どこかのだれかの日記

主に岡山と兵庫の鉱山や廃墟、遺構、坑道探索と雑記。

富栖鉱山 西盛鉱床 その5

2019-02-28 20:53:39 | 鉱物採集 兵庫
前回のシュリンケージの横にもシュリンケージ。

天井も高いです。


竪坑を上から撮影しました、下のlvが見えてます。


木材どっさり捨ててありました。
このlvは頂上に近いのでどこも乾いてます。


木材の向こう側は先程の上から撮影した竪坑です。


坑道に穴がポコポコ開いているので、明るくなったり暗くなったりしてます。


後で出てきますがこの角木の側にはプチ火薬庫がありました。


中庭に続く動力線が出てきました。
塩ビ管の中に配線が詰め込まれていました。


動力線は外から引き込まれているようだ。


綺麗です。


外に出ると電柱がありました。
動力線は電柱から直接中庭に引き込んでみたいです。


電柱の側にある坑口、ここから中庭に引き込んでいます。


動力線が塩ビで保護されて敷かれてます。


この石おかしいのが分かりますか?
壁の様に巨大な石ですが、よくみると下に採掘跡がある壁から剥がれて落ちています。
一体何万トンあるんだろ、縦に20Mは以上はありました。
これほどの大きさの石が崩れるとは恐ろしいです。



それにしてもすごい掘り方です。
露頭でここまで掘るには相当な量の山を崩したのでしょう。


朽ちたコンプレッサーがでてきました。
4ベルト掛け。
動力室と同じく、ラジエーターで冷却していたみたいだ。
この中庭はその2で出てきた位置の真下になります。


地質が岡山備前にある三石地区のようになってます。


先程の角木が再び姿を現しました。


その奥には朽ちた火薬庫が・・


コンプレッサーのすぐ横には坑口があり奥へ続いているが竪坑が2連チャンしている。


刃物を研ぐ為にグラインダーが有ったみたいで割れた砥石とモーターも落ちている。

中庭を後にして下部の探索のために下山する。

この窪みはトイレだったんじゃないかとの予想。
周りにトイレの囲いのようなトタンや木材が風で飛ばされていた。


トイレの周りも採掘跡だらけで穴が複数開いているが石を積んで塞いである。

少し下山し、山を振り返る。

あの鉄塔がもうあんな所に・・・
美しい景色をありがとう。

ここから下山して下部の200Mの探索に入る。

富栖鉱山 西盛鉱床 その4

2019-02-26 18:53:31 | 鉱物採集 兵庫
前回の続きで別の坑口から北側から200m主ホールにアクセスします。

別の坑道から入ってきたので奥に先程の鉄分ドロドロの壁が見えます。


竪坑があるので柵をして入らないように促しています。


先程の細い竜頭、これいいんか?w
いいからこの様になってるんでしょうが、見てるほうが心配になるw
このホール縦35Mくらいで幅20Mくらい長さ100Mくらいあるんやで?


主ホール周辺の探索に戻ります。


不毛な石英脈。


天板にも石英脈。
脈を追ってないと言う事は品位が極端に低いか無いかのどちらかでしょう。


ある坑道の奥に入り口が土砂で殆ど埋められた小さな採掘跡があり石英脈が沢山走っていた。
幅も20cm程度あり大きかった、私的には不毛な石英脈だが・・


この近辺本当に石英脈が多い。


1lv下への竪坑が現れた、落ちないように注意だ。


シュリンケージの量がすごいです、マジで。


富栖鉱山 西盛鉱床 その3

2019-02-25 18:11:05 | 鉱物採集 兵庫
坑口に突入していきます。
ここから少し時系列がめちゃくちゃになります。
なんせ坑道が幾つもあるので・・
竜頭ワイヤーの所からスタート



シュリンケージがポンポン出始めて足元注意になります。

細く不毛な石英はガンガンあります。
これはもっと下側のレベルに入った後だから言えるのですが、頂上部分は鉄分がまだまだ少なくて鉱染もほとんどされていません。
産出する鉱物は私が見た限り銅鉱物はほぼ0で、黄鉄鉱のみとなります。


坑道は長いです。
至る所に枝道があり、それぞれを探索していくと時間だけどんどん過ぎていきます。
坑内は浮石が少なく岩盤も固いためかすごく安定しています。
また基本的な坑道のサイズが広く173センチの私でも屈まずに立って歩けます。


これをよく見かけました。
なぜか坑道の真ん中に石を広げているのです。
崩れたのではなく置いてある感じです。


縦掘りになってきました。
シュリンケージの為鉱水が溜まっています。
坑道は奥にまだまだ続いていますが行けません。


縦掘りも高い所まで掘っています。
山がちぎれちゃいますよw


シュリンケージの横を進んでいくと竪坑。
これは一つ下のlvへの竪坑なので20~30mでしょうか。


行き止まりだったり、

こんなホールが数え切れないくらいありました。


もうどれだけ歩いたか分かりません。


やっと外にでたぞー!


そしたらまた坑道だー!


出口きたー!

このホールは200M坑のになります。
220M坑と200M坑で採掘した鉱石はこのホール中央の竪坑で下のlvへ鉱石を落としています。
落とした先は180M坑道となる。

ホールの上部にホッパーらしきものがありました。


鉄分でドロドロです。


ホールを斜めに撮ったので分かり辛いですね・・


竜頭こんなんで大丈夫か?って心配になるくらい細いです。


変わった母岩です、斑岩?


そろそろ足が痛いです。
しかしこれでもまだ半分くらいで更に下にフロアが二つ残っています。


久しぶりに外に出れました。
ここまでは200M坑の主ホールの南側からアクセスしていましたが、別の坑口から入り直し北側からアクセスします。

富栖鉱山 西盛鉱床 その2

2019-02-24 11:36:36 | 鉱物採集 兵庫
動力室を後にして頂上へ登ります。

この辺りからはこの様な露天掘ばかりで非常に足場が悪いです。
岩盤を見るとあっちこっちに無数の石英脈が走っています。

休憩できそうな窪みがありその上はオーバーハングで採掘してあります。


索道の鉄塔です。
富栖は索道ワイヤーがまだ残されておりますが、それを支持する中間の鉄塔になります。


ワイヤーは20mm程度の物が3本架かっています。


自分を引いてくれるワイヤーが居なくなって落ちてしまった滑車。


鉄塔自体が経年劣化とワイヤーの引きに耐えられずねじれて曲がっています。
あまり長くは持たないでしょうね。

鉄塔の支持には各竜頭にくくり付けたワイヤーで支持してるという雑っぷりw


最高ですね。
気持ちよくなった所で奥へ進んでいきます。


鉄塔の真下に採掘跡が見えてきました。


なんとまぁ・・・


すぐ側に坑口があり奥へ進めるが入り口すぐで1lv下への竪坑で行けず。


上側の写真の右側が先程の坑口で隣の二つは試掘です。

何か書いてます25?


採掘跡のホールの中に杉が生えてます。

相方を参考に採掘跡の大きさを想像してみてください。


中庭にアクセスできる坑道は一つ下のlvみたいだ。

鉄塔下の採掘跡を過ぎ歩いていきます。

ここでも竜頭にワイヤー架けて支持させてますねw

竜頭ワイヤーの付近に採掘跡と坑口が数箇所出てきました。
ここか各LVの坑道の攻略に入っていきます。




富栖鉱山 西盛鉱床 その1

2019-02-23 21:55:20 | 鉱物採集 兵庫
富栖鉱山・・・やっと攻略してきました。
お正月に富栖の里のしゃっちょさんに現地でお話聞いて山入らせてもらってから時間が経ちました。
寒い間に攻略開始。

現地に着くと偶然地元の猟師さんが居て、当時の富栖鉱山のお話聞かせてくれました。
資本が抜けた後、鉱山はたった二人で経営されていたとの事で最後に経営者と会ったのが40年くらい前。
まだダムが出来てなかった頃だそうです。

その時坑道を案内してもらい最後にビン?の入れ物にパンパンに入った金粒を経営者から見せて貰ったそうです。
それはもうとてつもない位のインパクトがあったのでしょう、猟師さんのジェスチャーが尋常じゃなかったのです。

西盛鉱床の索道の先はクラッシャーに繋がっていたそうで鉱石を砕き水槽に流しての選鉱をしてたそうです。
ネットに索道の先が別荘地帯が~との情報が幾つかありましたが、そちらには行くのは止めるべきでしょう。
何故ならクラッシャーの遺構跡があるのは、富栖の里の裏側だからです。
そちら側にはレールや遺構があるとしゃっちょさんも以前仰っていました。

で猟師さんとのお話の最後に指さしてアッチに車止めて、アソコから歩いて山入ればいいとのお言葉。
木で塞いでるから竪坑に落ちんようにな、ってアドバイスも。

この鉱山は営業中の富栖の里の広場を抜けていく必要ありますので、前もってしゃっちょさんに許可貰って置いた方が良いかもしれません・・・
営業時間中にドカドカ勝手に入って行ったらなにか言われるかも?
それと敷地内のとその他近辺のズリ叩くのは論外、しゃっちょさん多分警察呼びます。
ただ、入りたいと伝えたからって許可とか貰えるかは知らんで?

では準備が整いましたので山登っていきます。
今回上まで登り降りていく形で探索していきます。
坑口は220m、200m、180m、150m、が在るとの事。

アース線を追いかけると電柱切ってありました。


少し下ると資材置き場と坑口が3箇所ありました。
いずれも大きくホール型に採集されていました。


資材置き場すぐ側デカイ・・

入り口の表側と裏側。


奥は行き止まりだけど縦掘りしてあります。
写っている相方を見れば大きさが伝わると思います。


縦掘りの場所は少し周りも掘っています。

この鉱山なぜかビットがよく刺さっています。
抜けなかったのだろうか・・


先程の坑口を出て隣に移動。
こちらは入り口に骨組だけ残った鋼材にカーバイトランプついてます。
中身はホール場に掘ってるだけでした。


更にその隣の坑口。

こちらは入ってすぐ奥が崩落しており少しだけ掘り跡があっただけ。

資材置き場付近の坑口は見たので頂上に向かいます。


電柱と動力線張ってあります。

動力線の横を辿ると崖に少しだけ道があり進んでいきます。

おお・・・ すごい景色だ。
そしてワイヤーがすごい。

この上に噂の動力室があるのでwktkしながら見に行きます。

うおおおお!
すごいこれは。
この頂上付近にある小屋でまだこの状態とはスバラシイ。
モーターは37kwでした。
コンプレッサーは見るの忘れました。