春夏秋冬 花 mikio

季節のサボテン花、多肉植物の栽培と紹介、地域の花々、
巨樹、自然風景の紹介 造園士。

安行地区 雑木林に咲く、冬桜。

2017-12-24 | 樹木
安行地区の丘陵地帯に広がる
雑木林には多くの樹木が存在しますが、その中に冬桜が今、咲き始めています。
背の高い樹木に、枝に沢山の花を付けてます。 しかし誰も見る人はいません。。
ヒラヒラと花弁を落とす姿がとても美しく、見上げるその風情は何とも言えません。

ここ近年安行地区の雑木林が更地になり、住宅が立ち並ぶそんな光景が見られるようになり残念ですが、しかし
所有者の事情もわかります。 安行地区には大規模なマンションやスーパーなど3階建て以上の
建物は規制されてます。 前にも載せましたが難しい問題です。
それでも美しい桜は咲く。 どうしてこの場所に、深く考えてしまいました。





今の時期にこの場所を歩く人はいません。

色付きの葉と冬桜、去年の雑木林の樹木調査のときに見つけた桜の木でした。実に美しさが漂います。









春の桜たちは寒さ明けの季節に花満開を見せて、来るべき季節の移り変わりの春爛漫を見せてくれますが
寒中に咲く、この場所の冬桜は、誰も見られづに、静かに咲いて静かに終わる。 生存競争の激しい
雑木林でこれからも、生き残ってほしいと、願うばかりです。










真冬に向かい、花や蕾を上げるサボテンたち 2

2017-12-23 | サボテン


安行に借りてる温室があります。造園の親方が持つ温室で、すでに10年弱間借りを
してます。その中でマミラリア属が蕾を上げたり、花を咲いてくれてます。
条件がよければ、今頃から咲き出すマミラリア、まだ咲き始め、今年も残り僅かですが
正月にかけて咲く春一番のサボテンの花々です。
        マミラリア属 ツルノコ 鶴の子。すべてマミラリア属です。



               キボウマル 希望丸


               かなり知れ渡る、タマオキナマル 玉翁丸 
        

               星雲が渦を巻く ギンガ  銀河


              名称が不明の株。

冬はサボテンたちは成長を止めますが条件がよければ、一番が気温ですが。成長点を動かします。
当然、花は気温が良ければ全開をします。毎年咲いてくれるサボテンに感謝です。

群生の形状や、刺が似てますが花色が違うサボテン。 白星

ピンクの花を咲かせる グランデージュ。

マミラリア属は小さな花ですが、多花性、長く咲いてくれる特徴が有り、多種多彩なサボテンの一番の属です。



サボテン 鮮やかな緋ボタン錦。

2017-12-22 | サボテン


ギムノカリキュウム属の緋ボタン錦が赤く色付いてます。赤い部分が斑入りの場所。黒の部分が本来の
株の色です。



フラワーショップやHSの店頭に並ぶのはヒボタンといわれ、接木をされてる別物です。
根が弱いため三角柱や竜神木に接木されて生き続けます。値段も手ごろですが、この形がどうも。

接木は技術がいります。今年は1回も接木をやりませんでした。


球体を全身を覆う紅の斑入り、まだら模様の斑入りもあります。





薄い紅色の斑入り、極彩色の色を出す緋牡丹錦もあり。マニアの中には斑入りサボテンだけを集めてる人もいます。
正木で育てることができる緋牡丹錦、春から秋口に成長をして、冬は成長を止めます。
正直、品薄になってきたために 今では、より一層大切に育ててます。




オレンジや極彩色の斑入りの、緋牡丹錦もあります。小さな実生のころの株を購入したころには
このように変化する斑入りになるとは想像もしてませんでした。 幸運。







多肉植物 ユーフォルビア属、セダム。

2017-12-21 | 多肉植物
花キリンは多肉植物の
ユーフォルビア属に入ります。同じ花キリンでも多くの種類があります。

白樺キリン 花をこの時期咲いてくれます。
レアな白樺キリンの先端に花を咲かせる状態です。



株が白色で白樺のような色の由来ですが、成長すると色が変化します。


実生苗の紅キリン、成長すると紅の深い色になります。 

キリンと言えば花キリンですね。 前にも紹介した 八福神、東南アジアのベトナムには多くの家の玄関に置かれ
幸運、守り神,厄除けの木として大切に育てられてます。 自宅でも玄関に置いてますが、耐寒性が強く
最近の寒さでも、葉は緑、さらに大苞を2対沢山出して、いまだに元気です。


茎に棘無しの花キリン、商品名がシャインキッス、寒くなっても鉢を屋外において日当たりを良くすると
すでに1ヶ月以上未だに、鮮やかさを見せてくれます。

2対の苞の中央に小さな花を咲かせます。ユーフォルビア属には葉物、丸物、枝物など多種多彩な姿を見せてくれます。


多肉ファンなら有名なセダム、ニジノタマの色付きが進んできました。





最近売り出した、ニジノタマの苗です。



なじみは薄いですがセダム、オーロラの色付きが寒さで見事に変色です。オトメゴコロもあります。

栽培が楽なクラッスラのヒマツリも今鮮やかです。日光を好む火祭りは冬でも外に置き
寒さに耐えて日を当てると真っ赤な見事な色彩に変化をしますよ。

冬こそ多肉植物の艶やかさが増す季節の到来です。 

めでたい紅白の玉。

2017-12-20 | 樹木

各地の温室には11月~12月にかけて花を付ける、シロバナオオベニゴウカンや
カリアンドラエマルギナタ、赤花などが花の少なくなる温室内でもひと際、見事に咲いてます。

花に見えるのはじつは、雄しべです。沢山寄り集まり刺のように見せますが、パウダーパフの柔らかな雄しべ
です。  球形を作り上げて直径が10センチを超えます。


丸い粒のようなのが、蕾でそこから雄しべを出します。繊細な咲き方を見せてくれます。


各地の温室で見ましたが、地元の川口グリーンセンターの紅白を載せてます。
蕾から雄しべが噴出してます。




別名がパウダーパフ、そっくりです。





アカ、シロのパウダーパフの名称があり、白花は園芸交配種です。






熱帯スイレン 、冬場の開花

2017-12-19 | 水生植物

地元、川口グリーンセンター内の水生温室で咲く、熱帯スイレンの花々です。
水温が23度、真冬でも何かが咲いてるこの場所が、自分が始めて熱帯スイレンの撮影を始めたきっかけが
ここからの出発でした。  昭和の50年代でした。 途中のブランクはありましたが、当時の会社が近くにあり
昼休みのわずかな時間に何度も足を運びました。ここに来るたびに懐かしさがこみ上げます。

25日でセンターが仕事納めで安行地区からこちら方面に出向いてみてきました。

自分は白色系が好きで、ミナモに浮か白色のスイレンを来る度に撮ってきました。

シルバースターの名称でこの場所に昔からある熱帯スイレンです。









ブルースモークの小型種です。


浮葉は模様が沢山あり、大きさも千差万別、この時期での葉の美しさはかわりません。
切れ込みは葉の上に入る水を逃がすと同時に、水中から上がる蕾の逃げ口です。 葉の裏面に蕾を上げるスイレンもあります。

浮葉の縁取りにはギザギザが見えます、これが空気を中に入れて浮力を増してます。



川口グリーンセンターの温室内の水生温室には約30種以上の熱帯水練やオオオニバスやウオーターポピー
が生育してる小さな池が2面あります。どうぞこちら方面に来る機会があれば、お寄りください。

ウオーターポピー、小さいながら、咲く様子は可憐です。








オオオニバス開花。

2017-12-18 | 水生植物

新宿御苑内の大温室の中の水生植物の池にオオオニバスの花が咲いてると

知人からの連絡があり、昨日帰宅帰りによって見ました。

大木戸門の駐車場にいつものように留め置き久しぶりの大温室、入館です。御苑に来ても
温室はほとんど入りません。  入るとすぐにボタボタと水滴が落ちてきます。 天窓が開けられず
また入り口のジャカランダの樹木は伐採されて、無残な姿、花など期待するのも無理なこと。

このオオオニバスは今の時期、浮葉と花の釣り合いが見事で、正直今年初めてのオオオニバス
の花を見ました。夜咲きの花で、すでに中央部が閉じられて、半開状態の花です。

浮葉との取り合わせがとても綺麗です。水生植物の大切さは花と、葉と、みなも、にあります。







浮葉は回りに切れ込みが有り、葉に水が入ってもこの切れ込みから水を逃がします。
スイレン種も同様で切れ込みが浮葉がみなもに浮かぶ助けをしてます。さらに浮葉の表面は
ゴツゴツしてますが、これが水中では葉の裏側に空気溜まりをつくり、葉の浮きを助けてます。

オオオニバスは夜の開花で全開はほとんど見られませんが、この花は過去の熱川の熱帯温室の中での撮影です。
見ての通り最終の花で閉じることができない状態で、水が花に入ってきてる状態です。
最終は花は水中に没します。

水鏡に偶然にも撮れた思い出のオオオニバス。水生植物の撮影は見られる場所が限定されます。
運が左右されます。熱帯スイレンを長く見てますが、何度も葉に隠れ撮れない熱帯スイレンが過去にありました。





幼葉と大きな蕾が水中から伸び上がる寸前です。

オニバスと言われる種類、


沼地などに咲く小さな花と浮葉。



水生植物は見る機会があまり多くはありません。 野生の水生植物たちは、開発などで沼や池が少なくなり、水の汚れなどで
見られなくなる近年、ボランテイアの人たちに守られながら生き続けてる状態と思ってください。

冬空に、3種の桜、咲きそろう。

2017-12-17 | 樹木

➀ ヒマラヤ桜、名称が珍しく、1960年代以降に日本に移入された桜で
原産地は中国南部からネパール、インド北部のヒマラヤ山脈を自生地とする
桜で10~12月に現在咲いてると言われてます。  新宿御苑でも今咲いて
遥か彼方のヒマラヤと同時に咲くなんて、夢がありますね。


冬に向かい 花満開。この場所だけは春爛漫。











②コブクザクラ 古福桜 カラミ桜とコヒカン桜との栽培種で見ての通り白い八重咲きの桜
秋から厳冬のかけて咲く、丸い花弁の縁に切れ込みが入るのが特徴の桜です。





③冬に咲く桜の中で庭木や庭園にもっとも人気のあるのが (十月桜、)コヒカン桜の園芸交配種、庭に植栽してほしいと注文がありますが品薄の桜です。
花は中輪で八重咲きで淡紅色。実に綺麗で、なぜゆえに人気があるかは  年に2回咲くことにあります。

開花期は4月の上旬と、10月から咲き始め翌年にも咲き、長く桜を愛でる事ができることが、人気の的です。







樹木の開花は季節の便り、寒さから開放されて見る、桜の花は、日本人の心をつかむ一番の花と言われてます。
真冬の中に咲く桜は、見るだけで春の季節の予感を感じさせてくれました。  すべてが都内からの帰宅途中に寄った新宿御苑の桜です。




安行地区 樹木の実、色付き 2

2017-12-16 | 樹木

樹木たちの赤実が小さいながら目立ちます。大きな赤い実は鳥たちの冬の食べ物になりますが
小さな実は、沢山樹木に生るので、餌になっても目立ちません。 鳥の色の判断は一番は赤色と言われてます。
     樹木待機場所や安行地区には ソヨゴの赤実が目立ちます。







     クロガネモチの実は公園や街路樹に使われ目立ちます。



     樹形が良く樹皮も滑らかで造園樹として人気があります。

     ヒメリンゴの実です。





     黄色の果実の大きさ、硬さはカリンが一番です。 青空に似合います。



     ナンテンの赤実も今の時期、色合いが良く庭木として良く取引されました。



      ウメモドキの実


     赤実だけを載せましたが、樹木には多くの茶褐色の実がこの時期、枝にぶら下がってます。
     すでに12月中旬、多くの樹木たちは長い休眠に入りました。





安行地区、ヒッソリと冬桜、咲く。

2017-12-15 | 樹木

寒空、早朝、気温1度近くに、冬桜が誰も見られずに静かに咲いてます。
山桜と豆桜との交配雑種とも言われ、他には寒緋桜、十月桜、四季桜などが有り、樹木の花の
冬に咲く桜の素晴らしさを見せてくれます。 冬桜は10月ごろからチラホラ咲いて、春先まで咲く
長い期間があります。場所によっては四季桜とも呼ばれてます。 花は一重咲き。十月桜は八重咲き。

寒緋桜は通称、あたみ桜は淡紅色の一重咲き、1~2月の1回限りの花です。
     冬桜





枝に少なめに咲く様子は今の時期に風情があります。





チラホラと咲く様子は今の時期にお似合いです。


       熱海桜も蕾を膨らませて色づき始めてます。日本でもっとも開花の早い桜の熱海の糸川遊歩道に
       咲く様子は見事です。熱海桜は日本の桜では無くインド原産の桜と言われてます。





       枝にはすでに蕾が多数膨らんでます。1月の中旬には咲き始める熱海桜、暖地では1月から
       咲いてます。

ソメイヨシノは良く日が照る場所に、さらに風がさえぎられる所では葉が完全に落ちる12月中旬でも、この1本は冬の時期でも
枝には枯葉がまとわりついてます。花など、とうてい先の話。



日本の人が好む桜も秋、冬、春、沢山の表情を見せてくれます。