以心伝心

書・旅・本などのメモ。

途上

2009年12月08日 | ま行や・ゆ・よ
途上―松本清張初文庫化作品集〈3〉 (双葉文庫)
松本 清張
双葉社

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短編集です。
「紙碑」は、とても良かった。再婚したが画家だった亡き夫への強い愛情を感じました。
「途上」は、人生に絶望した青年が主人公ですがラストで「生きる!」気力に満ち溢れる所がいいです。

伊能忠敬についてのお話は面白く読みました。50歳から天文学や測量術を勉強したそうだから素晴らしいです。
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おやすみ羊

2009年12月08日 | Weblog
湯たんぽです。

特別冷え性てことないのですけどぐっすり眠ることができます。
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百人一首を書く35

2009年12月08日 | 
紀 貫之

人はいさ心もしらず故郷は

花ぞ昔の香ににほひける

平安時代は初瀬詣でが盛んであった。
貫之も度々お参りしたそうですが定宿にしばらくぶりに行ってみると
宿の主人がこんな定宿があるものかと厭味をいったので、かたわらに咲いている
梅の花を折って、詠んだそうです。
折角思い出して訪ねてやったのに邪険にあしらわれたので、人の心はあてにならないけど花は昔に変らず匂っていると皮肉ったのである。

貫之は醍醐天皇に仕え、老年になって土佐守に任ぜられ「土佐日記」を遺したことで有名である。藤原氏が全盛の時代だったので紀氏はのけ者の悲しみも味わったことと思われる。
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