やなしお道の修理のボランティアに参加しました。
やなしお道は石見銀山で産出した銀を温泉津まで持ち出すための道路なんだけど実際行くのは初めて。
美郷町の役場に集合して、分譲して現地に。総勢30人くらい。
これが直す場所。写真では分かりにくいけど両端に木が添えられて、土の流出を防いでいます。いわゆる「土橋」という構造だそうです。城に詳しい方なら知ってる言葉のようです。
スゴイのは長い添え木を綺麗にカーブさせて、土を盛って作っている事。
これなんでしょう?①
地元の方いわく、泥浴びしたイノシシが、泥ごと体を杉にこすり付けてダニを退治したあとだそうです。
作業開始だす。表面の枯れ枝や添えられた木を撤去。尾根筋は寒いですが、ここは小さな谷の底なので寒くないです。
これなんでしょう②
丸で囲んだところが江戸時代に作られた道路の部分のようです。かなり固いです。
地元の方いわく、昔の道の作り方で「版築工法」で作られた道は、固くて竹も侵入しないそうです。
綺麗に掘り起こしたところ。文化財関係の方が熱心に調べておられました。地層の色や形で作られたものか、自然のものかわかるそうな。
もともとの添え木。腐っているようで芯はしっかりしていて、ノコギリで切断してみたら、芯材は桃色のままで、杉の良い匂いがまだ残ってました。
新しい添え木の組み立てて、現地に打ち込みます。プロの土建屋さんもボランティアで来ているので、助かります。
完成。一冬過ぎたら風景になじむそうです。
昔の人もこうしてたんでしょうか?。この作業に丸一日かかりました。