春夏秋冬 花 mikio

季節のサボテン花、多肉植物の栽培と紹介、地域の花々、
巨樹、自然風景の紹介 造園士。

安行地区 花キ部門 温室内

2017-12-14 | 日記

園芸祭りが終わってから10日がたちました。多くのお客様が来園して盛大に無事に祭りは
終了しました。メーンのシクラメンやシンビジューム、プリンセチアなどはほとんど完売ですが、この時期に
残った鉢物と追加した鉢物を、大量に購入する業者がいます。カーゴに予約の札を貼ってた品物を、本日引き取って
行きました。 引き取る前に撮影をして、春爛漫のような温室を見てください。

カーゴ台車に大小約100鉢を引き取り、その他も。





シンビジュームも後日他の業者さんが引き取ります。









胡蝶蘭はこの2鉢だけ残りました。  



温室の前の店頭には、福寿草や、ふきのとうが、年末に向けてすでに並び始めてます。



季節は足早です。あっという間に12月も中旬。




安行地区 朱に染まる実。

2017-12-13 | 樹木

安行地区もすでに錦秋の艶やかさは終わりを告げました。
逆に実の色が朱に染まり、鳥たちに食べられずに残り実は、今の時期、目に留まります。

ヒヨドリジョウゴ実、小さな実ですが雑木林の脇道に落ち葉を背景に美しさが際立ちます。

この場所は建設時代に自分たちが多くの樹木を伐採し更地にした場所で、再び雑草が生い茂ってます。
その切り倒した古い樹木に朱の実が絡まり、複雑な気持ちになりました。

正直な話、雑木林にも固定資産税がかなりの税金がかけられます。特に荒れ果てた土地には安行地区は厳しいです。
整備された土地は軽減処置が施される、そのための伐採でした。樹木が好きな自分は目をつむり作業を仲間とおこなった
経緯が、この場所を通るとすぐに思い出します。





ヒヨドリジョウゴの花です。多年生のツル植物で、どこでも見られる、安行地区では雑木林や森林で
多く見かけられます。花は5枚の花弁が反り返り、果実は緑色から朱紅色に変わり小さいながら美しい。

ふたたびの最終章のピッコロッソの実です。2日前に最初の撮影が下です。

次がなんと鳥が食べた実で帰りに撮影した同じ場所からの写真が下です。
鳥の鳴き声がけたたましく聞こえ、寄って見ると、この状態でした。自分も初めて中を一部ですが
見ました。 果肉が小さな種に絡みつくそんな状態です。

すでにツルや葉は寒さでしだれて、後日清掃されてしまい、9月から見てたピッコロッソは終焉です。

花。9月ごろの残暑が残る季節でした。


朱紅の色と言えばこのカラスウリですね。花図鑑時代は大変お世話になった実と花です。



多くのファンが居て何年も追いかけたツル植物、夜咲きのレースをまとい怪しげに咲く花は真夏の夜に見るための、夜会でしたね。


各地で大雪の便りが聞こえてきます。晩秋からすでに初冬、樹木たちも休眠に入ってます。



安行地区 蕾を膨らます樹木たち。

2017-12-12 | 樹木

冬に向かい寒さの中で 白モクレンが蕾をあげてきました。巨木の白モクレンは青空に枝のシルエット
が美しく、枝にたわわに蕾をつける姿が冬空に見事です。









初春に満開の花を咲かせる様子は雪かぶり。



タイリンミツマタもすでに春の開花の準備。 大輪三椏はミツマタの園芸交配種、花も葉も枝も大型のミツマタの種類です。
2~3月にかけて枝一面に豪快に花を咲かせてくれます。 春浅いころに花が咲かない
季節に咲く、タイリンミツマタの花は異彩を放ちます。12月の10日の撮影。

葉は寒さですっかり青葉が少なくなってます。



12月1日の撮影ですが青葉を茂らせ、周りの樹木の枯葉色とは違い見事でした。



2月~3月の開花の様子を載せておきます。





葉を出す前に大型の花を豪快に枝一面に咲く様子は タイリンミツマタの特徴です。








冬に向かい、花を咲かせるサボテンたち。

2017-12-11 | サボテン


暑さが増す中で大輪花を咲かせるエキノプシスやロビビアなどなど、逆に寒さが始まる
冬から春にかけて小輪を沢山咲かせる、マミラリア属が今、咲き始めてます。
咲き始めですが、これからは沢山の花を見ることが出来ます。

サボテン愛好者には、花を見る、刺を見る、形を見る、などなど千差万別。
自分は花を見て、交配をして実生苗から、株を大きくして、一部を市場に提供してます。

安行の借り温室から自宅の窓際に置いて花を見てる、サボテンを紹介します。
         マミラリア属 ウンポウ 雲峰



         

ギムノカリキュウム属 ハクシャチ 白鯱

         マミラリア属 ニシキマル 錦丸

         マミラリア属 ギンテマリ 銀手毬

         マミラリア属 シラボシ 白星



          実生苗床に並ぶ2年物のサボテンたち。高砂、黄花雪晃。






サボテン花は今年咲いても来年咲く保障はありません。その年の栽培方法が良きことであれば、次の年咲く
可能性があります。 それはサボテン自体が決めること。最良の年はこのように花サボテンが満開になります。至福の時の光景。



ロビビア属 花鏡 黄掌丸 赤ショウ丸




 


多肉植物 葉爪を染めるエケベリア

2017-12-10 | 多肉植物

エケベリアは寒くなると、葉先、爪と言われる部分を赤く色変わりをさせます。
とても緑色との取り合わせが美しく、冬の日に輝きます。 そこまでの成長を促して
エケベリアの株を充実させればさらに、美しさをまします。
      モモタロウ 桃太郎




花ウララ




レアな多肉植物を載せてみます。皆さんが知ってるユーフォルビア属の仲間でトウダイグサ科
の人気のオベザ、バリダ、ホリダ、これらはポインセチアや花キリンと同じで ユーホルビアの葉物の白雪姫
と同じですが3種は特異な球体を見せてくれます。自分はこのオベサが好きです。暗緑色の模様が入る肌を持つ個性的な
球体はファンを魅了します。

      オベサ、実生3年目の株、ユーフォルビアの球体物は根が細いため休眠中でも自分は水を与え根枯れを
防ぐ様にしてます。冬は暖かな窓辺に置くと、肌の色がより綺麗に染まります。 冬こそ多肉植物の魅力が出ます。


中央に出てるのが花茎で、小さな独特の黄色の花を咲かせます。





      バリダ 

花茎を無作為に伸ばしオベサと同様な花を咲かせます。

      ホリダ

刺があるのでサボテンと間違いやすいです。多肉植物の仲間のホリダ。個性的な多くの姿を見せます。

多肉植物の仲間には数千の種類があると言われ、サボテンも仲間に入ります。奥が深いです。


実生苗の2年半の苗が個性的な色を出し始めました。


実生苗ホリダと同種の種類


      

多肉植物 新作寄せ植え。

2017-12-09 | 多肉植物

正月用に早いですが多肉植物の寄せ植えを作り始めてます。11月の中旬から作り始め馴染ませ年末前に発注を
いたします。 数週間で多肉植物がなじむように手を加え作成いたします。
多肉植物の栽培には、生育に適した光、水、用土、通風、が大切で毎日を愛情を持ち
観察をして生育状態を確かめることが一番です。

エケベリアのムラサキ、グリーンスマイル、ベンケイソウ科のツキトジ、フクトジ、秋麗など。





今年は正月用に作り上げてフラワーショップや園芸店に出す計画を社長や従業員が秋口から立ててました。
ここまで来るのに長い時間がかかりましたが、良くまとめ上げて会社を盛り立てました。

下の多肉植物は樹木の中に植え込む、多肉の寄せ植は見事で6月ごろの彼らの作品です。



この多肉植物の大型の寄せ植え。長く時間をかけてビッシリと隙間のないように作り上げた寄せ植えは難易度の高い寄せ植え。
多くの種類が入るので、それぞれの栽培が違いますが、赤玉、鹿沼の大中小を入れて、くん炭、バーミキュライト、ゼオライト、などで
用土をつくり、多肉の色合わせを考えて寄せ植を作ります。  鉢の底には化成肥料をわずかに入れたり、液体肥料も使い
多肉の生育を補助して寄せ植を長く楽しんでほしいです。秋口からの色付きは多肉植物の一番の晴れ舞台です。





鉢の中で生き続ける植物は、栽培する人の手が必要です。どうぞ最良の栽培をしてください。


セダム、寒くなり虹の玉が色付き始めました。。



多肉植物アート、ポット苗総数200.

2017-12-08 | 多肉植物

安行地区で多肉植物販売の会社を立ち上げて2年、準備期間が5年近くあり仲間のグループを
手助けしてきました。  自分は長くサボテンや多肉植物の栽培で交配種や、種から作る
実生苗などが、専門分野です。  今年の3月にこの200株の一面を作り上げて、東京のホテルの前の
庭に縦置きに置いたのを 昨日見てきました。成長をして9ヶ月の日々にここまでの大きさになり
仲間も安どの表情を浮かべてました。 ラバーを丸めてポットに入れて中には培養土をいれ、縦に
おくので表面をわずかに固めてありますが、秀麗、新玉、火祭り、黒法師、エケベリア各種は
元気に育ってました。

水遣りはホテルの従業員の方にお願いをして、特に注文は付けませんでした。
多肉植物は強健種、この試みは成功するかはこれからです。



アロエ、アガベ、パキフィツム、セダム、グラプトベリア、カランエ、アエオニウム,
エケベリアなどなどこれからの寒い時期に彩をます、
葉の色や形が変化に富んで多くの多肉を並べ、見てもらうための試作品でした。計画は安行地区の大先輩の園芸士からの依頼でした。

上が3月試作品をホテルに運んだ季節、作りこんだのは去年の秋口。





縦に置かれたアートで培養土が落ちるのが心配でしたが大丈夫でした。
元気に育ち、色彩もまあまあで、一安心。 どれだけこれからの進歩が見られるか。


育成苗の多肉種。今は多肉のブームも落ち着いてきましたが、ハオルチアがひとつ200万円など
投機の対象などと、異常な世界は過ぎ去ってほしいです。


多肉植物は春から夏にかけて成長する種類、また秋から冬にかけて色付き、成長する種類があり、とても楽しめます。


太田市場花き部門 2階事務所 3

2017-12-07 | 日記

太田市場の2階には約60社近くの商会や各地域の事務所が入り、多くの花々や季節ごとの
模様しや、花々の新作の品物を受け付けるてる。また全国の商社が入って県の特産種の予約を
して受け入れることも出来ます。 どうしても欲しいと言われるお客様の希望で安行花祭りの紫のシクラメンは2階の商社から頼んで祭りに
間に合わせてもらいました。

今年の国際フラワーEXPO2017年 幕張メッセで行われた展示会で鉢物シクラメンのグランプリ受賞の
濃い紫の、名称、(江戸の春)の、実物を見ることが出来ました。この色の鮮やかさは実物を見ることで
わかります。  


サントリーと育種家の高橋康弘氏の見たことのないようなシクラメンで世界を驚かせたい
そんな思いから日々の絵の具を混ぜ合わせるような、膨大な品種の掛け合わせで作り出された
シクラメンの江戸の春をはじめ、美さと、香り、また長く楽しめるシクラメン業者として全国の
トップクラスの技術の持ち主と言われてます。 実はサボテンも多肉植物も同じ道を歩む若手交配士の

技術の持ち主もいます。下のシクラメンも交配種の品物です。





薄い紫のシクラメンは数年前に作り出されたブルーシクラメンのはじまり種です。

2階の通路にプレートに各事務所の名称が入ってます。

お正月のお飾りも並べられてます。

通路脇の窓際には最新の鉢物や各地方の特産の花々が並べられ、商談の対象になってます。

バラも今の時期に扱う商会の前に並べられてます。





華やかな一面はありますが、植物も生き物、大切に管理をしなければ美しさを保てません。
多くの人の手に渡り、世間に出てゆく花々や枝ものは、生産者から市場に、さらに流通業者、綺麗なのは携わる人の思いがあるからと、いつも思ってくださいね。







 

東京都太田市場内 花店

2017-12-06 | 植物、花


市場の1階には業者専用のショップが18店舗あります。一般の人は購入できません。
11月の最終の日の搬入でしたが すでにお正月用の花々や枝物が店頭に並んでます。

花物ではバラの切花が所狭しと通路に並んでます。まるで春の季節と
間違えるほどです。また実が多く並んでるのも今の特徴です。









カラスウリです。



コットンボール

エアープランツ

縁起物の枝物、千両、万両の実




場内のフラワーショップの花々や枝物を見ると、値段の安さには通常よりはかなりの安さです。
店舗には特徴がありラン専門店や枝物専門店などなど趣向を凝らしてます。、、、続く。




東京都太田市場花き部門からの搬出 1

2017-12-05 | 植物、花

1ヶ月ぶりの日本一の大田市場からの搬出です。10時ごろに市場の搬出場所に8トントラックを
いつもの場所に入れる。最大の市場は3部門に分かれ花キ、水産、農作物。
 今日はセリの話をいたします。 セリの卸売人は売り買い権を持つ人しか参加できません。

見ての通り競り落とされた花々や枝もの、鉢物は即座にコンベヤーに乗り地域分け、セリ卸人の何号や
バーコードがケースに張られ 市場内のカーゴ車の大小に乗せられ広場に並べられます。その場所から番号や
花物や鉢物を確認をしてドライバーさんが積み込むこれがシステムです。 手際よく事故のないようにこれが
基本です。 当然ですが間違いのないように。

セリ落とされた品物は即座にカーゴ台車に載せられ、すでにバーコードや、セリ落とし人の番号、さらに地域別にわかるような
記号が打ち込まれる。 搬出人は確認をして配送車に乗せる。間違いがないように、事故がないように、正確に敏速に。



花の価格を決定するセリは市場の大切な仕事。 お花屋さんや仲卸の人たちは、イスに座ったままお花とセリ盤を見ながら
ボタンを押して値段を決めます。 よい値をつければ即座にコンベアーに乗りカーゴ台車の元に行きます。
この方法は平成2年9月での開始で日本で最初に行われたのが、太田市場です。


公平で正確、その上スピーディーな取引が出来る様になり、ボタンとセリ盤はコンピューターにつながって
セリに重要な情報を送ってます。  朝の7時からが花物、7時半から鉢物のセリ。 セリ中は撮影禁止となってます。

机上のモニターに品物の情報や産地などがコンベアーに流れるたびに表示される。前の複数のモニターにはセリ状況が
即座に確認できる。 花々の状態もモニターですぐに判断できる。後方の人にも状況を良く見せる。



市場内の花々がカーゴ台車から配送車に乗せられた後は、台車は整備の人に任せられます。



乗せられる種類は花々、切花、枝物、

トラックのトン数が多めの車種は大型の場所に、軽トラなどは西門近くの配送場と分かれてます。
場内はすでにお正月の飾りの植物や、縁起物の実、枝物などが目につきます。、、、、続く。