風で飛ばされます。
羽根を回して、落ちてきた籾を確認しました。







人力での作業を体験した後、動力付きの脱穀機での脱穀を体験しました。
基本原理は人力と同じであることに驚きをもって見ていました。





農作物の収穫までの経過、その間の作業のことなど知らないで食事をしている人が、子どもに限らず多くいることでしょう。
ましてや、人力だけで作業していた時のことを知っている人は少なくなっています。
人が生きていく上で欠かせない農産物が、多くの労力で生産されていること、先人からの知恵が生産に生かされていることなどを知ってもらうことも大切なことです。
そんなことも世代間交流でできていくのではないでしょうか。

毎回、稲作体験で育てる品種はもち米で、収穫時期は稲の中では一番遅いものになります。
また、もち米は稲の丈が高く、藁が正月飾りの材料に適しているということもあります。
今回収穫した籾は150キロ余、籾すりをして玄米になると100キロ余といったところでしょうか。
収穫した米は、赤飯にして地域のイベントで配布予定です。