時事解説「ディストピア」

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天皇の特権

2013-11-07 00:31:49 | 浅学なる道(コラム)
おもしろいブログがあったので、記事を紹介したい。

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山本太郎の天皇直訴問題で色々と世間は騒がしいようだ。
中には「天皇の人権を考えろ」などとトンチンカンな事を言い出す者もいる始末。

「天皇の人権」だって? 
そんなん初めて聞いたわ!



天皇に人権などあるのか。
これについては、今よりももう少しまともだった頃の佐高信が良い事を言っていた。

いつだったか、皇太子妃雅子に対してバッシング報道があった頃に、
確か週刊金曜日のコラムで以下のような事を言っていたと思う。

「彼ら(天皇や皇太子夫妻など)が持っているのは『人権』ではなく『特権』なのだ」

まさにその通りだろう。
天皇や皇太子らこそ日本最高の特権の所持者ではないか。
これは馬鹿なネット右翼や在特会が言っている「在日特権」などという嘘ではなく、
本当の意味での特権そのものだ
。それを天皇は依然として持ち続けている。


「下々の皆さん(by 麻生太郎)」のちっぽけな「人権」などよりも、
天皇ははるかに強大な特権を持っているのだから。

人権と特権は相反するものであり、両立は出来ない。
特権者が人権など元より必要としないのは当たり前の事である。
もし本当に「天皇の人権を考えろ」というならば、
まずは天皇の特権を剥奪して「下々の皆さん」になってもらった上でしか
成立しない。天皇が大きな特権を保持し続ける事も
天皇制の重要な要素の一つなのだから。

(http://roodevil.blog.shinobi.jp/11月6日付の記事)
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実際には天皇制のもとで皇室の人権はかなり侵害されている。
まず職業選択の自由がない。次に思想の自由がない。
表現の自由もない。国家の象徴である限り国を批判することができない。


よく日本の未来を案じている輩は中国や北朝鮮を名指しして
「表現の自由がない!国の批判ができない!」とほざいているが、
国家批判ができないという点では、
現代の皇室ほど自由がない人々はいない。



この人権侵害は、国民からの絶対的な崇拝と
皇族としての何一つ不自由のない暮らしを見返りに
支払う代償であり、象徴天皇制を廃止して単なる
民間宗教の教祖にならない限り消えることがない。

よって、論理的に考えれば当然、日本の保守派は
天皇制を廃止せよと叫ぶ人がいるはずなのだが、
現実にはそんな連中は一人たりともいない。

その理由は明白で、簡単に言ってしまえば、
彼らがやたらと天皇を持ち上げるのは、
天皇制の存続によって自分たちが利益を得ているからである。


例えば、最近の右翼雑誌には明治天皇の玄孫という微妙な血縁関係の
右翼評論家の投稿がよくあるが、これなどは典型的なものであり、
要するに、天皇の威光を借りて威張り腐っているのである。

福島出身でありながら原発事故を経てなお推進を主張する
田母神なども日本や天皇といったフレーズを振りかざすのは
自分の意見が正しいと主張するためだ。利用しているのである。


皇室を保護するはずの天皇制は、
実際には皇室の自由を奪い、
右翼の行動原理の正当化に使われている。


だからこそ、このような歪んだ特権は廃して
もっと別の形の人権を皇室に与えるべきなのだと私は思う。