たかが23年ぶりに10日程北海道を走っただけでこんなのを書くのもおこがましいって感もあるが…今までのツーリングの経験も含め、何かの参考になればと思い記す。
フェリーについて
フェリー乗船時には甲板員がバイクをタイダウンベルトと車止めで固定してくれるが、下船時には、自分達でそれらを外す事もある(今回も往きはそうだった)
自分達で外したタイダウンベルトや車止めを脇に寄せずに放置するアホライダーが時々いて(特に車止めは後輪の後ろに噛ませるから本人が走り出すのには支障が無いが、直ぐ後ろだと見辛い)、薄暗い船内でそれに気付かず乗り上げてコケる事があるので注意。
実際、23年前の時には前にいたアホライダーが放置した車止めに乗り上げ転倒は免れたが、バランスを崩した。そのアホライダーが下船の時にシートに乗せていたグローブを片方落としたが、教えてやらなかったw
交通事情について
基本的に道幅も広く流れも良い北海道だが、時々センターラインギリギリに走って来てすれ違う時にも内側に寄らない車がいる。チキンレースではないがこちらもセンターライン寄りを頑張るが所詮車とバイクでは勝負にならない…
通常、バイクで左側からすり抜けして、信号の先頭に出るのは普通だが、北海道の場合、左からのすり抜けはドライバーが嫌がりトラブルになるケースもあると聞いていた。
地元ライダーに聞いてもやはり左側からのすり抜けや追い抜きはせず、右に出て前の車にプレッシャーを掛けると道幅も広いので左側に避けてくれるので其処で抜くか或いは少し待って追い越し可になったら抜くという。
車が左側からの追い抜きに慣れていないと言うのが理由だそうだが、そうすると左側への
注意が散漫で直進・左折の事故に巻き込まれる可能性があるし、不要なトラブルを避けるのが賢明と言える。
交通取締り
・パトランプの中央にレーダーを積んでいて、対向の対象車を計測、違反しているとUターンして捕獲する。ワゴン車の場合もある。
実際、パトランプの中央にスピーカーの様な箱を積んだパトカーは良く見かけた。クラウンクラスだけでなく、1000ccクラスのパトカーにも同様の箱を積んだものを見掛けた。回避方法は対向車線に止まっているパトカーを見かけたらスピードを落とす。なお、1000ccクラスでも見通しの良い道路が続けばいずれは追いつかれるので同様注意が必要(下記の丘の上から監視の時も1000ccクラスだったようだ)。
・後方から急接近して煽りを入れ、避けようと加速すると捕獲する、これは道内に限った事でもないが、トップ引きをしないのと同様、最後尾には付かず、後ろにも盾として何台か車をかませておくのと、後方からの急接近の車が来たら挑発に乗り張り合わずにスピードを落として様子を見てやり過ごす。
・覆面パトカー、ゼロクラウンの白乃至ベージュは確認、ナンバープレートの4桁の中に9が入っているものが多かった、9XXXとか9X9Xと記憶しているが定かではない。
・道路脇のパーキングや幹線道路と交差する見通しの良い側道の奥の方で対象車を見張り獲物?が来ると脇から出て追尾して捕獲する。
北海道では無いが、このケースで捕まった事がある(追い越し禁止違反)、白バイに聞くと側道300m位奥で見ていたので発見出来ないでしょうと言われた。
彼らも餌場を心得ているので、第六感で怪しいと思ったら後方視界に注意する。
・高台で監視していて、黄色のダブルライン(追い越し、追い抜き禁止)で違反すると追尾してきて捕獲する。
北海道ツーリングのライダーのブログ記事で実際に捕まった(仲間と2台一緒)とあるので、事実だろう。
・パトカーの前後にレーダーを積んでいて、パトカーの後ろに付いた対象車を捕獲する。
確認は出来ていないが、有り得ることだと思われる。
・ライハで一緒になった若い子が、80-90km/hでは追いつかれて捕獲されるが130km/h以上だと追尾してこないと聞いたと言うが、多分ガサネタだと思う。
警察は組織力、前方での待ち伏せもあるし、追尾してナンバーを確認すれば後で逮捕できる。自分がその時運転していなかったという証明(不在証明)は非常に難しい。
・レーダーによる取り締まりだが、バイクでも30年以上レーダー探知機を使っているが、以前なら数百メーター手前から警報がなったのに、最近の傾向として例えば固定式のオービスでも路面に引かれた計測ポイントの白線ギリギリまでレーダー探知機が作動しないケースが多い(ループ式や光電管は勿論反応しない)
また、有人の移動式でもいわゆるピンを打つ(潜水艦がソナー波を一瞬だけ発して相手の位置を確認する)感じや微弱波に変わってきていて発見しずらくなって来ていると思う。従い、レーダー探知機が鳴りっ放しより、一瞬反応した時の方がリスクが高いと思う。技術の進歩と共に取り締まりに使うレーダーも変わってきていて、レーダー探知機メーカーもそのあたりを承知して、GPS機能やカーロケーター機能等でコンペンセイトしている様な気がする。
・基本的に移動式のレーダーによる取り締まりは交通量の多い国道しかやらない。
多分確度的にはそうだろうが、絶対無いとは言えない。
いずれにせよ反則金については国庫歳入予算があるので、ある程度のノルマ(努力目標と言うらしいが)があり、道外の車やレンタカーは良いお客さんだろう。バイクだって前にナンバーは無くとも大体大荷物を積んで走っているのは他府県だから識別は可能。
コレ持っていきました
・電源延長コード、2口でも3口でも構わないが、要はライハの様なところでコンセントの占有は迷惑なので延長コードを使うべきだと思う(蛸足とは言え電流の量は微量)普通に考えても携帯とカメラで2つ要る。またキャンプ場で電源のある所でも防水の為、コンセントが奥まっていて直接充電器を挿せない場合がある。長いのは不要、50cmから100cmで十分。
・プレクサス、今回一寸嵩張るが13オンスを1本持参した。これでヘルメットやバイクのシールドの曇り止め、虫落とし(プレクサスを吹いて置くと落ち易い)、バイクの車体の掃除までこれ1本で間に合う。
・ウオームアップシーツ、350mlのペットボトル程のサイズなので持っていくつもりでいたが最後になってリストから落した。しかしライハでは持ってくるべきだったと思った。確かにシーツは貸してくれるが掛布団のカバーは無いか何時洗濯したか分らない(失礼)し、ウォームアップシーツがあればシュラフ持参のライハでも泊まれる。お勧めはモンベルのウォームアップシーツ。
・車体カバー、実際最後まで持参するか迷った。宿もあまり繁華街に近くなく、且つなるべく駐輪場のある所を選び、ホテルに電話したり、グーグル地図の写真で確認したりしたがそれでも実際に行ってみないと分からないケースもある。函館のホテルではロビー正面(屋根付き)に止められたが、割と交通量の多い道路に面していた。幌延の宿は電話では物置に駐輪できると言われたが、実際には狭くて入らなかった。実際に止めたのは幌延駅の直ぐ横で柵はあったが、丸見え。
ワイヤーロックを含め今回10日間で5回使った。雨除けにもなるし、積めるなら積んでいけば安心ではある。
・薬、常備薬の他に、抗ヒスタミン系のかゆみ止め、スプレー式消毒薬、多めのバンドエイドを持参。他にニベアソフトクリームとオロナイン軟膏は入浴セットに常備。
アブは全体、特には牧場地帯(水アブは清流地域)、ブヨは湿地帯、蜂は全体ということで自然が豊かなだけにこれらの虫も多いので虫刺されの薬は用意しておいた方が良いと思う。インセクトリムーバーによる早い処置(毒の吸出し)は効果があるが今回は持参しなかった。
また、毎日雨で濡れたグローブの脱着を繰り返していると手の指の甘皮がふやけて爪との間に隙間が出来た、足も濡れた靴下を履いていると同様の傾向、其の為アカギレ予防にスキンクリームを塗りバンドエイドで保護していた。
『苦髪、楽爪(苦労していると忙しくて髪を切る間も惜しくて髪が伸び、楽をしていると手を使わないので爪が減らずに伸びる)』と言うが、ツーリング中は何故か両方とも(それに鼻毛)が良く伸びるので、爪切りや鼻毛切りがあると便利。
・非常食、いつもツーリングではそうしているが、お茶のボトルとエナジーバーは常備、何処かでトラぶって動けなくなった場合に有ると無いとでは精神的に違う。
・ウェア、今回Tシャツ、靴下は全て化繊系にした。Tシャツはドライタイプ(半袖x3、長袖x3)にしたので、汗をかいても(風が涼しいので合羽を着ても滅茶苦茶に蒸し暑くはなかったが)べた付かず直ぐに乾くの言うまでも無いが、宿で洗濯する場合、洗濯機は割と短時間で空いて順番が廻ってくるが(通常30分程度)、乾燥機は1時間以上占有され待たされる。化繊のドライTシャツは乾燥機不可だったが、脱水を十分にかけて一晩の部屋干しでほぼ乾く。化繊の靴下も脱水をかけ、後はドライヤーや白熱電球の照明を利用すると一晩でほぼ乾く(海外出張の時によく使った手)、また化繊の靴下だと雨でライディングブーツが濡れ、内部に水が入っても天然繊維よりもグチャグチャしないのと、雨が上がるとブーツは風とエンジンの熱で数時間で乾いてくるがその時も内部が乾き易い。
スキー用のインナーも化繊、道内では全て革パンで通したが、多少の雨では滲みこまず、また濡れてもジーンズの様にまとわり付いたり冷えたりしない。
なお、10日程の行程では問題無いが、長期になるとウェア類の痛みが結構激しくなる、従い外装系はしっかりしたものを選び、インナーや下着は使い捨てと割り切る事を薦める。
電子機器の雨対策
短期間の水濡れでは錆びによる故障より、内部に侵入した水による回路ショートが原因になる場合が多い。従い内部に水が浸入したと判断したら、電源スイッチを切り、十分乾燥させると復活する場合が多い。丁度PCのキーボードの水丸洗いと同じ。
今回雨天でも殆どナビを付けたままだった。走行中はウィンドシールドのプロテクションで殆ど雨は当たらないが止まると濡れるので、止まるとシャワーキャップ或いはコンビニ袋を掛けて置いた。電源ソケットとジャックの接合部分にはバンダナを巻き直接雨が入るのを防いだが効果は不明。次回は梱包用のラッピングフィルムかサランラップでも巻いておこうかと思う。
バイク用品店事情
今回ヘルメットシールドのパーツが破損し、地元ライダーやバイク屋に複数聞いたが、バイク用品店、例えばライコランドもナップスもドラスタ二輪館も無いという。唯一南海部品の提携店が札幌に2店(同じ経営)あったが、片方にはシールドのパーツは無かった。途中行き会った他府県ライダーに聞いても、用品店が無いのでバイク用のレインウェアが手に入らず仕方なくワークマンで購入したという話を複数聞いた。ツーリングマップルにも其の辺の情報は無い、温泉やグルメ情報よりそちらの情報の方がより有用と考えるが一考を望む。
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あのパニアケースの中に色々入っていたんですね(^o^)
ところで私のツーレポにMOMOさんとお会いした事を記事にしました。
次の章でMOMOさんが出発時に撮影させていただいた写真を記事にUPしてもよろしいでしょうか?
目元もしくは顔全体を隠した状態でですが。
よろしくお願い致します。
ハイ、色々と詰め込んでいました(笑)
記事と写真の掲載、全然問題ありません、
お気遣いいただき有難うございます。
4日目までは拝読させていただきました。
流石に毎年渡道されているだけに、
ツボを押さえていられますね。
私も次回チャンスがあればやはりキャンプ
をして見たいと思っています。