以心伝心

書・旅・本などのメモ。

百人一首を書く40

2009年12月11日 | 
平 兼盛

しのぶれど色に出にけりわが恋は

物や思ふと人の問ふまで


この歌は美しいですね。
枕詞も掛詞も用いず、恋心が次第に高まっていく感じが伝わってきて言葉の流れがいいです。
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百人一首を書く39

2009年12月11日 | 
参議等

浅茅生の小野のしのはら忍ぶれど

あまりてなどか人の恋しき


いくら忍んでも恋しいという意味のようです。
この歌には本歌があって古今集のよみ人しらずから上の句をまるごと借りている。

浅ぢふの小野の篠原しのぶとも
人知るらめやいふ人なしに    よみ人知らず
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