東京ではなく山梨、ミュシュランのガイドブックにも未掲載。
もちろん天狗様の姿もない。
でも、こちらも高尾山。いや正確には「甲州高尾山」。
場所もご近所だし、名前も“高尾山”つながりなので、
ちょいと足をのばして、ひと登りしてみた。
もちろん天狗様の姿もない。
でも、こちらも高尾山。いや正確には「甲州高尾山」。
場所もご近所だし、名前も“高尾山”つながりなので、
ちょいと足をのばして、ひと登りしてみた。
ワインの里にそびえる“高尾山”。
●足場はもろいが景色よし。こちら山梨「甲州高尾山」。
~勝沼ぶどう郷→大滝不動→棚横手山→甲州高尾山→大善寺~
勝沼ぶどう郷の駅前は、客待ちのタクシー多数。でも、今回も歩くのであ
る。が、ぼんやしていて曲がる道を間違え、少々ロスタイム発生。最初から
これではと先が思いやられるが、その後は予定通り。前不動、ちょっと渋め
のキャンプ場、そして林道を歩き、登山口となる大滝不動には無事到着した。
駅からここまでは、結構急な道。加えて林道や大滝不動周辺は落石の跡が
至る所にあるので、足元ばかりではなく時には頭上にも要注意である。大滝
不動本堂脇にある道標に導かれ、さあここからは山道。稜線までは浮石多し。
また周囲は、過去2度あった山火事の残骸である焦げた木々が散乱している。
登りきると、富士山がお出迎えである。美しい富士の姿を横目で見つつ、
まずは山梨百名山のひとつ「棚横手山(1306m)を目指す。途中、林道を
横切るのは興ざめだが急登をゼイゼイと進みピークへ。ピークには「大富士
見台」の看板もあり。確かに看板に偽りなし、絶景である。小休止の後、来
た道をドタドタと下り、今度はあの天狗様のお山と同名の高尾山へと進む。
多少のアップダウンを経て、高尾山の頂に立つ。頂は2つあり、最初のも
のが「甲州高尾山(1106m)」で、続く三角点のある方は「甲州高尾山・
剣ヶ峰(1091m)」。なお登山道は道標完備の1本道、迷う心配はない。
下りは送電鉄塔から大善寺への南下コースへ。道は急降下で、落ちるよ
うに、転がるように下山である。大善寺から勝沼ぶどう郷駅までは、ぶど
う畑の中をのんびり歩くのもよし、先頃リニューアルされた「大日陰トン
ネル遊歩道」を進む手もありと2ルートあり。どちらを選ぶか悩みそうだ。
●せっかくなので道草、寄り道、回り道。
登山を終えたら、ただちに帰途ではせわしない。今回の場所もワインの
里、東洋のブルゴーニュである。そこで下山後は「ぶどうの丘」へと足を
運んでみたい。ぶどうの丘は、勝沼ぶどう郷の駅から徒歩15分の距離にあ
る。宿泊施設もあるこちらでは、食事やワインはもちろん、天然温泉「天
空の湯(3時間600円)」で、ひと風呂を楽しむことも可能だ。またワイン
に関しては、1,100円で地下貯蔵庫にある約180種が試飲できるなど、左
党ならずとも気になるサービスもある。帰りの電車を1本遅らせて…。の
んびり美酒と温泉を堪能するのも悪くない。
●コースタイム(カッコ内の左・到着、右・出発時間)
JR勝沼ぶどう郷駅
(7:30)
↓↓↓↓
林道出合(三滝橋)→→→→大滝不動→→→→→展望台→→→→→→
(8:15/8:25) (8:55/9:05) (9:15/9:30)
※
勝沼ぶどう郷駅前の「大滝不動」と、途中の「キャンプ場」の看板は
しっかりとチェックを。もっとも、駅から大滝不動の間は、タクシー
を利用するのが一般的。歩く方のみご注意あそばせ。
稜線(棚横手山・甲州高尾山分岐)→→→→→富士見台→→→→→→
(9:45/9:45) (9:50/10:10)
※
富士見台より「右」「左」2つのルートあり。どちらも特に問題なし。
お好みで。
棚横手山(1306.2m)→→甲州高尾山(1106m)
(10:25/10:35) (11:05/11:15)
→→甲州高尾山・剣ヶ峰(1091m)→
(11:20/11:30)
※
足元は「浮石」多数、そしてもろい。自らの安全確保は当然ながら、
他人に迷惑な落石も起こさぬように要注意。
林道出合(菱山深沢林道)→→→→→→送電鉄塔→→→→→→→→
(11:40/12:00) (12:35/12:45)
※
送電鉄塔からの下りは「急降下」&「足場もろい」。その分、下ま
では早いが調子にのって行動すると危険なり。
※
下山ではあまり気にはならないが、枝道もかなりあり。本コースを
登りに使う際は、読図などで現在地や方向の確認を怠らずに。
大善寺、五所神社→→→→→→JR勝沼ぶどう郷駅
(13:15/13:20) (13:55)
※
大膳寺から勝沼ぶどう郷駅まで「ぶどう畑」「トンネル」どちらも
所要時間は30~40分くらい。