時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

朝鮮学校排除の卑劣さ

2013-11-10 23:47:55 | 北朝鮮
朝鮮新報のコラムから引用

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国際問題に携わる浅井基文さんら有志が10月、
連名で国連事務局などに公開質問状を送った。

その内容は、
朝鮮の核開発と人工衛星打ち上げに関する国連安保理の諸決議について、

①朝鮮が宇宙条約に基づいて有しかつ行使する主権的権利を侵害している、

②朝鮮が脱退してもはや締約国ではない核不拡散条約に基づいて
同国の行動を禁止しようと試みている、

③露骨な二重基準を適用して朝鮮に対してのみ
差別的な制裁及び禁止を課している


―と至極当然なものだ

横浜市と東京都はともに
朝鮮学校に対する補助金を支給しないことを決めた。
理由もともに、朝鮮学校と朝鮮や総聯組織との関係を云々し
「市民(都民)の理解を得られない」としている


公開質問状の指摘を持ち出すまでもなく、
現在の朝鮮や総聯へのバッシングは、
半世紀以上続く朝米対決の構図と日本の変わらない
植民地主義の中で起こっている不当極まりないものだ。

「国際政治と朝鮮学校を結びつけてはいけない」という批判を目にするが、
朝鮮への敵視政策に朝鮮学校を利用しているその卑劣さが許せない。


日本は隣人と手を携えようとしない愚かな政策をいつまで続けるつもりなのか。
「市民の理解を得られない」と朝鮮学校を弾圧する行政のトップは、
在日朝鮮人を社会を構成する人々とは見なしていないということであり、
「朝鮮人は日本から出て行け」と叫んでいるのと同じであることに気づくべきだ。

(http://chosonsinbo.com/jp/2013/11/1108gc/)
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在日北朝鮮の側からみれば、
むしろ90年代以降の病的なまでの
北朝鮮への怨嗟のほうが異常
なのだ
ということに気がつくだろう。


何度も書いたことだが、人工衛星だと確認されたにも関わらず、
事実上のミサイルと称して無理やり危険行為として報道し、
自国の人工衛星発射に関してはめでたきかなと大喜びする
我が国のメディアと大衆の在り方はおかしいとしか思えない。


私がこうまで批判しているのは、こういう姿勢の在り方が
結果的に自国の損害になっているのではないか
と思うからだ。


去年、春に発射された際は韓国の西側の海を辿るコース
にも関わらず、自衛隊を動員してまで警戒姿勢にあたった。

その一方で同年冬の場合は特にこれといった対策も
しないまま、沖縄の上空を通過して飛んだのである。

しかもこの時は「発射装置の調子が悪い」という報道が
されていて、要するにまた失敗すると油断していたのだ。


こういう相手をなめた態度でいるから
裏をかかれるのである。


官僚批判で一部の人間にもてはやされている古賀茂明氏も
「正直、北朝鮮がここまで耐えるとは思わなかった」と述べている。


これなども、北朝鮮を自分たちより劣った存在だということを
前提にして対処していたことから生じた感想だと思う。



しょせん北朝鮮、どうせ北朝鮮。
彼を知り己を知れば百戦危うからずというが、
相手を見下した態度や向こうのやることなすこと全てを
野蛮なこととみなすから相手の実像を把握できず、
常に後手後手に回る
のではないだろうか?


私は何も急に友好国になれとか言っているのではない。
批判というのは、相手の実像をとらえるから批判に
なる
のであり、何でもかんでも叩く姿勢は結局のところ
相手を何も見ていない
と言いたいのである。


これは目を閉じたまま迷路を歩くような
馬鹿げた行為であり、百害あって一理なしだ。

本当に日本を守りたいのなら
まず相手の正確な姿を知ることだ。

今のような半ば狂気じみた恨みに満ちた攻撃を
続けていれば、いつまで経ってもこちらが
優位に立つことはないだろう。



今日の真相?報道バンキシャ

2013-11-10 23:41:37 | マスコミ批判
ヤラセ発覚や取材中のスタッフ事故死など、
これまでにも問題点が度々指摘されてきた「真相報道バンキシャ」。

今日のゲストには何とあの
歴史教科書から関東大震災の朝鮮民族虐殺を削除させ
「大したことじゃない」とのたまった猪瀬現都知事が
夕方6時台のニュース番組のコメンテーターとして招かれていた。

石原の影に隠れているが、こいつの極右っぷりも大したもので、

石原が100憶以上かけてオリンピック誘致に失敗したり

1000億以上の赤字を出して新銀行東京を破綻させたり

その救済に都民の税金を使って400億円もの大金をあてたり

尖閣を購入するとパフォーマンスを行い民衆を扇動して
14億の募金を集めておきながら国の購入が決定しても返却しない


などわかりやすすぎる外道っぷりを発揮しているのに
対して、こいつはその裏側から手を貸しながら石原を弾避けにして
責任を回避した
という隠れたずる賢さをもっていて余計に性質が悪い。

コメンテーターというのは悪く言えば、視聴者をある方向へ
誘導するプロバガンダの役割を果たしているのであり、
それゆに人選が問われるのだが、よりによって都知事を呼ぶとは
空いた口がふさがらない。

これは言ってみれば、衛生検査と称して検査員を工場に
派遣せずに会社の役員の言葉を鵜呑みにしているようなものだ。



バンキシャは完全に都政の宣伝機関と化している。
先週の特集でも都が現在着手しているカジノ誘致を讃美していたが、
これもプロジェクトの推進者かつ中心人物である野村修也氏を
ゲストコメンテーターとして呼んでいた。

カジノを誘致しようとしている人間が
批判的な意見を述べるわけがない。

完全に初めからカジノ誘致を推進する
プロバガンダとして番組は利用されていた。

いつからバンキシャは都の手先になったのだ?
中立公正を目指すはずの民間の報道番組が
政府の洗脳機関となり賭博を礼賛している。

このことにメディアも取り上げず
世論も徹底的に避難しようとしない。

そのくせ他国に対しては
報道の自由が抑制されている、
監視体制で自分の意見が言えない、
「反日教育!情報統制!うわぁああ!!!」
というわけだ。馬鹿じゃないだろうか?



番組内で野村氏は「カジノは賭博じゃない」と言っていた。
「じゃー何が賭博なんだよ」と私は思う。


確か賭博を英語で言うとギャンブルだ。
この野村氏は英語もできないとみえる。


番組では税収が増える、雇用が促進されると
箱モノにお決まりのセリフを大声でわめいていた。

ダムにせよ原発にせよ、プロジェクトがあれば人が動員され金が回るのは確かだ。
だが、他のハコモノを見ればわかるように、こういう計画は政府とつながりのある
一部の企業だけ儲かる制度になっていて、建設後の維持費や経営失敗で大赤字に
なることもよくあるのである。仮にギャンブルで成功しても、それは賭け事で
破産するプレイヤーから金を搾り取っているのであり、あまり綺麗な手ではない。


日本にはカジノ議連というカジノ誘致をもくろむ議員どもがいるが、
その最高顧問は安倍晋三、麻生太郎、石原慎太郎である。

おわかりだろうか?

日ごろ、日本の文化だの品格だのを
大声で叫んでいる連中が賭け事を
政府主導で広めようとしているのだ。


しょせん、この程度なのだ。
これが極右の正体なのだ。



これはサラ金や消費者金融を政府主導で意図的に
利用者を増やしておきながら、いざ破産者が激増すると
「ご利用は計画的に♪(訳:借りたヤツが悪い)」ということで
完全放置するようなものだ。リスクの高い行為をさせるよう
誘導しておきながら、いざ問題が生じたら本人のせいにして無視をする。


これは投資を煽っておきながら株で大損した者に対して
傍観者を決め込む新自由主義者の典型的なパターンである。


バンキシャは現在、北朝鮮の報道にも力を入れているが、
こうなると自発的に協力しているぶん、他国の国営テレビよりも
悪質
であり、かつそれに無批判である大衆の責任はより重い。

・・・はずなのだが、まぁ中国や韓国や北朝鮮の文句
ばかりネチネチと続けて全く反省しないのは目に見えているので
こんなことを書いてもあまり意味がないのだと思う。