津市芸濃町雲林院の長徳寺です。
曹洞宗のお寺で、室町時代にこの地を支配した雲林院氏代々の菩提寺だったそうです。
紅葉で有名な忍田橋が近くにあり、大勢の観光客がこちらのお寺の前を往来していました。
こちらの境内にも真っ赤に色付いたモミジがありました。
河内渓谷の紅葉(津市芸濃町)
(龍王桜)
長徳寺は三重県の天然記念物に指定されている「龍王桜」のあるお寺として有名です。
「龍王桜の伝説」
長徳寺に大器和尚がいたころ(室町時代、永禄3年、1560年)、
美しい女がこちらのお寺へ参拝することが数日続いたので、
和尚がそのわけを聞いたところ、自分は門前の淵に住む大蛇である、
永年高僧の出現を待っていたが大器和尚の法力によって済度(救済)を受けたいので
毎日参拝していると述べた。和尚は女に戒めを授け蛇身に転じさせた。
それで女はお礼として龍鱗と桜の種を寺に置いていった。
この龍鱗は淵鱗大龍王と称してこの寺に伝え、桜種はこれを堂前に蒔いた。
その桜が古来より名木として龍王桜と呼ぶようになった。
(龍王桜)
忍田橋の近くの製材屋さんでは、
土産物として木製品を販売していました。
津市芸濃町の桜の名所
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