一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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境界、擁壁などのトラブルと注意

2007年04月17日 13時23分19秒 | 住宅ノウハウ・実例
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水 煬二です。


購入や建て替えで注意する点には下記の内容もあります。


既存建替えのとき、中古住宅を購入しての建替えの場合など、境界のポイントがあいまいですと、問題になってきます。

建替えの場合、境界のポイントがない古い土地の場合、役所から事前に明らかにするよう指示を受けることがあります。この場合、勝手に境界のポイントを付けるわけにいきませんから、お隣の正式な承諾が必要です。すんなりお互いの認識が合えば良いのですが、そうでない場合は、建替える方が譲歩する立場になってしまうことは充分考えられますし、実際そうなるケースが多いようです。

それを避けるには、土地や中古住宅を購入するときには、ハッキリ境界のポイントがあることを確認すべきです。無ければ、ポイントを付けてもらうことを条件にすると良いでしょう。


境界ポイントがあるにもかかわらず、問題になることがあります。
取り合い部分の工事で、職人が勝手に撤去してしまうケースです。

トンチンカンな意識しかない業者の場合、これがあります。
ハッキリとわかる事前の写真などの証拠や目印があれば良いのですが、お隣と認識が合わない場合は、困ったことになるでしょう。

これは、境界に限らず、業者や職人の意識が低いとどんなに事前に指示を出していても平気で無視をして工事してしまいます。

冷静に話し合いで解決できれば良いですが、お隣も絡みますから注意が必要です。



お隣が絡む場合といえば、隣のブロック塀や擁壁がある場合、それが正式なものでなく強度が不足している場合、崩れる可能性も考えなくてはなりません。お隣に補修して下さいと言えれば良いのですが、言えないケースがほとんどでしょう。


逆に自分たちの土地の擁壁を造り直す必要がある場合、隣の敷地に入らなければ工事できないとか、自分たちの家だけではなく隣家も壊さないと造り直しができない場合があります。


中古住宅を購入する場合には、こういったことも視野に入れて充分注意してください。不明な場合は、よく理解している専門家に購入前に意見を聞いておくべきです。




 ミタス一級建築士事務所 









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