以心伝心

書・旅・本などのメモ。

百人一首を書く21

2009年12月01日 | 
素性法師

今こむといひしばかりに長月の

有明の月をまちいでつるかな

これは素性法師が女性の身になって詠んだ歌で、平安時代にはしばしばこのようなことが行われたそうです。
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百人一首を書く20

2009年12月01日 | 
元良親王

わびぬれば今はた同じ難波なる

身をつくしてもあはむとぞ思ふ

元良親王は陽成天皇の第一子で本来なら天皇の位につくべき方であった。
宇多天皇の后、京極御息所と密通していたことが露見し人の噂にのぼっていたそうです。そこで「わびぬれば」という落胆のお言葉ですが、その他多くの女性と交渉があり、好色の貴公子として有名。
命をかけても会いたいという意味で「身をつくし」を澪標(目印のため、水の中に
立てる杭)にかけている。
元良親王は声がいいことでも有名であった。
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百人一首を書く19

2009年12月01日 | 
伊勢

難波がたみじかきあしのふしもまも

あはでこの世を過ごしてよとや


伊勢は九世紀の終りから十世紀へかけて活躍した歌人である。
藤原継蔭の娘で宇多天皇の中宮に仕え、天皇に寵愛されて皇子を産んだ。
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