一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

完成後のアフター

2007年04月06日 15時13分15秒 | 建築家の日記
こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水 煬二です。

今朝は、大リーグの松坂投手の生中継を観ていましたが、幸先良いスタートになり良かったです。あれだけのプレッシャーの中で結果を出せたこと、平成の怪物と呼ばれるだけのことはあります。


さて、建築紛争の調停委員になったことで忙しさを心配してメールをくれた方もいましたが、「毎月1回程度でお願いします」と事前の面接時に伝えてあったのと、都合に合わせて依頼を受けるかどうかを個別に返事していくことになるので、心配はありません。

話はまた変わって、私の設計した物件の本体工事の完成検査を2軒続けて行いました。外構が残っていたり、手直しや追加、カーテンなど残っているので、まだ完全に手を離れていません。最後まで責任をもって行いますが、ここまで進めば気分的には楽です。

これで設計監理中で本体工事物件は1軒ということになります。工事監理の労力が減りましたが、解体が終わった物件の工事がまもなくスタートします。

なぜだか知りませんが、うまい具合に依頼の波があるようです。私の仕事量としては、監理が少なくなると設計の依頼が来ます。

設計や監理の仕事の両方が少なくなってくると、それ以外の仕事が待っていて、コンスタントに忙しい感じで進んでいきます。今年は、時間が取れればぜひやっておきたいことがありますので、自分でも楽しみにしています。

一年点検の時期のユーザーに昨日も電話してみました。細かい調整はあったようですが、問題なく快適にお過ごしだとのことで、安心しました。

住宅は、細かい部分で1~2年くらいは調整が必要になります。特に無垢材を多く使っているので、なおさらです。そういう意味では、アフター対応をしてくれる前提の工事業者に頼んでいますが、もし、対応しないとなれば私が出て行くつもりです。

これについては1年、2年の対応だけでなく、10年、20年、30年後の対応までどうするかを考えていましたが、考えるだけでなく現実的に手を打って準備していく時期に来たようです。

設計だけして現場をほとんど観ないで、雨漏りなど大きなトラブルや問題が起こっても業者任せで済ませている設計事務所は、ある意味ではうらやましいです。ポリシーが異なるので、ミタス一級建築士事務所では、最後まで可能な限り責任を持ちたいと思っています。




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リフォーム後の披露パーティ?

2007年04月05日 15時42分09秒 | 住宅検査・トラブル相談
こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水 煬二です。

本日は、私と完成後を見たことのないスタッフの合計5人で、リフォーム後のお宅でランチのご馳走になりました。実際には、昨年末に工事が終わっており、住まいながらの工事でしたので、お使いになっての感想などもお聞きしたいと思っていました。

暖かい陽気だったので、庭にあるちょうど満開の桜の花の下で、テーブルを出してランチとなりました。話が途切れることなく、決めていた時間があっという間に過ぎました。

室内は自然素材にこだわった心地よい空気と気配の空間で、庭には桜や白樺などたくさんの木々に囲まれ見晴らしも良い素敵な庭です。

スタッフはリフォーム内容の説明をご本人から受けながら、隅々まで見せて頂きました。

私でなければ実現しなかったというお話を、私がいないところで何度もスタッフにおっしゃって頂いたとのことで、本当に嬉しそうで満足されていたとのことでした。

工事前、工事中に私が撮った写真ファイルを、ご説明したあとにお渡ししました。

写真を一部アップしておきます。



▲庭でランチ前に



▲キッチンからリビングの暖炉側




▲大工さんに造ってもらった完全オリジナルのキッチン





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リビング空間について考える(6)

2007年04月04日 18時59分26秒 | 2階リビング空間を考える
こんばんは、ミタス一級建築士事務所の清水です。

2階リビングのメリットについての話、2007年3月22日の続きです。

今までの話は、

空間については上部の屋根空間を目一杯使えること
耐震性に極めて有利であること
温熱環境や快適性が有利であること
視覚面、プライバシー面で優位性があること

でした。

本日は、
災害時での優位性

をお話いたします。

地震のことを考えれば2階リビング、1階寝室で壁が多いほうが強度的に有利との話は以前いたしました。

その他の災害について考えてみましょう。

まず、火災です。

火災による事故の場合、火より怖いのがガスです。かなり意識して自然素材を使っていても、ガスの発生は完全には避けられません。

1階にリビングキッチンがある場合、そこからの火災が考えかれます。もし2階で寝ていたら、ガスは2階へと上がっていきますし、気づいたときには階段や玄関が炎で逃げられないということも考えられます。

寝室で火災が起こった場合は、1階でも2階でも同じことですが、1階に寝室であればガスは2階にあがっていく余地があるので、少し有利になる可能性があります。外へ逃げる場合でも2階と比べて、1階に寝ていると玄関が近いだけでなく、窓からでも容易に逃げられるので有利です。

こういう意味では、2階に寝室を造った場合でも、バルコニーは非難という意味でも使えますし、それが無い場合は何か考えておいた方が良いでしょう。

次回(7)では、その他の災害についてお話したいと思います。




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スタッフとの全体ミーティング

2007年04月03日 16時03分12秒 | 建築家の日記
こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日は、毎月行っているスタッフ全員での全体ミーティングを行っていました。私を入れて9人になるのは、応援して頂いている外部インテリアコーディネーターの方にも参加してもらうからです。

ここでは、住宅や仕事に対する考え方、日常の仕事上での具体的なアドバイスや指摘だけでなく、私の人生観なども話すことになります。

今回は、課題を出していたので各人からの発表もありました。
常にレベルアップしていくためには、私を含めて全員が現状の自分に満足することなく、もっともっとインプットして求めていかないといけません。通常の仕事からの学びだけでは不十分です。

私が時間を裂いて費用を掛け、誰よりもセミナーを受講して学び、遠方であっても良いとうわさがあると実際の現場を拝見して教えを乞い、展示会やメーカーの話には積極的に参加するのはそのためです。30年間がんばって建築を必死に学んでも、ひとりではたがが知れています。ある特定の分野や商品については、もっと詳しい方がたくさんいるからです。

独立する前に30年計画を経てました。スタートしてもう既に8年が経過し、あと22年しかありませんが、残りの22年間も完全燃焼さえできれば、結果はどうでも良いという心境になっています。

「本当の意味での快適で高品質な住宅を提供して、少しでも多くの人に喜んでもらう」という目標は、いつまで経っても、もっと良いものをと常に考えているのでゴールはありません。

インプットもどんどんして、練り上げて自身の中で発酵させて、アウトプットします。それで終われば良いのですが、そこから現場が始まり、良い住宅にするには、職人さんと打ち合わせをしながらお願いしたり指摘したりで、あれこれ手間も時間も掛かります。

完成して入居で終われば良いのですが、さらに点検立会いや不具合の確認など気になることは、なんでも首を突っ込むので、時間が足りないという感覚がいつもありますが、実際にはそういう状況を自分で楽しんで、本望だと感じているのです。

考えてみれば、こういう私といるスタッフは大変かも知れません…。



横浜市 住宅設計 ミタス一級建築士事務所



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建築紛争の調停委員

2007年04月02日 19時40分46秒 | 建築家の日記
こんばんは、ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日は、横浜地方裁判所の調停委員就任の認定式と説明を受けに行っていました。

建築紛争に関しては、専門的な判断が必要なため裁判官や調停員の側に建築の専門知識をもった人の判断や意見が必要になります。
推薦と就任の依頼があったとき、忙しいのでお断りしようかと思いましたが、世の中の建築トラブルの裁判や調停の判断には、普段から首を傾げたくなるような内容があることに疑問を感じていました。

判例主義と日本の法律の限界なのかもしれませんが、鑑定人などの裁判所が任命する建築士としての判断やアドバイスが片寄っている原因も、一部あるのではないかと思っていました。

社会貢献や奉仕の意味でも、自身にとっても様々な現状と実態を把握し、じっくりと考えて学んでいくためにも、お受けすることにいたしました。事前に書類審査や面接審査などがあり、最終的には最高裁判所が任命の形となっています。担当した物件は、客観的な立場で公正な判断をして双方の合意にもっていければと思っています。

調停と裁判の違いは、調停の場合は、双方の合意があって初めて効力を持ちます。納得できなければ不調に終わらせることができます。双方が合意するかどうかにかかわらず、強制力を持たせた解決をするためには、ご存知の裁判ということになります。

そのため建築紛争などの場合は、まず調停でということが考えられるようです。

今までも、そして今後も建築などの問題点やトラブル実例などのお話はしていきますが、調停委員として知り得たことに関しては、一切のコメントもお話もいたしません。例え一般論としてもこの内容はお話いたしません。

これまで通り、ミタス一級建築士事務所の清水煬二としての立場で直接見聞したものについてのコメントのみですので、念のため。



横浜市 住宅設計 ミタス一級建築士事務所



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