正月はどこにも出かけないで、ただただ家でのほほんと呑むに限る。
それでわざわざ初詣なんぞに出かける気には到底なれない。
なんであんな人ごみの中に出かけないといけない?
まあ当屋の時は近くの宮(実は我が家のすぐ裏にある)に仕方なく出かけるけど、
それ以外はもう何十年も初詣なんかしたことないな。
ところが今日なんと初詣、しかたなくやんごとない事情で初詣。
それもわざわざ姫路まで、
播磨の一の宮の総社まで。
日頃田舎に引っ込んでいると姫路が大都会のように思えてくる。
姫路城の前を通ると相変わらず観光客でいっぱい!
日頃黄色い線のそれも片道1車線の道しか走っていないので、
片道4車線の道路はとってもびびる。
そして車を停めるとなると、とっても駐車料が気になる。
なんで車を停めるだけなのに金を払わないといけない?
それも1時間100円ならばなんとか許せる。
それが30分で100円!20分で100円!!
駅に近づくたびに値段が上がっていく。
この越前屋め、越後屋め!
もう今では水戸黄門はいないのか?!
でもこれでも、もっと都会に比べると、大阪や東京に比べるときっととっても良心的な値段なのだろう。
うむ、許せん!助さん角さん懲らしめてやりなさい!!
でもまあなんてことは置いといて、よく探したら、駐車場業界も結構商売は厳しいのだろう。
あちこち抜け駆けするように安い駐車場もある。
そんなところはたいていは満車だけど、でもたまには開いてるところもある。
そんなところを探す楽しみ、そしてうまく当たったら、やったぁ~~!儲かった~~~!ざまぁみろ~~~!
いえいえこんな話じゃなかったな。
そうそう初詣の話。
総社は由緒ある神社だけど建物はそれほど大きくも古くもない。
でもまあそれなりに戦争などで苦労したんだろうね。
でも播磨地方の人たちの心のシンボル。
多くの人が初詣にやってくる。
でも今日は思ったほどでもなかった。
正月4日ともなると、そろそろ初詣疲れ?
出店もそれほど多くはなかった、稼ぎ疲れ?
でも本殿に行くとなぜか行列。
参拝の順番を待ってるらしい。
こんな行列初めて見た。
ともあれせっかく来たのだから、まずは並ぼう!
そしてひたすらお祈りしようね。
ところが思うのは邪念ばかり。
いったいみんなお賽銭いくら上げるのかな?
日頃お賽銭なんてほとんど上げたことのない人間。
それどころか拝むことさえほとんどしたことのない人間。
でもね今日はせっかくだから、人並に拝んでお賽銭をあげようね。
というわけで、いったいこんな時のお賽銭の相場はいくらなんだろうね?
戒名の時、坊さんに「あの~~~、よくわからないので、いくらあげたらいいですか?」と聞くと、
「いえいえ、お気持ちだけでいいですよ」と答える。
そこでこちらはお経の時間を自給に換算して1時間くらいだから3000円くらいかな?と恐る恐る3000円だすと、怒りだす!
そんな坊さんみたいなことにここではならないかな?
でもまあ正月のお賽銭なんて、賽銭箱に入れるだけ、誰がいくら入れたかわかるわけはない。
そこで、なんにも上げないの気が引けるので、せめてこっそり1円玉を1個だけでもあげようか、なんて思ってたら、家族が100円玉を1個手渡してくれた。
(まあ、お賽銭に1円だけ上げる人間はそうはいないだろうね。
そんなことしたかったのになぁ~。
それともジャンボ宝くじの外れ券をお賽銭に上げたらよかったかなぁ~。
するとバイトの巫女さんたちがワクワクしながら当選番号を調べる。
そしてみなはずれだと知って、このに罰当たりが!と怒り出す。
そんな光景、想像するととっても楽しい!
でもね、あんたたちのやってることも所詮はずれ宝くじでがっぽり稼いでるようなもんだよ。
あんたたちが連発している「大吉」のおみくじを引いた人が大損したらその分保証してくれるの?
あんたたちがやってることは所詮おみくじ詐欺じゃないの?)
いえいえそうじゃなくてお賽銭の値段だったかな?
100円!う~~~ん、これが200~300円だったら、こっそり猫ばばして、
ワンカップに化けるのに!
でもこれじゃ仕方ないね。
このまま100円をお賽銭にして、そのかわり他の人の数十倍もお願いをして神々を
困らせてやろう!
・・・と思ったけど、ふと考えるとお願いすることなんかほとんどない。
そしてただ一つお願いしたのは・・・
「今年もいっぱい呑めますように!」
そうそう、他には何~~~んにも思い浮かばなかった。
そして次はまたまた恒例のおみくじ。
おみくじも何十年も引いたことがなかった。
いったい今どき、おみくじっていくらするんだろうね?
100円?
ところが「お気持ちだけ・・・」ではなく200円と書いてあった。
う~~~む、せちがらい世の中になったものだね。
だっておみくじの原価なんてたかが知れている。
それを200円もふんだくろうなんて、この世には神も仏もないものか。
「助さん角さん、こらしめてあげなさい!」
でもまあ、そこはそれ、おみくじを引いた。
すると「大吉」。
ところが中身を見ると・・・
「盛んな運勢ですから自分の仕事に一心に励めばすることなすこと万事しわ幸せの芽となります」
のあと、
「しかし、傲慢に流れ酒色に溺れると以外の損害を招きます」
おいおい、このどこが「大吉」じゃ!
酒を控えろ?
これこそ大凶じゃない?
勉学:何事も一心に勉学せよ
求職:所を変え職を求めよ
商売:控えめにせよ 後吉
恋愛:あわてず心をつかめ。
おいおいこのどこが大吉?
勉学?もう今さら一心に勉強なんてしたくないよ。
求職?もう働くのはうんざり!
商売?もう商売もうんざり!
恋愛?慌てるかい、なんでいまさら!
何て感じで、有難く?初詣も終わり、その後、この辺りでは有名らしい店で中華料理をたらふく食べて帰ってきたのだった。
そうそうきっとこの年も、またまたつつがなく、しょうもなく、呑んだくれて終わりそうな、そんな気分で帰ってきたのだった。