農村景観日本一の冨田地区~岩村城(717m)~阿木川ダム
(岐阜県恵那市)
昔から「三大」何とかや「日本一」と聞くと、
ついどれどれと、もう無視はできない。
また昔から、山他アウトドアは好きだが
「歴史」も“大好物”。
以前、世界遺産のお城のある姫路にも住んでいた
ことがある影響か、特に城郭に関する情報に接すると
ぜひ拝見にとなる性分だ。
さらに昔から、きっかけはスナック菓子のおまけだったか、
これまでに色々なジャンルの「写真カード」を収集してきた。
ただ、長続きしないのが玉にキズではあるが。
さて今回、でかけたのは
この3つの「昔から」がある場所だった。
岐阜県は恵那市。ローカル線の明知鉄道に
しばらく揺られて降りた所は
「日本一の農村景観」の地。
超デラックスな火の見やぐらという感じの
展望台に登れば、眼下には
確かに子ども時代の記憶にある懐かしい
日本の姿が広がっていた。
景観を拝んだら、今度は景観のなかを歩く番だ。
めざすは「日本三大山城」のひとつ。
2017年の大河ドラマの主人公とは異なるが
こちらも女性の城主、おつやの方のお話が残る
標高717mにある「岩村城」だ。
最初は、田んぼの間に延びる道を
ぶらぶら。お城の入口あたりからは
山城らしく、しばらく続く急坂をゼイゼイと進む。
今は石垣を残すだけだが、見応えは充分。
たまたま立ち話をする機会のあった地元の方が
「もしも建物が残っていたら、さぞや」と
残念がっていたが、それも理解できる。
築城は鎌倉中期で、廃城となったのは明治。
まさに日本に、ちょんまげのサムライが
闊歩していた時代は、ほぼ現役として
活用されていたお城だ。
そして女性の城主のお話は、戦国の世のこと。
群雄割拠、下克上のこの時代、岐阜は
上洛し天下人を夢みる者にしてみれば、
橋頭堡となる土地。きっと当時は岩村城でも、
連日さまざまなドラマがあったに違いない。
本丸跡で、大休止を兼ねてしばし
ひとり想像を巡らせる。
現実の世界に戻ったら、再び前進だ。
今度は、ご近所のダム「阿木川ダム」へ。
オール徒歩の予定だったが、
少しだけ楽をと、岩村駅から2駅分だけ列車を
利用して、お城の石垣にも似た
岩を積み上げたような外観のダムを訪れた。
ここでの目的は1枚。最近、ファンが増えているという
「ダムカード」なる写真カードの入手だ。
カードは片面がダムの写真、そしてもう片面には
ダムのスペックが載っている。全国各地のダムで
配布されているそうなので、2枚目以降は
また登山にでも出かけた際に、ご縁があれば
集めましょうか。少々、心もとないがそう決めた。
加えて、最近のダムには人気の1杯もある。
それが「ダムカレー」と称されるメニュー。
ダムをご飯、ダムに貯まる水をカレーのルーで
表現したジオラマ風の一皿だ。
阿木川ダムでは「ダム湖カレー」が提供されている。
カレーはお約束のビジュアル、また地元産のカボチャや
梨もセットとなっており、カレーにしては
不思議な組み合わせだが、なかなか旨い。
1枚に1杯、そしてダム見学が終了すれば、
あとは恵那の駅まで、再びウォーキングだ。
歩きながら、ふと思った。今回の一件も含め、
行動の原点はいまもって
悪くいえばミーハー。学生時代と寸分変わらず。
もっと年相応な渋さや重厚感も必要かな。
いやまあ人は人。これでいいのだ。
あっさり結論は出たが、恵那の駅には到着せず。
すると、突然もうひとつ
今度も、これでいいのかという
問題が頭をよぎる。
若い頃、高名な占いの先生に
将来についてを見てもらう機会があった。
先生曰く「あなたは典型的な大器晩成タイプ。
人生の後半戦は、日の出の勢いですよ」。
おかしい、現状のままでは
下流老人ワールドにウェルカムで
勢いなど微塵もない。
やはり当たるも、当たらぬも八卦か。
いやまだまだ、これから、これから。
いまはまだ黎明の時。
間もなく夜も明け、朝が来る。
そう信じて、
はい、頑張ってまいりましょうや。
もうゆりかごより、棺桶の方が近い
年齢だというのに
このあたりの楽観主義も「昔から」だ。
〜2016(平成28)年10月4日(火)「これでいいのだ」。
まるで“バカボンのパパ”の口癖だなと思いつつ歩く〜
(岐阜県恵那市)
昔から「三大」何とかや「日本一」と聞くと、
ついどれどれと、もう無視はできない。
また昔から、山他アウトドアは好きだが
「歴史」も“大好物”。
以前、世界遺産のお城のある姫路にも住んでいた
ことがある影響か、特に城郭に関する情報に接すると
ぜひ拝見にとなる性分だ。
さらに昔から、きっかけはスナック菓子のおまけだったか、
これまでに色々なジャンルの「写真カード」を収集してきた。
ただ、長続きしないのが玉にキズではあるが。
さて今回、でかけたのは
この3つの「昔から」がある場所だった。
岐阜県は恵那市。ローカル線の明知鉄道に
しばらく揺られて降りた所は
「日本一の農村景観」の地。
超デラックスな火の見やぐらという感じの
展望台に登れば、眼下には
確かに子ども時代の記憶にある懐かしい
日本の姿が広がっていた。
景観を拝んだら、今度は景観のなかを歩く番だ。
めざすは「日本三大山城」のひとつ。
2017年の大河ドラマの主人公とは異なるが
こちらも女性の城主、おつやの方のお話が残る
標高717mにある「岩村城」だ。
最初は、田んぼの間に延びる道を
ぶらぶら。お城の入口あたりからは
山城らしく、しばらく続く急坂をゼイゼイと進む。
今は石垣を残すだけだが、見応えは充分。
たまたま立ち話をする機会のあった地元の方が
「もしも建物が残っていたら、さぞや」と
残念がっていたが、それも理解できる。
築城は鎌倉中期で、廃城となったのは明治。
まさに日本に、ちょんまげのサムライが
闊歩していた時代は、ほぼ現役として
活用されていたお城だ。
そして女性の城主のお話は、戦国の世のこと。
群雄割拠、下克上のこの時代、岐阜は
上洛し天下人を夢みる者にしてみれば、
橋頭堡となる土地。きっと当時は岩村城でも、
連日さまざまなドラマがあったに違いない。
本丸跡で、大休止を兼ねてしばし
ひとり想像を巡らせる。
現実の世界に戻ったら、再び前進だ。
今度は、ご近所のダム「阿木川ダム」へ。
オール徒歩の予定だったが、
少しだけ楽をと、岩村駅から2駅分だけ列車を
利用して、お城の石垣にも似た
岩を積み上げたような外観のダムを訪れた。
ここでの目的は1枚。最近、ファンが増えているという
「ダムカード」なる写真カードの入手だ。
カードは片面がダムの写真、そしてもう片面には
ダムのスペックが載っている。全国各地のダムで
配布されているそうなので、2枚目以降は
また登山にでも出かけた際に、ご縁があれば
集めましょうか。少々、心もとないがそう決めた。
加えて、最近のダムには人気の1杯もある。
それが「ダムカレー」と称されるメニュー。
ダムをご飯、ダムに貯まる水をカレーのルーで
表現したジオラマ風の一皿だ。
阿木川ダムでは「ダム湖カレー」が提供されている。
カレーはお約束のビジュアル、また地元産のカボチャや
梨もセットとなっており、カレーにしては
不思議な組み合わせだが、なかなか旨い。
1枚に1杯、そしてダム見学が終了すれば、
あとは恵那の駅まで、再びウォーキングだ。
歩きながら、ふと思った。今回の一件も含め、
行動の原点はいまもって
悪くいえばミーハー。学生時代と寸分変わらず。
もっと年相応な渋さや重厚感も必要かな。
いやまあ人は人。これでいいのだ。
あっさり結論は出たが、恵那の駅には到着せず。
すると、突然もうひとつ
今度も、これでいいのかという
問題が頭をよぎる。
若い頃、高名な占いの先生に
将来についてを見てもらう機会があった。
先生曰く「あなたは典型的な大器晩成タイプ。
人生の後半戦は、日の出の勢いですよ」。
おかしい、現状のままでは
下流老人ワールドにウェルカムで
勢いなど微塵もない。
やはり当たるも、当たらぬも八卦か。
いやまだまだ、これから、これから。
いまはまだ黎明の時。
間もなく夜も明け、朝が来る。
そう信じて、
はい、頑張ってまいりましょうや。
もうゆりかごより、棺桶の方が近い
年齢だというのに
このあたりの楽観主義も「昔から」だ。
〜2016(平成28)年10月4日(火)「これでいいのだ」。
まるで“バカボンのパパ”の口癖だなと思いつつ歩く〜