
いよいよ3月。でももう桜が咲くのかな、っていう陽気ですね。去年はそれほどでもなかったのですが、今年は花粉の被害が甚大で、かなり悩まされています。昨日も大阪に出張したのですが、もう大変でした。
さて、最近よく聴いているのは、ハイドンです。このブログでも一度言及しましたが、これまで、ほとんど聴いておりませんでした。それで、どんな演奏があるのかも全く知りませんでした。主に交響曲を聴いてますが、それほどの録音があるわけではないですね。だいたいにおいて、古楽器系と現代の楽器系に分かれますが、古楽器では、ブリュッヘンやアーノンクール、クイケンなどでしょうか。これらの演奏も悪くはなく鮮明で刺激的ではあるのですが、今は、現代楽器の方に焦点をあてましょう。
そこで、カール・ベームの演奏。交響曲91・92番と協奏交響曲変ロ長調です。ハイドンの交響曲の中で、82~87番は「パリ・セット」と呼ばています。それは、パリの演奏団体「ル・コンセール・ドゥ・ラ・ロージュ・オランピック」とその後援者の一人ドーニ伯爵の依頼で書かれたからです。そして、90・91・92番も同じドーニ伯爵の依頼によるもので、パリ・セットの続編とも言えるもので、「ドーニ交響曲」とも呼ばれています。93番から始まるザロモン・セットにも属さないことからもそれほど有名でもないかもしれませんが、92番は「オックスフォード」という表題もついており、それなりに有名でもありますかね。1780年代の末に作曲されたものです。
ベームのこの録音は、1973・74年にかけてのもので、もっとも円熟した時期のものです。それだけに、貴重なものです。92番は、いくつか聴いた演奏の中ではベストと思います。ゆっくりとした味わうように語りかける序奏から始まる第1楽章は、堂々たる構成をしっかり表現してます。アダージョの第2楽章は、管楽器の美しい旋律が心に染み込む提示部と堂々としたトリオの対比が見事です。第3楽章はメヌエットですね。元来私は、モーツァルトでも触れたように、メヌエットを大層好むものであります。ハイドンのメヌエットも典雅の極みのものも多く、これを聴くとご機嫌になります。そして、第4楽章。どんな形で曲を閉めるのかが見物ですね。この曲ではプレストも元気のいい主題が駆けめぐり爽快な終わりを示します。ここでも管楽器の活躍が目を引きます。VPOの名人芸が聴けます。展開部の対位法もいいです。
この曲の最後に、変ロ長調の協奏交響曲が収められています。ヴァイオリン・チェロ・オーボエ・ファゴットの独奏からなり、これも独奏の各楽器が素晴らしい演奏を聴かせます。それをベームがうまくまとめている、そんな感じです。
ベームのハイドン、かなり気に入ってます。ザロモン・セットも録音して欲しかった、と思います。
さて、最近よく聴いているのは、ハイドンです。このブログでも一度言及しましたが、これまで、ほとんど聴いておりませんでした。それで、どんな演奏があるのかも全く知りませんでした。主に交響曲を聴いてますが、それほどの録音があるわけではないですね。だいたいにおいて、古楽器系と現代の楽器系に分かれますが、古楽器では、ブリュッヘンやアーノンクール、クイケンなどでしょうか。これらの演奏も悪くはなく鮮明で刺激的ではあるのですが、今は、現代楽器の方に焦点をあてましょう。
そこで、カール・ベームの演奏。交響曲91・92番と協奏交響曲変ロ長調です。ハイドンの交響曲の中で、82~87番は「パリ・セット」と呼ばています。それは、パリの演奏団体「ル・コンセール・ドゥ・ラ・ロージュ・オランピック」とその後援者の一人ドーニ伯爵の依頼で書かれたからです。そして、90・91・92番も同じドーニ伯爵の依頼によるもので、パリ・セットの続編とも言えるもので、「ドーニ交響曲」とも呼ばれています。93番から始まるザロモン・セットにも属さないことからもそれほど有名でもないかもしれませんが、92番は「オックスフォード」という表題もついており、それなりに有名でもありますかね。1780年代の末に作曲されたものです。
ベームのこの録音は、1973・74年にかけてのもので、もっとも円熟した時期のものです。それだけに、貴重なものです。92番は、いくつか聴いた演奏の中ではベストと思います。ゆっくりとした味わうように語りかける序奏から始まる第1楽章は、堂々たる構成をしっかり表現してます。アダージョの第2楽章は、管楽器の美しい旋律が心に染み込む提示部と堂々としたトリオの対比が見事です。第3楽章はメヌエットですね。元来私は、モーツァルトでも触れたように、メヌエットを大層好むものであります。ハイドンのメヌエットも典雅の極みのものも多く、これを聴くとご機嫌になります。そして、第4楽章。どんな形で曲を閉めるのかが見物ですね。この曲ではプレストも元気のいい主題が駆けめぐり爽快な終わりを示します。ここでも管楽器の活躍が目を引きます。VPOの名人芸が聴けます。展開部の対位法もいいです。
この曲の最後に、変ロ長調の協奏交響曲が収められています。ヴァイオリン・チェロ・オーボエ・ファゴットの独奏からなり、これも独奏の各楽器が素晴らしい演奏を聴かせます。それをベームがうまくまとめている、そんな感じです。
ベームのハイドン、かなり気に入ってます。ザロモン・セットも録音して欲しかった、と思います。
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