時事解説「ディストピア」

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ドラマ「ぬ~べ~」の衣装の問題について

2014-10-13 22:07:50 | 浅学なる道(コラム)
ジャンプに掲載されたホラー漫画が原作であるドラマ「地獄先生ぬ~べ~」。

2~40代の人間にとっては思い出深い作品だと思うが、
その割には内容がお粗末で、どうして実写化したのかと批判が殺到している。

B級好きの私としては、妖怪にいくら爪で攻撃されても
一切、流血しない主人公を見て「ぬ~べ~マジ丈夫だなー」と思った。


妖怪も良い感じにバレバレのCGで全く怖くない。
これが映画ならZ級映画として後世、語り継がれるだろうに。残念だ。


さて、このドラマにおいて雪女が登場するのだが、彼女の服装が和服ではなくて、
韓国の伝統衣装、チマ・チョゴリだと主張してバッシングをしている連中がいるらしい。




上の女学生が着用しているのがチマ・チョゴリ。
胸に垂らした長い紐と大きなスカートが特徴的であり、
ピンクや白などの花を連想させるドレスのようなものが多い。




韓国ドラマの時代劇では、チマ・チョゴリを着た女性が多く登場する。
では、問題のドラマの服を見てみよう。



http://getnews.jp/archives/681220

ごらんのとおり、全くの別物である。
見るからに低予算なこのドラマ、高価な和服ではなく、
演劇用の衣服を改造して作ったのではないだろうか?


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いろいろな意見があるが、
実は「ジヨンが着物を着たくないからチマチョゴリ風の服装になった」という情報は
デマの可能性が非常に高く、Twitterに書き込みした人物は、
騒ぎが大きくなってからその書き込みを消した。


他の意見として「ぬ~ベ~実写化、確かに出来は悪いし
ゆきめさんにあのキャスティングなのは怒ってもいいけど、
どんなにひどいからって着物NGと言ったとかチマチョゴリ風だとか
嘘で叩いていいってことにはならないでしょうに」と、冷静な判断をしている人もいた。


「チマチョゴリの襟は胸元で不自然に色が切れるけど
これは裾まで色が伸びてるしチマチョゴリだってミニではないし
着物のように下がまっすぐにならない。上の方の袖は多分振袖由来のものだし
襟の色もよくあるアニメのような誇張表現かもしれない 着物の方が圧倒的に似ている」
という意見もあった。

事実、ゆきめの衣装とチマチョゴリを見比べてみれば、
チマチョゴリとまったく別物であることがわかる。

完全な和服の着物ともいえないが、どちらかといえば着物に近い。

ドラマの出来に意見を書き込むのはいいが、デマを拡散するのだけはやめておこう。

http://getnews.jp/archives/681220
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少しでも韓国くさいものを見ると、即座に自分の妄想をさらけ出し、
罵倒と差別発言を連発する連中に限って日本人を名乗りたがるが、
私はこういう馬鹿どもを平均的日本人として認めたくない。決して。

続・自爆好きの朝日新聞 検証委員会のメンバーについて

2014-10-13 21:22:07 | マスコミ批判
朝日は左というイメージから脱却したいのではないだろうか。
前記事で私はこのように邪推したわけだが、
検証委員会のメンバーを見る限り、どうも本気のような気がしてきた。


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朝日新聞社の慰安婦報道について検証する第三者委員会の委員の方々が決まりました。
弁護士や研究者、ジャーナリストら有識者7人で構成します。

初会合は9日午後、東京都内で開きます。


委員長には、元名古屋高裁長官で弁護士の中込秀樹氏(73)に就任をお願いしました。
委員は、外交評論家の岡本行夫氏(68)、国際大学学長の北岡伸一氏(66)、
ジャーナリストの田原総一朗氏(80)、筑波大学名誉教授の波多野澄雄氏(67)、
東京大学大学院情報学環教授の林香里氏(51)、ノンフィクション作家の
保阪正康氏(74)の6人です。


また、朝日新聞が8月5、6日付朝刊に掲載した特集「慰安婦問題を考える」でも
コメントを寄せていただいた現代史家の秦郁彦氏(81)のほか、
神戸大学教授の木村幹氏(48)ら慰安婦問題に詳しい有識者をはじめ、
委員会が必要と認めるテーマについて専門家をお招きし、ご意見やご提言をいただきます。

http://www.asahi.com/articles/ASGB24TH3GB2UHBI01T.html

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一言で言うと、専門家がまるでいない。

吉見義明氏はもちろん、林博史氏、鹿野正直氏、
女性の研究者でいえば、小野沢あかね氏や西野留美子氏、
弁護士でいえば戸塚悦郎氏や教育者でいば小森陽一氏などなど。

誰一人いない。

研究者不在の専門家チーム(自称)という凄いラインナップなのだ。

加えて、集団的自衛権を肯定するために雇われた御用学者だった
北岡伸一氏(本人はイラク・アフガン戦争時、アメリカの後方支援を主張した)、

慰安婦問題のみならず、沖縄集団自決等、数々の歴史問題において
右翼側の主張をとっている秦郁彦氏(同氏は藤岡信勝氏や曽野綾子氏とも懇意の仲)。



岡本行夫氏は、湾岸戦争やイラク戦争時、アメリカの支援に奔走した人物であり、
沖縄の普天間基地移転の影の実行者でもある。産経から本も出している。


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この欄で紹介したい元外交官の岡本行夫氏は、戦略を持つ「行動派外交官」だ。
1990年の湾岸危機では、国内法の未整備や官僚機構の縦割りという
制約のもとで多国籍軍に対する輸送や物資などの協力実現のため奔走したが、
諸外国からは「日本は金を出すだけで汗をかかない」と酷評される苦い経験をした。

外務省退官後は橋本内閣で沖縄担当、小泉内閣でイラク問題担当の総理補佐官を務め、
水面下で走り回った。沖縄には3年間で55回、出かけたという。

当時の名護市長が普天間飛行場の移設を受け入れた背景には
岡本氏の熱意あふれる説得があった。

http://www.jnpc.or.jp/communication/essay/e00024963/
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何のことはない。日本側から普天間移設を推進した親米保守の官僚なわけだが、
これをベタ褒めしているのが朝日新聞出身の大学教授であること。
この意味は実に大きいと思う。


田原総一郎氏については言うことはない。いや、本当はあるのだが。


この方が仕切る討論番組において、
小林よしのり氏や西浩紀氏、山野車輪氏、古市憲寿氏など、
数々の若手右翼を招いて宣伝に貢献した責任はあまりにも大きい。


ほかの面々も推して知るべしで、
産経の検証チームかよと突っ込みを入れたくなるほどだ。


こういった連中しかいないことに対して、
本物の専門家たちが抗議したことは前記事で紹介したとおり。


朝日は右派に転向して、今後は右寄りの記事を書きたいのではないだろうか?
そのための布石として、今回の慰安婦報道問題があるような気がしてならない。


ちなみに、北岡氏の批判については以下のページを参照のこと。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/112364