高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

仙台から、ただいまぁ~!

2007-03-10 09:07:03 | まゆみのつぶやき室
月一くらいのペースで人形の旅は続く。
8日、二度目の仙台藤崎百貨店での作品展の準備日だった。
しかし、これが最後となる、息子の卒業式でもあった。
幸い、式は午前中だったので卒業式会場の父母席に座る。
我が家の子供達は皆、専門学校を選び、長女・・・ファッションデザイン、次女・・・介護師、息子・・・美容師の道を選んだ。
私は高卒後、目的も無く、働くのがあたりまえ・・と思っていたので、すぐ就職をしたが、その頃はまだ就職口が幾らでもあった。
子供達を見ていると、これでいいのかな・・・と思う事もしばしば。
世に出て、揉まれて、一回りも二回りも逃げずに大きくなって欲しいと願うばかりだ。
そんな式典を後にし、新幹線に飛び乗った。
ぎりぎりまで創作に明け暮れた『駅』の新作。
会場に着き、まずそれを飾った。
ジオラマを作ってくれた、京都の森口さん、南光さんが待ち構えていた。
出来立ての人形を置く。
思ったより、ジオラマがこじんまりとしていたので、物足りない、寂しい雰囲気はなかった。
一つの群集としての作品なので、遠目でじっくり観察し、お互い「こうしよう」という部分を言い合った。
そんな時、プロデューサーが「タイトル何?」と尋ねる。
「ホーム?プラットホーム?えき?」何がいい?
すると「停車場」でしょうとプロデューサー・・・
「え!それって、今使う言葉?」と私。
人形からして、古い感じもしないではないが、登山の夫婦がいたり、しゃれたベンチに座って汽車を待つフルムーンの夫婦もいる。
そんな、年代の差・・・も少し感じながら「駅」というタイトルで取りあえず置いたものの、もっといい物がないかなぁ~とまだ悩んでいる。

暇なおじさんが作ってくれた、新聞仙台版・・・間に合わず残念だったし、雑男さんお勧めの「青葉城恋歌」も歌えなかったけど、広々とした藤崎百貨店の二度目の会場は全ての作品のお披露目が出来、目を真っ赤にして泣きはらした後にさわやかな笑顔で帰って行ったお客さんにも出会えた。

並木道が続く青葉通り。
おしゃれで、静かな町並みは変わらなかった。