Tik's little window 

スポーツ観戦&体験記、
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叶わなかった夢と、叶えるために見る夢と……遠く去った友たちへ

2022-04-23 10:31:00 | 暮らし&行事
桜の季節が、あっと言う間に、今年も過ぎようとしています。
別れと出会いの季節、桜は、いつもそっと見守ってくれている。

子供を近所の公園で遊ばせていた頃、親しくなったご近所3人組で、スペインで会おうと話していた。一人はスペイン人で、離婚してスペインに帰る時、いつか、介護も終わって子供も大きくなったら、スペインで3人で会いたいね!と別れた。

あれから25年以上、もう一人の友人とは、カラオケも一緒に行けなくなり、お互い仕事(自分は介護や孫の世話)で、たまに出勤時すれ違い際に、言葉を交わすお付き合いになっていた。

3か月前、仕事中、彼女からめずらしくライン電話が入って、出られずゴメンとメール。その半月後、同じことがあり気になり電話するもつながらず、折り返しきた電話の声は、半年以上前に聞いた彼女のではなく、御主人だった。

突然聞いた「ALS」と言う病名、「メールも話も難しいが、時々話したくて掛けちゃって・・・・」元気な姿しか想像できず、ショックのまま、出来る唯一の事?!お花を贈った(引越した近所のマンションの部屋番号、住所がわからず同級生のお母さんに連絡したり)

その半月後、息子さんから、訃報がラインで入った。覚悟してはいたが…。
コロナ禍、ささやかで心のこもった葬儀。娘と参列した通夜が、久しぶりの最後の対面となった。

「すぐそばにいたのに、ごめんなさい!なんて言いたかったの?」

一緒にカラオケも、スペイン旅行も、夢と消えてしまった。

しばらく、無念の思いがこみ上げて、電話の事が頭から離れずにいた。
元気な時に気にするべきだった、後悔と共に。


半月後、桜の花が一斉に咲き出した。
何十年も続いていた花見も、3年続けての中止。

父が東京に来たのが、10年前、我が家の花見の会の前日だった。
母の手術のための一時的な上京。秋田こまちから、乗り継ぎ、山手線の窓から満開の桜を見た。

母と最初で最後の、お花見となった。

元気な姿しか秋田に残さなかった母と、亡くなる半年前まで働いていた友人の姿が、
重なってしまう。

母が上京した日は、20年以上お付き合いしてきたジャッキーファン仲間、姐姐の命日。
(そして、ジャッキーチェンのお誕生日)

介護、姑、子育てと、長い手紙のやり取りをしていた彼女が、突然、癌に。
長崎から千葉へ治療に来た時は、会えるチャンス!と、病院や、空港へ、顔を見に出かけファン仲間との会食もした。(今もその仲間と偲ぶ会をしている)

全身転移のメールをもらった時は、長崎へ。(天草経由で、本渡の方には、沢山お世話になりました)病院から車いすの彼女を連れ出し、夢のような、会食&二人っきりビジネスホテルにお泊りしてをから、半年後の事だった。

今もふと見上げる、彼女からの、満面スマイル、ジャッキー写真が、キッチンにかかっている。


満開の後の桜は、見事な花吹雪。
寂しい思いを、潔く舞い落ちる花びらの美しい景色が、いつも癒してくれる。

叶わなかった願い、夢、ささやかだけど、叶えることが出来た夢。
未だ夢ばっかり見ている自分。
それは、あこがれ続けた、千葉真一さんから頂いたもの。

大きな夢、小さな、夢を見るにも、なかなかのパワーがいる。
そして、夢は叶えるために見るものと言う人もいる。

あとどのくらい、自分に、時間が残っているのか
ALSで半年、メラノーマ再発で一年で、元気だった二人は、行ってしまった。

誰にもわからないから、このまま夢を見続けていこう。


今はただ、

一日も早く、平和な日を夢み、願っている。
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