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夏の日の思い出、何年たっても、忘れないもの、忘れてはならないもの ......「アンネの日記」

2020-08-21 16:26:00 | 思い出
6月末に映画館で一度映画を見てから、またも、コロナの勢いに押されて、映画館に足を運べなくなり、雪山映画や、山岳映画で熱い思いを感じた7月も過ぎ、モーレツに熱~い日々がやってきた。

 夏休みが、あるのかないのかわからない新コロナ吹き荒れる今年の8月。終戦記念日に合わせ、第二次世界大戦にまつわる映画やドキュメンタリーが、今年も沢山放送され、中でも、アンネフランクに関するものと、3人の独裁者のドキュメンタリーを見て、何度も鳥肌が立ってしまった。

 遠い夏の日、「アンネの日記」の稽古をしていた、毎年のお楽しみ部活の夏合宿。なぜその演目になったのか、先輩の誰かが持ち込んだ脚本だったのか、古い高校の図書室の奥から見つけ出したのか定かではないが、無知な自分はひたすら資料集めの自習。(ナチスとか、ガス室とか、言葉は、「キイハンター」で聞いていたが)
 今でも、偶然見た深夜映画の「ニュールンベルグ裁判」の衝撃や、アウシュビッツの金歯や靴の山の写真は、頭に焼き付いている。
 
 多くの屍の映像が、新コロナで亡くなった多くの人々と重なった。今年は、過去とは違う静かな戦いが続く夏。沢山の人たちが、離れ離れになっている状況は、遠い戦い日のようでもあり、全く違うともいえる。新コロナウィルスとの戦いを終息へと向かわせるのは、世界の人々の英知と協調が欠かせないと、信じている。

 家族と自宅にいて、携帯、PCに向かい、ネットで無事を喜び合い、テレビや映画で、笑いや勇気を貰う夏。猛暑の中でも、庭の花は、可憐な花を咲かせている。

 ラストのアンネの台詞が、また突然、頭にうかんでくる。

「私は信じているの、人の心は、絶対にいいものだって」

 入院していた父が戻り、自分の介護の夏休みが終わった。来月の卒寿を目前にした父の、猛暑との戦いは始まったばかり。

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