六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

山眠る頃になると、ふと

2017-01-19 23:47:32 | Graffiti~チョイとひと言
       
それにしても寒い。

こんな時はホットな味や、嗚呼極楽と温泉が恋しくなるが
同時に、あの1本の味も思い出す。

それが「タバコ」。今は吸わなくなったが、昔むかしは
お酒とタバコ、やめるならどっちと問われれば
お酒と即答する程のヘビースモーカーだった。

当時は、山へ行っても1本(休憩)とれば、
ポケットからも1本という調子で
紫煙をくゆらしていた。

当然、テントのなかでも食後に
目覚めにと、スパスパである。

都会に比べ、大自然のなかでの一服は旨い。
とりわけ冬の季節は、気温の低さが影響するのか
理由は定かではないが、とにかく格別だった。

タバコを吸うと手足の毛細血管が収縮して
凍傷になりやすくなるぞとの注意も、
だったら1杯、血管を広げるお酒と一緒なら
大丈夫とうそぶき、プカプカである。

おっさんとなり、また元愛煙家となり、
そして最近はテントをかついで冬山へと
出かけることもなくなったが、
厳しい寒さに身を置くとふと1本の味が
懐かしくなる。これも年のせいか。

久方ぶりに吸ってみたくなった。

仕事の帰り道に
自動販売機の前に立つ。が、門前払い。
そうでした、現代は専用のカードが必要でした。
ならば対面で。コンビニエンスストアへ寄ってはみたが
こちらでは立ち往生。
かつて、よく買っていた銘柄は
いつの間にか名称もデザインも一新されており、
どこかよそよそしい雰囲気で、どうもしっくりこない。

購入はあきらめ、店を出た。

外は寒く、はく息も白い。
ビジュアルはこんな感じだったな。
ふと感傷に浸るのもつかの間、
一気に現実へと引き戻される緊急事態発生だ。

1本の味の記憶もどこへやら、
今度は冬のテント内での
冷や汗シーンが脳裏をよぎる。



こういう時に限って寝るポジションは奥。
起床の時間には少し早い。寒さではなく
別の理由で体が震える。あと、しばらく。時間よ進め。

しかしもう我慢も限界だ。意を決して人をかきわけ
テントの入口へ。

あの時は間一髪、間に合ったが今回は…。

いかん膀胱に赤信号、急がないとちびってしまう。