
10月になって二つも台風が接近。甚大な被害をもたらしました。また、先週までは半袖で十分な暑さでしたが、台風26号が過ぎると、あっという間に秋になりました。そして寒いとおもうような朝晩であります。そして、CSも第1ステージはマリーンズ、ライオンズをなんとか退けました。しかし楽天は、なかなか手強いですよねえ。24連勝をするような投手がいるチームにはなかんか勝てませんねえ。
ということで、今回は前回に引き続きフェレンツ・フリッチャイの指揮によるもの。前回同様ブラームス。交響曲第2番ニ長調作品73であります。フリッチャイのブラームスの交響曲は、第1番がライブで残されていますし、2番もベルリン放送響との1953年のライブが残されています。この第2番は、1961年8月27日のザルツブルグ音楽祭でのライブ録音。指揮活動を引退する年の最後の夏の共演。「イドメネオ」を振った後の追加公演での貴重な記録。オケはVPOということ。といっても、残念ながらこれはモノラル録音です。この日のコンサートは、コダーイの「ガランタ舞曲」、ベートーヴェンのトリプルコンツェルトとこの2番であります。フリッチャイとVPOとの録音は、他にどれだけあるのでしょうか。そんなことも思うような演奏であります。フリッチャイは、1963年2月に夭折されていますので、死の1年半前のものですねえ。私はフリッチャイの演奏をこのブログで取り上げていますが、まあけっこうなお気に入りということもあります。しかし、タワーさんが没後50年ということで、フリッチャイのCDを復刻してくれていることで、入手が容易になったのであります。このタワーさんの復刻のシリーズは、安価ですし、本当にありがたいです。タワーさんに拍手拍手!
このフリッチャイによるブラームス、ここまでやるか、という表現が適切かどうかわかりませんが、まあライブということで、フリッチャイがVPOとともに燃えに燃えた爆演とでもいうでしょうか。テンポはかなり揺れ、まあそれがまた非常に効果的にこの曲の聴かせどころを作っているようだし、またたいそう叙情的な表現には、うーん、ここまで歌うとなあ、と思わせるほどの印象。そして、ここぞとばかりの一気呵成な激しさと高揚感、このような三つに、やはりVPOの力量が加わる。旋律を叙情的な表情で歌い上げても、さすがのVPOです。極めて優れた音色で対応してくれます。テンポをいじってもそれほど不自然には感じないし、曲のよさが引き立っている。フリッチャイが大いに燃え上がっても、十分にそれに負けない熱さを打ち出していけるのでありました。
第1楽章、ホルンによる第1主題も伸びやかで、ヴァイオリンの基本動機、そしてチェロの第二主題など、非常によく旋律を歌わせています。途中、フリッチャイのうめき声も聴かれます。テンポは少し早め。でもここというときにはゆったりとして、変化も効果的に用いられています。そして、フリッチャイの気持ちの入った、いうならば入魂の演奏が次第に熱を帯びてくる。しかし、一方で激しく厳しい演奏であることから、この曲のゆったりとした雰囲気などとは少々ことなる印象とも言える。第2楽章、もの憂い表情の主題を中心に、VPOの弦や木管を美しさに聴き惚れる。各楽器がしかし、安穏な気持ちとはほど遠く畳みかけていく演奏の切れ味がとてもいい。第3楽章。オーボエの主題が響く。ABABAの形式であり、ゆったりとした表情が展開されていく。テンポもゆったりめ。そして、終楽章。ここでも爆発的に主題が歌われ、こんな力のこもった、全楽器による大合奏。爽快さと熱気の充満した演奏には、ほんとに大満足。いやーこのど迫力に満ちた演奏には度肝を抜かれますね。そんな中でも、演奏は荒くならず、これもVPOの凄さでしょう。
今日は、マリーンズ、グライシンガーの好投もあり、九回に追いつかれましたが、振り切っての快勝。まず一つ勝てました。明日もかってタイに持って行きたいですねえ。
(DG PROC-1273 TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION 2013年)
ということで、今回は前回に引き続きフェレンツ・フリッチャイの指揮によるもの。前回同様ブラームス。交響曲第2番ニ長調作品73であります。フリッチャイのブラームスの交響曲は、第1番がライブで残されていますし、2番もベルリン放送響との1953年のライブが残されています。この第2番は、1961年8月27日のザルツブルグ音楽祭でのライブ録音。指揮活動を引退する年の最後の夏の共演。「イドメネオ」を振った後の追加公演での貴重な記録。オケはVPOということ。といっても、残念ながらこれはモノラル録音です。この日のコンサートは、コダーイの「ガランタ舞曲」、ベートーヴェンのトリプルコンツェルトとこの2番であります。フリッチャイとVPOとの録音は、他にどれだけあるのでしょうか。そんなことも思うような演奏であります。フリッチャイは、1963年2月に夭折されていますので、死の1年半前のものですねえ。私はフリッチャイの演奏をこのブログで取り上げていますが、まあけっこうなお気に入りということもあります。しかし、タワーさんが没後50年ということで、フリッチャイのCDを復刻してくれていることで、入手が容易になったのであります。このタワーさんの復刻のシリーズは、安価ですし、本当にありがたいです。タワーさんに拍手拍手!
このフリッチャイによるブラームス、ここまでやるか、という表現が適切かどうかわかりませんが、まあライブということで、フリッチャイがVPOとともに燃えに燃えた爆演とでもいうでしょうか。テンポはかなり揺れ、まあそれがまた非常に効果的にこの曲の聴かせどころを作っているようだし、またたいそう叙情的な表現には、うーん、ここまで歌うとなあ、と思わせるほどの印象。そして、ここぞとばかりの一気呵成な激しさと高揚感、このような三つに、やはりVPOの力量が加わる。旋律を叙情的な表情で歌い上げても、さすがのVPOです。極めて優れた音色で対応してくれます。テンポをいじってもそれほど不自然には感じないし、曲のよさが引き立っている。フリッチャイが大いに燃え上がっても、十分にそれに負けない熱さを打ち出していけるのでありました。
第1楽章、ホルンによる第1主題も伸びやかで、ヴァイオリンの基本動機、そしてチェロの第二主題など、非常によく旋律を歌わせています。途中、フリッチャイのうめき声も聴かれます。テンポは少し早め。でもここというときにはゆったりとして、変化も効果的に用いられています。そして、フリッチャイの気持ちの入った、いうならば入魂の演奏が次第に熱を帯びてくる。しかし、一方で激しく厳しい演奏であることから、この曲のゆったりとした雰囲気などとは少々ことなる印象とも言える。第2楽章、もの憂い表情の主題を中心に、VPOの弦や木管を美しさに聴き惚れる。各楽器がしかし、安穏な気持ちとはほど遠く畳みかけていく演奏の切れ味がとてもいい。第3楽章。オーボエの主題が響く。ABABAの形式であり、ゆったりとした表情が展開されていく。テンポもゆったりめ。そして、終楽章。ここでも爆発的に主題が歌われ、こんな力のこもった、全楽器による大合奏。爽快さと熱気の充満した演奏には、ほんとに大満足。いやーこのど迫力に満ちた演奏には度肝を抜かれますね。そんな中でも、演奏は荒くならず、これもVPOの凄さでしょう。
今日は、マリーンズ、グライシンガーの好投もあり、九回に追いつかれましたが、振り切っての快勝。まず一つ勝てました。明日もかってタイに持って行きたいですねえ。
(DG PROC-1273 TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION 2013年)
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