ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

先生を選べる学校

2022-05-01 23:39:10 | 思うこと

GWといえば、思い出すのが、ケン太が通っていた通信制高校です。

 

GWの隙間に、新人歓迎会がありました。

公園でレクとBBQというお楽しみ付き。

 

GW明けが1年で一番、行き渋りが多いのです。

それを阻止するために、まずはGW中にお楽しみを入れて、GW明けの登校がスムーズにいけばという学校側の計らいだったと思います。

ケン太の学校は担任の先生を自分で選べるのですが、その希望もその日に出すことになっていました。

その新人歓迎会に参加しなければ、先生の希望が出せない。

学校で割り振ることになる。

なので、やっぱり行っておきたい!

そう思わせてレクの参加を促し、GW明けの登校に繋げたい思いがあったのだと思います。



GW明けに登校すると、担任の先生の発表があり、新しいクラスに移動。
1年生から3年生までの縦割りクラスでした。

それまでの約1か月間、いろんな先生の授業を受けて、どの先生を希望するのか決めます。

 

先生の希望は、まずは1年生が優先でした。

そして、2年生、3年生と続きます。

1年生は不登校明けの子も多いし、なるべくスムーズに学校生活を送れるように・・ということだと思います。

それまで仲良くなった子と同じ先生を希望すれば、同じクラスになる確率も高くなりますよね。

 

ケン太はこれまで担任の先生と問題が起きことはないし、担任を選べることに、特段、魅力を感じていたわけでもないのですが

担任の心無い一言で学校に行けなくなったとか、先生との相性を気にしてしまうお子さんもいると思います。

先生を選べることで安心していいスタートが切れるだろうし、継続登校にも結び付くかもしれないですね。

 

ケン太は第一希望の先生のクラスになることができました。

入学して最初の自己紹介の時に「俺と気が合う」と狙いをつけた子も一緒に。

狙いをつけてすでに一緒に遊んでいたので、一緒に同じ先生を選んだのかもしれませんが。

 

クラスが決まって、最初の三者面談の時に初めて先生にお会いしましたが、

ケン太の表情がとっても柔和で、先生を慕っている様子がよくわかりました。

こんな表情のケン太の顔をみたことがありません。

先生から、将来の目標とか、進路の希望とか、希望の資格取得の種類とか、
いろいろ質問を受けたケン太ですが、全てに「まだわかりません」と。

「将来の夢は?」に、やっと答えるも「お金持ちになること」と
先生「じゃあ、お金稼げる仕事につかなきゃな。後は宝くじ当てるか

宝くじかぁ~(笑)

思わず、ケン太も私もクスッと笑ってしまいました。


家に帰ってきて

「○○先生、よさそうな先生だね」とケン太に言うと
「○○先生好きだわ~もう○○先生以外考えられないわ。2年も3年も○○先生がいいわ」だって。

これまで学校の先生に関心がないというか、遠い存在でしかなかったのに、まさかそんな言葉が出てくるとはね。

それからは先生の声掛けで、ボランティア活動にも何度か参加しました。

住み込みバイトはその狙いをつけた友達と一緒に申し込んだのですが、これもその友達と同じクラスになれたことが大きかったと思います。

これも同じ先生を選んだご縁ですね。

 

お陰様でいろんな貴重な経験を積むことができました。

好きな先生だとこんなにも違ってくるんだということを実感しました。

 

実は、先生を選べるという話を最初に聞いた時に、少し違和感を感じたのです。

どんな先生であっても、それなりに上手く振る舞える・・・この先、社会に出ていくことを考えれば、そんな柔軟性を身につけてほしいと思っていたので。社会もそれを求めていると思ったので

好きな先生を選べるのはいいけれど、逆にその力が養われないのではないか?とも思ってしまったのです。

 

でも、今はそう思っていないです。

そんな柔軟性が身についていない段階では、まずは先生と上手くやれるという経験を先につけた方がいいのでは?

先生に不信感を覚え、不登校になった子がいたとしたら、先生という対象が怖いものになってしまっているかも?

また、同じような先生に出会ってしまったらまた学校に行けなくなるかも?という不安が消えない・・・

自己肯定感が下がったまま。

先生を自分で選ぶことができ、その先生と信頼関係を築けたら、先生に対する印象も違ってくると思う。

好きな先生と一緒に積み上げた経験がその子を成長させてくれる。

その成長によって、柔軟性も出てくる。

 

そのような形の方が望ましいような気がします。

 

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