こわいっ!EUのエリート怖いっ!先日合意した英国との貿易協定だが、詳しい人が読んだらえらい事が書いてあるらしい。原則として、英国で作ったモノをEUに持ち込んでも関税は掛からない。ただしそれが「英国製」だと証明しなくてはならない。当たり前の様だが、この原産地規則なるものが剣呑である。英国製である為には、英国での付加価値が大半を占める必要が有る。原料を輸入して加工する場合はともかく、自動車の様に半完成品の組立工程だけを英国内で行っていると、大した上乗せにはならない。そこで通常は「拡張累積」と云うルールで、協定を結んでいる第三国の部品を使っていても国産扱いと見做すと云う緩和措置が取られるのだが、それが無いらしい。EU産以外の部品は国産に計上出来ず、結果として関税の対象になってしまう恐れが出るのである。こう云う意趣返しをさりげなく潜り込ませる辣腕に戦慄すると共に、お役所仕事の底力を見た気持ちなのである。