大観衆が見守る中、
21分25秒の死闘を制し
オレはついに
マックス・マーキュリーに
勝利した。
気負いが
あったのかもしれない。
オレは試合開始の
ゴングを聞く前に
マーキュリーに対して
奇襲攻撃を仕掛けていた。
絶対に勝たなければ・・・、
そんな気持ちがあったのは
事実だ。
するとマーキュリーは
ヤツの必殺技、
ロケットランチャーを
早々に見舞ってきた。
どうやらオレの攻撃が
ヤツの闘争本能に
火をつけてしまったらしい。
やられっぱなしで
いるわけにはいかない。
オレも得意技の
しもドリラーを
出し惜しみすることなく
放っていった。
なぜか
この夢の世界では
しもドリラーからは
フォールに移行できないと
早々に気づいたオレは
幻の必殺技、
しもボムの封印を解く。
だが、ヤツは
カウント1で
肩を上げやがった。
まったく・・・
なんてタフさだ。
するとヤツは
怒りに身を任せて
ロケットランチャーを連発!
誰かアイツに
ワビサビってモンを
教えられるヤツは
いないのか!?
オレにとっての
最後の切り札、
毒霧からの丸め込みでも
ヤツから3カウントを
奪うことはできなかった。
認めてやるぜ、
そのタフさだけはな・・・!
すべての手札を
使い切ったオレの脳裏に
ふと那形さんのあの技が
思い浮かんだ。
アレックス福永先輩に
挑戦したSWGP王座戦、
那形さんは得意技の
タイガースープレックスを
福永先輩に返されて
打つ手がなくなったとき、
最後の賭けとして
サイクロンクラッチを
繰り出し、
それが決め手となって
SWGP新王者になった。
那形さん・・・、
那形さんを破った
マーキュリーを倒す為、
オレに力を貸してくれ!!
オレは渾身の力で
マーキュリーを絞め続けた。
時間にすれば
ほんの数分間のこと
だったのかもしれない。
だが、夢中で技を
掛け続けたオレには
レフェリーが
試合を止めるまで
永遠のように長く
感じられたんだ。
こうしてオレは
マーキュリーを倒し
WWK会長の野望を
阻止することに成功した。
同時にオレはこれから
SWGP新王者として
防衛戦の日々が
続くことになる。
超日本プロレスの
選手はもちろん、
WWK、REAL'S、BOM、
どこの誰だっていい。
オレに挑戦して来い!
オレのハートは
マックスボルt・・・
・・・。
・・・なんて思ってたら
目が覚めました。
いい夢だったのになー。
・・・はいはい、
今日も練習
頑張りますよ。
THE END
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