やっつけ仕事の大変さ

お菓子作り、特に洋菓子作りを成功させる秘訣は
“とにかく基本に忠実に作ること。”

計量や仕込みの工程を甘く見て、適当にやってしまっては
出来上がりが散々なことになってしまう。
だから基本に忠実に、ひとつひとつの工程を
丁寧にこなしていかなくてはならない。

これは何かある度に店主が私に諭す言葉です。
聞きすぎて耳にはたこが数十個・・・


なのに、今日は
「“出来る限りおおざっぱ”を目指して作ってみよう！！」
との指示で渡されたレシピは
今週末から始まる『カフェウィーク２００６』で出すスコーンでした。

なにやら“几帳面な私が作ったら美味しく出来ないお菓子”（店主談）だそう。（どういうこと？！！）
とにかく、今までになく適当な気持ち
（イメージ的にはキッチンに立ったことのないヤングなアメリカンガールな気分で）
それはそれはおおざっぱにやってみました。

途中、“もうちょっとざっくりでいい”
とか言う指示に新種の耳たこを作りつつ、
出来た生地をオーブンに入れて２５分・・・

焼き上がり、ざっくり＆ほっくり。
食べてみると期待通りのざくざく感。
たくさんの課題を発見しつつも
自分の“やっつけ仕事センス”の良さにうれしくなって
店主とまたしても裏の畑に花見ピクニックへ行きました。。

千代田の桜が

一気に満開になっているようなんです。

朝、裏の畑にハーブを摘みに行くと
さっきまでの雨雲はどこへやら。
まっ青にカラリと晴れ渡る空、眩しい陽の光り。
そして桜の木が、花びらを満開に広げ生きる喜びを歌っている！
（様に私には見え‥f^_^;）

そのあまりの美しさに感動‥
しばらく身動きも取れず佇み‥‥
厨房に戻った私は
お米のロールケーキのてっぺんに
桜の花をのせました♪

ちなみにちなみに。

今日のまかない‥というか、
息抜きこみの試食。
ダークチェリーのチョコケーキ。
さっぱりと だけどしっかりコクと風味のあるケーキもさることながら、
自家製苺のコンフィと生クリームの合うこと！！

ｓｗｅｅｔなtea timeとなりました。

春の花のimageで

というコンセプトで、お誕生日ケーキの
ご予約をいただきました。
花は使わずに、でも春の花を。。

どんな風に仕上がるのか楽しみにしていたら
こうなりました。
あとはざっくり美味しいクッキープレートをのせて
出来上がり。

マカロンや自家製苺のコンフィチュールが素敵です。
ちなみにこのお客様、
昨年奥様のお誕生日には
お花の砂糖漬けをあしらったケーキを
ご注文されました。
よりケーキに合うきれいなお花を
探す散歩が気持ち良かった覚えがあります。

春にお誕生日だとケーキが
まさに“春爛漫”な感じでうらやましい‥
と、秋生まれの私はうらやましく思うのでした。


ちなみに、ケーキのご注文は
仕込み、調達等の関係により
だいたい３日前までにお願いいたします。
（早ければ早いほど嬉しいですっ♪）