FeliCa危急存亡の秋である。インバウンド需要を見越したセブンが、6月からNFC Type-A/B方式のタッチ決済に対応する。既にローソンは何時も通り先行しており、ファミマは何時も通り立ち遅れているのはどうでもいいのだが、VISA限定ながらイオンが地味に導入を進めていたのは知らなかった。実店舗流通系FeliCa陣営は総崩れであるが、既発のnanacoやWAONを置き換えるまでには至らないと見ている。ガラパゴスはガラパゴスなりに潤沢なエコシステムに支えられており、この中で「ワーワー何も見えない聞こえない」と叫んでいる分には、全く問題無いからである。転換点が訪れるとすればインバウンド需要の定常化ではなく、iPhoneがFeliCa搭載を止めてUWBに移行した時だろう。最大のお得意先であるJRも、新宿駅の乗降客を捌ける目途が立てば利便性の高いタッチレスに乗り換えるであろうし、その流れに乗り遅れさえしなければ、ガラパゴスの外側に乗り出す最後のチャンスが訪れないとも限らないのである。
地方自治体もキャラ立てが必要な時代である。イメージ戦略の成否が地場産業・観光事業の振興に直結していると言っても良いだろう。餃子の年間消費量を賭けた熾烈な戦いは、その一例である。「宇都宮や浜松の人は餃子しか食べていない」と云う偏見を生む弊害も有る（うどんしか食べてない、と言い切りそうな香川県は例外とする）が、その手の独自性を前面に押し出す以上、ある程度の犠牲は覚悟すべきだろう。まずその前に住民のコンセンサスは一致させておきたい。ジンギスカンや芋煮は作り方を巡って内戦状態が続いているのだが、小異を捨てて大同に付く歩み寄りを期待したい所である。その様な突出した特長の無いのが特長の埼玉県であるが、他の都道府県には真似出来ない「東京の北側に接する」と云う地理的優位を誇る。ここは「北東京県」を名乗って唯一無二のキャラを確立して欲しいのであるが、新たな偏見が付け加わるだけに終わりそうな気もするのである。
ご好評につき今日で終了します。au PAYの10億円還元キャンペーンは、今週も瞬殺だった。みんなどんだけ「今買わないと損」と云う認知の歪みに踊らされているのかと、中古のiPhone11をゲットした自分を棚に上げて思う。何故そうなったのかは自分でも良く分かっていないのだが、最速のゲーミングスマホが手に入った事だし不問に付したい。恐らくこの傾向は入学入社でそれなりの家具調度を購入しなくてはならない春先になるにつれて強まるだろう。逆の言い方をすれば完全な「イベント買い」であり、継続利用による決済手段としての地位の確立に結び付くのかは、微妙な所であろう。1回の上限額が高過ぎたのが失策ではあろうが、今更引き下げる訳にもいくまい。何か購入を予定されている方は、月曜日に照準を合わせておくと良かろう。物欲が収まり賢者モードに突入したので次週以降au PAYを使うかどうかは分からないが、気付かぬうちに踊っている予感は何となくするのである。
私は違法薬物に絶対に手を出さない。煙草を吸っている時点で全く説得力が無いのだが、これ以上嗜好品に出す金が無いのは事実である。信じて欲しい。ただ依存性が強いモノを拒絶する意志が弱いのも、また事実である。ニコチンは元より、日々のカフェインも欠かせない。ネットに繋がったPCとスマホは必需品であるし、出来ればゲームもやりたいし音楽も聴きまくりたい。何より止められないのが白米と醤油である。その儘摂取するのは流石に体に悪いのやらないが、「炊き立てご飯と醤油味の何か」に抗うのは、極めて困難である。1gで数万円もする粉を買う位なら、米100kgを私は選ぶ。斯様な意志の弱さでは、違法薬物を本当に拒めるのか怪しいものである。ただ依存症からの脱却は意志の強弱の問題では片付かない。風邪を根性で治すのが無理な様に、適切な治療が求められる様である。米依存から抜け出す方法もきっと有るのだろうが、何故か手を出す気にならないのである。
すいませんで済んだら警察は要らん。4月から改正健康増進法が全面施行される。主旨は「望まない受動喫煙の防止」である。それは私も賛成である。私の紫煙をタダでくれてやるもんかと、何時も思っている。喫煙室も最近設けられたものであれば法の要件を満たしている様であるし、春になったら禁断症状に悶え苦しむおっさんが巷に溢れると云う地獄絵図が展開する恐れは無さそうである。ただし、法律で罰則が定められる事の意味は小さくない。「過料」扱い（秩序罰）なので吸ったら通報を受けた警察官によって現行犯逮捕、と云う事態にはならないが、30万円以下と取られたらそれなりに痛い。だったら「路上喫煙禁止条例」に引っかかって2000円の過料で済ませたいと思う人も出てくるだろう。喫煙者の殲滅を悲願としている方々には誠に申し訳ないが、法で縛ると云う事はその抜け穴を作る事と同義である。ユルい共存共生の落し所を、すいませんが考えて欲しいのである。