一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

またまた、地盤調査について

2007年04月09日 10時50分46秒 | 住宅ノウハウ・実例
おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水 煬二です。

本日は、朝一番で地盤調査の指示と確認をしてきました。

この現場は、建て壊し前にハウスメーカーで地盤調査を行っており、地盤改良の必要なしとの判定でした。データも見せて頂きましたが、私の見る限りはこれなら安心だとは言い切れない地盤でした。既存の家が問題なく建っていますし、しなくても大丈夫という判定はわかりますが、解体後、新しく建つ場所で、しっかりとした位置関係で再度確認をしたくなる数値でした。

建物の免震構造や制震構造の宣伝が多いですが、最初に気をつけることは地盤です。これが弱ければ、揺れも大きくなり、建物がどんなに頑丈でお金を掛けて免震構造、制震構造にしていても、地盤が弱くて流れるなど液状化現象が出れば意味がありません。

そのため、事前の地盤調査にはいつも慎重に対応していますし、万一の場合まで考えた基礎の設計にしています。

神奈川県の不同沈下の7割は、擁壁絡みでの盛り土と切り土にまたがった部分に家が載った場合に生じています。

横浜市の土地柄、山を切り崩したからここは切り土だという方が多いのですが、実際には、混在しているケースがほとんどです。これは、造成の設計や工事をしている人なら誰でもわかることです。

費用が掛かるので削った土を全て捨てるのではなく、少しでもその場所で処理した方が安くなりますから、ほとんどの土地は切り崩した土を使って、擁壁の後ろ側にあたる部分に成形して盛り土として平坦な土地を造っています。

さらに擁壁工事のために、擁壁の後ろには土を盛ります。これらの盛り土にまたがる場合、注意が必要です。

地盤を補強する方法は、いくつかあります。

それぞれに特徴があるのですが、住宅の場合は、柱状改良という方法が多く使われます。

次回は、鋼管杭などとの違いの説明をいたしましょう。




▲地盤調査中



横浜市 住宅設計  





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