どこかのだれかの日記

主に岡山と兵庫の鉱山や廃墟、遺構、坑道探索と雑記。

中瀬鉱山 AuAg

2018-01-26 21:42:42 | 鉱物採集 兵庫
ぶらっと中瀬鉱山。
言わずもなが、中瀬鉱山は操業中の日本精鉱の関連なので立入禁止です。

まずはぶらっとしてみよう。

250M~程進むと斜面になり更に登って行くと谷。
周りは捨石の蛇紋岩と方解石の嵐。
方解石もクズでぺらっぺら。
鉱物どころか石英の気配すらすら感じられない。
この蛇紋岩はずっと続いているが、どこを掘って出て来たの物なのかさっぱりわからない。
谷の上からまだ蛇紋岩のズリが流れているのでこの先にも旧坑はあるみたいだが、今回はパス。

しかしここで、ピーンと来た。
こっちがクサイ気がする!と、トコトコ歩いていくと谷とは別の方角に採掘跡。


お、坑道の跡まであるよ。
しかも結構なズリの量。


石割ると腐った黄鉄鉱と少量の硫化のついた母岩の蛇紋岩。
そして珪ニッケルと珪ニッケルと珪ニッケル。
どれを割っても珪ニッケル。
こっちも珪ニッケル、そっちも珪ニッケル。
いや、珪ニッケルはいらんねん。

よく観察すると極少量の放射状のベルチェと輝安鉱が混じっている。
やっぱりここは旧坑なんだなぁ~が、肝心の石英はほぼなし。


しかし結構なズリで、これの半分以上が珪ニッケルが混じっていると考えるとすごい量だ。


降りる途中にも試掘跡がチラホラ。
陥没している場所もチラホラあり、そしてコケた。

メインイベントである以前確認した場所の奥を調査する。
長い斜面をずっと登って行くと堀跡が現れた。

大きくは無いが採掘跡だ。
穴がない、露頭かな?
もしくは斜坑で埋まったか?だけどズリが少ないので露頭ぽい。


ズリをパッと見た感じでは石英かなり少ない。
ここにたどり着く迄も、石があるなって感じの道ではなかった。
だけどここに石英が出る!! と訳がわからない確信があったので、ゴソゴソズリを掘ると石英に黒色の混じった物がポロポロと出るのでこれは間違いなくベルチェ&輝安鉱だと思い、石英を沢山集めて割っていくとかなりの量のベルチェと輝安鉱が採集できた。
石英の塊は大きく拳クラスの石英も多数あった。
また、以前採集した様な晶洞内に毛鉱の様な物も同じように採集できた。

おしまい。

大村鉱山 オイシガ&滝谷鉱床 Mn

2018-01-13 11:42:18 | 鉱物採集 鳥取
前回の水谷鉱山を後にし、大村鉱山にやって参りました。
アミーゴが大村鉱山も下調べしてくれていたので早速調査開始。

おお・・・
これは綺麗な入り口だ。
坑道が崩落後も水が流れるようにキッチリ石垣を積んである。


ここまで入り口を綺麗に石垣で組んでる鉱山は中々見ない。
早速坑道に入ってみよう。

デジャブかよw

この坑道想像以上に大きかった為。気持ちよくなって写真を撮り忘れたので内容だけ…
10M~サイズの竪坑が2箇所とレンズ状の鉱体の大きな採掘跡が両手ほどあり、坑道延長は500Mはあると思う。
更に坑内もキッチリと石垣を積んであり、すばらしい坑道だった。
強いて言うなら坑道の高さが低く少し歩きにくかった。
また鍾乳石が二次的にたくさん生成されていたので一つ綺麗な物を持ち帰った。

この後抗口から滝谷鉱床の北側に繋がる鉱脈の横掘り跡を調査した。
この横掘り坑道も含めると坑道の長さは7~800Mはあると思う。
また今回は調べなかったが、竪坑の上にある坑道まで調べた場合、1km近くの坑道になる可能性もあると思う。

この坑道は3レベルあり、一番下の坑道が川の側にありこちらにホッパーがあり坑道も100M以上ある。
中段が綺麗な石垣の抗口で、更にその上にも坑道があると思われる。
竪坑の位置は中段坑道の奥の方だったので、そこまでの坑道内の距離も長そうだ。

最後に滝谷鉱床前の広場は埋め立てられているが、この場所にコンプレッサーやエアータンク、エアー配管など多数の機材が埋まっているのが川から見える。

オイシガと大村本鉱床は調べた結果KUSOつまらなかったので除外する。

水谷鉱山 奥谷鉱床 Mn

2018-01-10 14:16:29 | 鉱物採集 鳥取
去年の記事ですが、水谷鉱山行ってきました。
本当は奥谷鉱床の後に、大平鉱床にも行きたかったのですが生憎雪が少量積もっていたのでパスしました。

斜面はボチボチ。
すぐに抗口がある。


おっふ、かわいいやん。


この鉱山で一番坑道が長かった、坑道30~40Mくらいで途中Y字になるがすぐに行き止まり。
一番奥は脈があったのか大きく掘ってあったけど、すごく水が湧き出していた。
枕木には犬釘もあったのでこの坑道に対する気持ち注ぎ具合が伺える。


抗口を20M程あがると平地で横長に採掘跡とハクビシン1匹。
ここが平地である為、鉱山図にある小屋があった場所だと予想。
しかし採掘跡は殆ど埋没していた。
平地の下側の斜面には掘り跡が二箇所あった。


坑内は二酸化マンガンと少量のバラのみ。
この坑内は上と下に穴があるけど、下はズリで埋められていた。
上は山の表面に向かって採掘してあった。
この後上部を少し登ると採掘跡がチラホラあるが、坑道もショボくつまらないので途中まで降りて採集した。

明延Cu と 富栖鉱山 AuAg

2018-01-04 13:54:13 | 鉱物採集 兵庫
明延は、黒い人さえ出なければ最高なんです。
明延はホントに荒らしたり、無茶しないようにね。
マジで黒いの出てきて家までついてくるから、トンネル線路坑口は気をつけろ。





雪の明延って最高です。
つかほぼ雪が無い予定で行ったんですけど、ねw
帰るときには20cmくらいになってました。


車に戻ったら、来た時の車の轍なくなってたw

この後山崎ICまで戻って初の富栖鉱山行きました。


とりあえず火薬庫と塞がれた物置見に行った。
徘徊後に入り口まで戻ったら、富栖のオーナー様が現れて鉱山に関する貴重なお話を聞かせてもらった。
ご好意で鉱山を探索してもOKの許可を頂いたので、中段にあるという150m坑まで行くことに。




斜面が結構キツイ感じ。
ズリは索道で降ろして選鉱場に送っていたので想像していたが、カスばかり。
坑道もちらっとみたがかなり綺麗に掘られていた。
X構○査さんが来た跡もありましたw
150m坑を調べて、今回は時間が悪いので下山しました。




今まで鉱石の紹介はしていなかったので、今回は採集した金銀鉱を紹介したいと思います。
鉱石の紹介ってキャメラが無いとなかなか良いように撮影できないんですよね・・

手持ちの金銀鉱はこんな感じです。
ルーペで見る銀黒や自然金銀、細かい採集品は自称もあり、個別に紹介するのは次回にしたいと思います。


こちらは大立鉱山で採集した輝銀鉱で、箔状でこれでもか!と、ベッタリくっついています。
ルーペと比べて頂いたら大きいことが判断して頂けるかと思います。


こちらも同一産地からで超高品位部の銀黒部分の塊です。
石英脈よりも富鉱部が分厚過ぎた為、最初はこの産地によくある不毛な石英かと思ってしまったくらいです。
石英部以外の全て鉱脈部部分と言うのは通常採掘対象なので本当に運が良かったと思います。


これは大身谷鉱山で採集した高品位の銀黒鉱です。
綺麗な縞状でTHE・金銀鉱です。
この産地は採掘跡が綺麗に整地されており、民家も近い為、このような鉱石は非常に採集がし難いと思います。


金銀ではないですが、金銀鉱山の中瀬鉱山産で毛鉱、ベルチェ鉱、輝安鉱が晶洞の中で綺麗に立っています。


私が今まで採集した鉱石で一番大きかった鉱石です。
最初この二つの石は一つで、大きな母岩「30kg位」でした。
一緒に採集した方とヒーヒー、フーフー言いながら手伝って貰い車まで持って帰りました。
持って帰って表面部以外の母岩をハツリで割って小さくしてこの状態になりました。
朝日鉱山の自然金で肉眼で見えるサイズの自然金です。
写真の様な自然金が40粒程度付いている大変素晴らしい標本です。


法師谷鉱山 Au Ag Cu

2018-01-02 18:21:34 | 鉱物採集 岡山
今回はいつも情報交換をしている、京極さんの記事を元に鉱山を探索してきました。
金山だったかも?との情報だったので金銀好きの私としては行かねばなるまい。
通称 法師谷鉱山




良い景色。

対岸まで来ました。
ここから探索のスタートです。



この山小さいのに炭焼き釜が5個も有った。



蝋石を目的とした露頭跡だが、低品位で見る気もしない。


露頭跡登って行くと尾根。
尾根に来るまでもそうだったけど、この山やたらにシダ植物が生えていて気になる。


露頭跡を見つつズリを見ながら下山するとちょこちょこ石英脈が入ったズリがある。
よく見ると硫砒が入っているものもポロポロとあった。
ズリ見ると蝋石だけじゃない気がしてきた。


球体の石英がポロッと幾つか落ちていて割るとこの辺りでは珍しい紫石英だった。
ここで疑問、山が低く石英脈の石が転がり丸くなる程長い沢も無いしレンズ状で産出したか?いや、まさかな。
元々川底だった部分が隆起した感じかな。


割れたお椀が一枚。


おお?

おおお?!

キタ - .∵・(゚∀゚)・∵. - ッ!!




火薬庫、しかも結構でかい。
これは間違いなく鉱山跡。


少し進むとズリ広場の上に坑道が有ったが、埋まってた。
ズリを見てピーンとキタ、これは石英脈があって金銀鉱を目的に掘った感じかな。
しかも肝心な石英がズリにはない為、脈は相当細かったと思われる。
またズリは捨石ばかりで鉄や硫化を含むような石はなかった。
捨石は石英安山岩類と流紋岩類が多い。





試掘跡も出始めた。
こりゃ確定だなぁ。
谷の奥へどんどん進むと再びシダ植物だらけで蝋石っぽくなってきてこっちじゃない、と思い戻る。




坑口跡の真ん中に木が生えてる・・・
ズリが二色になっているのでこちらも石英脈を追った感じだ。
こちらのズリには石英が少量あり、更に10cmサイズの方解石脈が多数あった。
ズリを舐めるように見た所、上側の茶色のズリには金属鉱物が少量見られた。
こちらも捨石は石英安山岩類か流紋岩類が多い。

蝋石か金銀のどちらかが最初から存在してそれを目的に掘っていたら、もう片方が出たので力を入れたがどちらも低品位だった感じ?
ロウ石に到ってはホント申し訳ないがまじくそですなぁ。

どちらにしても周りの山の標高が150m~200mの間のたった50mの山々なので坑道採掘では埋蔵量には無理がある。
ズリの量からして坑道はどちらも精々数十メートル程度。
坑道掘りだと品位も関ってくるだろうし、ズリを見る限り元金山と呼んでも問題ないと思う。