最近の報道によると、「うつ」の人がコロナ前に比べて倍増しているようです。
OECDが行ったメンタルヘルスに関する国際調査でわかりました。
日本ではうつ病やうつ状態の人が2013年の調査で7.9%だったものが、2020年には17.3%になっていたということです。
特に、若い世代や失業者、経済的に不安定な人の間で深刻化しているとされています。
社会福祉協議会のメンタル相談でも、このことが実感されます。
最近の相談で、立て続けに上記のような状態の方の相談がありました。
一人は30代女性で契約社員。
仕事がなくなり、新たな仕事も決まらず、家にいる時間が長くなって家族と居ることがストレスになるというもの。
一人は40代の男性。
パート就労しているが、家族とのストレスで家を出たいというものでした。
ともに最近、うつの治療を始めた方です。
共通しているのは経済的に不安定な立場にいること、家族と過ごす時間が長くなり、そこに大きなストレスを感じていることです。
本来、家庭は心が安らぐ場であるはずなのですが、今まで以上に長くいることで家族間の距離感がアンバランスとなり、強いストレスを感じるようになった方が増えているということなのでしょうか。
相談のケースは医師の治療を受けているので、相談員としては傾聴しながら自己決定の糸口が見つかるように対応します。
調査の結果と相談の実態がぴったり一致しているので、納得の報道内容でした。
梅雨の晴れ間にハスがきれいに咲いていました。