5/11 敗戦国日本の愛国心は悪いこと?
フランス語にはchauvinismeという単語がある。
日本語には盲目的愛国心なんて訳がしてある。
これは排他的で攻撃的な愛国心で決していいことではない。
第二次世界大戦中、日本国民は愛国心を強いられた。
でもあれは盲目的愛国心にも思えない。
一部の人の利益、保身で、弱い国民に押し付けられた愛国心だからだ。
そういう時代から解放されて、多くの日本人が愛国心を足蹴にした。
国旗も駄目、国歌斉唱もあかん。
愛国心を感じられるや、あの人は日本を軍国主義にしようとしているとか、戦前に戻そうとしているとか言い出す。
でも愛国心というのは、日本人の場合はきっかけがないと起こらない気持ちのようだ。
私は幸か不幸か海外に出て、自分の国から命からがら逃げてきた人たちを見て、
日本とはなんと平和な国かと感じた。
2週間くらいの海外旅行では感じられない感情だ。
愛国心はバトラーが南部の負け戦がはっきりしてきたときに夜の荒野にスカーレットやメラニーたちを残して
エナメルの靴で、腰にピストルを引っ提げて戦地に向かうような感情なのだ。
そこには自身の損得は皆無なのだ。
そういう悠長さがなくなった今、
日本は安保同盟と自国の防衛を考えなければならない。
同盟がありながら、アメリカは要求は日本に向けているけど
心は中国?あるいはアメリカ自身もよくわかない状態。
今までアメリカが日本を守って??きたのだから、「今度は日本がアメリカを守ってよ」が本心かも。
日本は身動きが取れれば、アメリカ軍に沖縄にいてもらう必要はなくなるのではと思うのだけど、
胸に手を置いてよく考えてみてください。
となると、憲法の手直しがなすべき第一のことだろう。
日本国民のトサカを逆なでしないように、憲法9条を横においたような改正案をやっているけど、
肝心なところに切り込むのもいいかもしれない。
総理はテレビで国民に本音の近いところで訴えてみてはどうだろう?
野党はなんとか責任なんて言って、国会審議を中断したり、時間稼ぎをしていないで
真剣に日本の防衛ということを考えてみるべきなのだ。
そして共産党は、日本が戦後、余所と戦争をしないで済んだのはどうしてか、
謙虚に考えてほしい。
敗戦国日本が愛国心をつぶやくのは戦争につながると考えるようなことを辞めてほしいのだ。
愛国心は誰にも、どこの国にもあることで自然な感情・国に対する情愛なのだ。
愛国心は盲目的・排他的愛国心とまったく違うことを
よーく考えてほしい。