ハイカーズ・ブログ(徘徊者備録)

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使い古しのバスタオルになりたい

2009-09-04 09:32:39 | 晩年学
ふるいタオルに人生を教えてもらう

兵庫県加古川市 A・Tさん(55歳)
毎日新聞 みんなの広場より拝借

何度も洗い、くたびれたタオルは実に使いやすい。
新品よりも汗や水分をよく吸ってくれる。上等のタオルより、粗品でもらったタオルの方が日常生活には特に役立つと思う。

だから見た目が悪くなっても、なかなか捨てられない。
これ以上は使えないとなったら、はさみで切って油汚れなどをぬぐった後に捨てる。
そのときは「長い間、本当にありがとう」「ご苦労様」と手を合わせたいような気持ちになる。

人生もこんなふうでありたいと思う。
目立たないが、使うほどに肌に馴染みがよくなるタオルのように、年と共に練れた人間になりたいものだ。

「きれやすい」高齢者が増えたという新聞記事を読んだ。
中高年になった自分を振り返り、気を付けなければと思う。
何でも吸い込むようになった古いタオルのように「柔らかい心」を持ちたい。
そんな生き方の中に人間の幸せがあるのではないか。
最近、そんな気がしている。