どこかのだれかの日記

主に岡山と兵庫の鉱山や廃墟、遺構、坑道探索と雑記。

但場三方鉱山 その3 終わり

2020-04-13 13:11:58 | 鉱物採集 兵庫

大きな露天掘り跡を進んで行くと石垣が現れ始めました。


近くには掘り跡。
この石垣からまだまだ上流にも採掘跡が続いていますが、キリがないのでここで撤退することに。
この石垣まで入口の川から300m以上進んでいました。


下山する道は採掘跡の上です。


こういう道もいいですね、RPGの世界みたいだw


RPGの世界がずっと続きます。
かなりの量の鉱脈が露頭として表面に出ていたのでしょうね。


道は更に続きます。


ここでやっとズリのような鉱石を発見。
採集してみるとゴロゴロでてきます。
どうやら露頭で掘った鉱石のようだ。
ズリの鉱染が凄まじいので容易に想像できましたが、硫化鉱物だらけです。


ズリを後にし、下山していくと広場にでました。
広場には坑口があり、同じような硫化鉱物のズリが大量にありました。
坑口は塞がれており、これは爺様が言っていた通りでした。
この坑口は昭和初期に掘られたものか、それに近いものだと思います。
他に坑道掘りしている穴がなかったので。


坑口を後にして下山していきます。
山には所々に穴が開いています。


川のすぐ側まで戻ってきました。


川前には主の坑口があり、広場になっています。


坑口の前は谷からホースで水を導き、坑口から出た鉱水を槽で混ぜ合わせて川に排出できるようにしてありました。
まぁこんだけ硫化でている鉱山なら鉱水もマズイでしょうね。


坑口はトタンで柱で補強してありました。
鉱水だらだらなのに、なんのために坑口残しているんでしょうか?
プラグ打って塞いじゃえばよさそうですが、何か意味があるのでしょうね。


但場三方鉱山 その2

2020-04-12 10:13:28 | 鉱物採集 兵庫
ボチボチ進んでいくと、露天掘りしたような掘り方の場所がいくつも現れ始めた。




左側の岩に沿うように採掘跡があるのが分かりますか?


岩山の真ん中に脈があり、それを追うように表面を採集していった結果一直線に地面が凹んでます。


左側に脈があったのでしょう、右側の岩だけが残っています。


これはわかりやすいかな?
真っ直ぐ掘り跡が山を進んでいます。


頂上はこんな感じで穴になっていて必要な部分だけを掘った感じです。
露天掘りと幾つもの穴がありましたが、必要最低限しか掘っておらず鉱山の最初期に掘られた鉱脈だと思われます。
生野鉱山の支山であったと言うのも納得できます。


ほとんどの谷がこの様になだらかなですが、自然な形ではない感じがあります。


露天掘り鉱脈の延長線を進んでいくと上下左右に次から次へ穴が現れます。


余りにも多いので、途中で写真撮るのもやめちゃいました。


これは結構キレイな掘り方でした真っ直ぐ一直線。
細い人じゃないと入れないですねw


ずっーと続いています。
もう2~300mくらいは進んできました。


穴が開いていて水が溜まっています。


二つとも結構な大きさの露天掘りの跡でした。
不思議なのは採掘跡は山のようにあるのに、鉱石が全くなかったことです。

但場三方鉱山 Cu

2020-04-11 09:44:41 | 鉱物採集 兵庫
まずは情報が少ないので、地元の方に聞き込み開始。
二人目の爺様がビンゴ、鉱山の位置と情報を詳しく解説して貰い、探索スタート。


こちらの斜面とこの反対側に坑口があったそうだ。


こちらはそこそこの量を採掘したいたと爺様が仰っていた。
主力の鉱脈だったのだろう。
今回この主脈を追いかけて山に入ることになるのだが、走行延長は300m以上合ったと思う。
また、この脈以外にも二つの脈が20m~程度の間隔で並ぶように並走していた。

火薬庫ぽいのだがイマイチ判断できない。
コンクリートの骨材から見るに鉱石を多量に巻き込んであった。


こちらは坑口前の反対側の谷。
川を隔てて同じ方向に向いている。


川の流れが速すぎたので、大回りして対岸に渡りました。


鉄分が染み出した坑口の跡。
鉱水の流れが激しいので、そこそこ掘り進んでいるのだろう。


坑口の横にかなり怪しい谷があった。
人工的な作りだ。
後々判断できたのだが、この鉱山は坑口以外は主に露天掘りしていたようで、この様な掘り方を多く見ることになる。


なぜか鉱水が坑口レベルの高さではなく、川の側から流れ出していた。
地中内部に水路でもできたのだろうかw


遺構がポロポロ見え始めた。
爺様の話では鉱山の近くで水力発電機を作って発電もしていたらしい。


綺麗な平地だが、下はズリだ。


小さな滝が至る所にある。