個人的には心底納得した。「毒殺したければ最後までやる」と云う弁明がこれ程説得力を持つ政治家は、そうそう居ない。ただ「政敵であっても自分のシマで毒を盛った奴」が無事で済むとも思えない。どちらにせよ真実は永久凍土の中であろう。将来の温暖化を待ちたい。翻って我が国の宰相は、国際社会でのキャラ立てに成功しているとは言い難い。実務肌の彼とすればそんなもん立てる意味が有るのかと考えるだろうが、「主義主張が分かり易い」と云うのは政治家、特に外国を相手に丁々発止を繰り広げなければならない立場であれば、表層的にはどう云う思考回路の持ち主なのかを印象付けておく必要があろう。隙を見せて攻めさせるのも、外交の戦術の一つである。今の儘だと「与党内勢力の調整役」と見透かされ、重きを置かれないだろう。パンケーキで好感度を上げるのも悪くはないが、「柔和で油断ならない策士」と云う方向でキャラ立てしてはどうかと思うのである。