`*:;,.☆ いつも笑顔☆・:.,;*

テツ、ミルキー、虎徹、そしてランとともに

今日の気分…

2007年08月20日 | 


  今日は曇り。
  青空が恋しくなり、2週間程前に写した青空をデジカメから探し出した。

    

娘が言う。
「日本より空が青い」と。

友人とも話す。
「空の青さが違う」と。

空と言えば


   智恵子は東京に空が無いといふ、


本棚から、ホコリをかぶった本を引っ張り出した。
「高村光太郎詩集」 伊藤信吉編
   新潮文庫・昭和25年11月20日 発行
         昭和43年2月20日33刷改版
         昭和50年1月10日44刷

購入したのは昭和50年9月30日
(このころ、私は買った日を本に書き込んでいた。)

昭和50年、1975年…
私は何歳だったかはおいといて。

うろ覚えの詩を改めて読んだ。


智恵子抄 高村光太郎


「あどけない話」

智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。
         (昭和3年5月)


  「人に」

いやなんです
あなたのいつてしまふのが――

花よりさきに実のなるやうな
種子(たね)よりさきに芽の出るやうな
夏から春のすぐ来るやうな
そんな理窟に合はない不自然を
どうかしないでゐて下さい
型のやうな旦那さまと
まるい字をかくそのあなたと
かう考へてさへなぜか私は泣かれます
小鳥のやうに臆病で
大風のやうにわがままな
あなたがお嫁にゆくなんて

いやなんです
あなたのいつてしまふのが――

なぜさうたやすく
さあ何といひませう――まあ言はば
その身を売る気になれるんでせう
あなたはその身を売るんです
一人の世界から
万人の世界へ
そして男に負けて
無意味に負けて
ああ何といふ醜悪事でせう
まるでさう
チシアンの画いた絵が
鶴巻町へ買物に出るのです
私は淋しい かなしい
何といふ気はないけれど
ちやうどあなたの下すつた
あのグロキシニヤの
大きな花の腐つてゆくのを見る様な
私を棄てて腐つてゆくのを見る様な
空を旅してゆく鳥の
ゆくへをぢつとみてゐる様な
浪の砕けるあの悲しい自棄のこころ
はかない 淋しい 焼けつく様な
――それでも恋とはちがひます
サンタマリア
ちがひます ちがひます
何がどうとはもとより知らねど
いやなんです
あなたのいつてしまふのが――
おまけにお嫁にゆくなんて
よその男のこころのままになるなんて
       (明治45年7月)


  「レモン哀歌」

そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
かなしく白くあかるい死の床で
わたしの手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズいろの香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱつとあなたの意識を正常にした
あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
あなたの咽喉(のど)に嵐はあるが
かういふ命の瀬戸ぎはに
智恵子はもとの智恵子となり
生涯の愛を一瞬にかたむけた
それからひと時
昔山巓(さんてん)でしたやうな深呼吸を一つして
あなたの機関はそれなり止まつた
写真の前に挿した桜の花かげに
すずしく光るレモンを今日も置かう
       (昭和14年2月)


10代の私はこの詩を読みどう思ったのだろう?


もう1冊、引っ張り出した本
「小説 智恵子抄」 佐藤 春夫
  角川文庫・昭和37年2月20日 初版発行
       昭和43年1月30日 19刷発行
       昭和57年1月30日 改版26版発行

  購入日 57.9.25

今夜読むことにしよう。


さて、ミルキーの今の気分は



<寝かせてちょ~だ~い>

なんか毎回そんな顔やね~


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本日のお出かけ~その2

2007年08月17日 | ミルキー♪
もうすぐ17日になるわ。
ハヨ、寝な…

よし、一挙画像貼り付け~

こんな建物があったそうだ。
2000年前に。

再現模型(1/200)



判りにくいけど。





その跡地を見に行く。















石に触れてみた。
はるか2000年前の人々の息吹を感じたくて。
ざわめきを聞きたくて。

凡人には何も感じなかった、聞こえなかった。
当ったり前やけど

地元の人たちが、窯つくりの真っ最中。
いろいろ説明してくれました。
ありがとう、お兄ちゃん。
(もっとフランス語、勉強しとくね)



煙の出ているほう。
下には薪。上に藁を入れてもやすんだって。
いぶされそうだったわ。



最後は火をおこしてないけど、これもかまど。
パンを焼くそうです。
2時間ぐらいで焼けるって。



いや~、今日の有意義な1日でした。
オッ、ちょうど0時だわ。

では、

コメント (5)
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本日のお出かけ~その1

2007年08月17日 | 海外生活
夏休み最後でございます。

なので、出かけたのはフランス。
スーパーへ水の買出し。

フランスと言っても車で30分ほど。
ご近所さんなのだ。

税率の違いで、
ベルギー産の水もフランスの方が安い。
土曜日だと水を大量に買うベルギー人が一杯。
カートに水を積めるだけ積んでる人はベルギー人なのだ。
今日は木曜日だから、あまり見かけなかったわ。

せっかく、田舎道をいくのだからと、ちょっと寄り道。



まっすぐな道が続く。

そう、この道もロマンチック街道なのだ。

ここでご注意!
ドイツにロマンチック街道という観光コースがある。
どんな街道なんだろう、なんかワクワク~♪

と、もうず~~~っと前に出かけたことがある。
しかし、行けども行けどもただただまっすぐな道が続くばかり…

で、ロマンチックって
あ~「ローマ時代の」ってことなんだ!
だから「ローマ人が作った道」なんです。

ウィキペデイアの説明では

「ロマンティック街道」という名称は、「ローマへの巡礼の道」の意味である。もともとはローマ人たちによって作られた街道で、ローマへの道路網の一環として整備されたもの。恋人たちの語らいのような「ロマンチック」からではないが、第二次大戦後、アメリカの将兵たちが家族とこの地方で盛んにバカンスを過ごしていたので、観光地として開発するために、この名でコースが設定されたもの。ちなみに、現在の「ロマンチック」という表現が、そういう意味で初めて使われたのは、ジャン・ジャック・ルソーの『孤独な散歩者の夢想』の「第五の散歩」の冒頭が最初で、近代の用法である。


ということだそうです。(いつもありがとうございます)



ベルギー、フランスにも残るローマ人の作った道を走りました。
もちろん、その時代のままではないですけどね。

こんなとうもろこし畑もあり…



草を食む牛達をながめながら、のんびりドライブ。

そして着いたのがバベイ(bavay)という町。

まず、観光案内所へ。
お姉さんの説明によると、
なんと、この地下にはローマ時代の公共浴場の床暖房跡があるというのだ。

地下に降りてみる。
小さいスペースだ。

再現模型



さらに4,5段降りると、



ちょうど、私がしゃがんだ位の高さ。

本当に2000年ほど前のものなの~?
ビックリですね。


次は博物館へ。



発掘された壷などが修復され展示されています。



先が細くなってるのは、重ねるためなんですってね。



見つかった部分のモザイク。未完成のジグソーパズルのようだ。

こういう所にくると、いつも反省。
歴史を忘れてる。
フランス語がアカン。

とにかく、この博物館には1、2世紀の陶器、ガラス、青銅器などの装飾品や日常生活品などが展示してある。

建物の跡もあり、3Dでその時代の勉強もできる、とっても素晴らしい博物館だ。規模は小さいかもしれないが、町ぐるみで、この遺跡を大切に保存しようという心意気も感じられ、来てよかった!
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ありがとうございました♪

2007年08月17日 | ミルキー♪
日本からのおたよりです。

いつもありがとうございます。

やっちゃん、長旅ご苦労さん。無事届きました
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ワンコの愛

2007年08月16日 | ミルキー♪


ウツラ~ウツラ~のミルキーさんです。


「天才志村どうぶつ園」でとても感動的はワンコ物語を見ました。

N動画で見たので、テレビでいつ放送されたかわかりませんが、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。


黒ラブ、ソニアの話です。

大好きなご主人が病気で亡くなった。すると、真っ黒だった毛が全身真っ白になってしまったのだ。獣医さんも原因がわからない。そこで、動物と心を通わせることができるというアメリカ人のハイジさんがソニアとの対話を試みる。すると、ハイジさんは、次々にソニアのメッセージを受け取る。
 
 黄色い、円形ものも…ご主人とよく遊んでいたフリスビーのことだった。
 赤い色の布団のようなもの…ご主人の冬のジャンバーだった。

 奥さんやおじいちゃんが、そのイメージするものを探し出してくると、
 ソニアは大喜び。

 そして、窓辺に座り、外の景色をながめるソニアのイメージが。

それは、何を意味していたか?

ご主人を偲び、さびしがっているのかなと、思ったらそうではなかった。

ご主人に先立たれ、家に閉じこもっておられた奥さんを心配していたのだ。
「早く元気になって。一緒に外で遊ぼうよ」と。

そのメッセージを聞いた奥さん。
ご主人がしていたように、ソニアと外遊びをするようになった。

すると、しばらくして
首の辺りの毛に黒いものが!


なんと不思議で美しい物語でしょう。

ますますワンコがいとおしくなる。

現代のドリトル先生、ハイジさん。
こんなことができる方がいらっしゃるのですね…

現代版ソロモンの指輪、バウリンガルは、私にはいらないわよ~、
ね、ミルキー。



<フニャ~、ホゲ~>

邪魔しないでね~ってか。

…でもあったら面白いかもね。


昨日もご紹介しましたが、らんりさ@らんらんらんさんのブログ
わんこ達の愉快な日常で東広島のワンコ達14匹、一時預かりさんや里親さんの元に引き取られたと、報告されています。でも、それですべて解決、というわけではないんですよね…
コメント (4)
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