第28回 「両雄死す」〈4〉
― その4 板垣 最後の笑み ―
千葉ちゃん演じる板垣信方の最後の見せ場、クライマックスシーンは、見応え充分!気迫のこもった殺陣とその表情は、何度見ても、胸に迫って来る。
公式HPトピックスと共に、たっぷりラストシーンを味わうことに。
<ahref="http://www3.nhk.or.jp/taiga/topics/33_special/33_backstage.html">http://www3.nhk.or.jp/taiga/topics/33_special/33_backstage.html
影武者の河原村伝兵衛(有薗芳樹)を、守るようにして戦う千葉ちゃん板垣、襲い掛かってくる敵を切りつけ、槍を掴み奪い取り投げつけ、前方から馬に乗って突っ込んできた敵の刀をなぎ払う。一瞬早く、敵の刀が板垣のに!トンボの飾りが付いた兜が吹っ飛び、落馬する板垣!見事に足から着地、転がりながら刀で敵の足元を払い倒す。地面で素早くころがる千葉ちゃんならではの身のこなし!「キイハンター」からずっと魅せられて来た、全身埃まみれになって戦う姿が蘇る。この年になっても、転がりまわって戦う千葉ちゃんの姿にため息!感激!この落馬シーンは、公式サイト・トピックスにも、紹介されていて、ハイスピードカメラの画像と共にたっぷり鑑賞!是非一度、ご確認を!!
刀を構え立ち上がった板垣の長い髪、口から流れる血、迫力ある表情に釘付け。(ロン毛がとっても似合う千葉ちゃん!「風雲、ストームライダーズ」の”雄覇”のロン毛に髭をはやした勇ましい風貌を思い出してしまった。)
「板垣~!」 と助けに向かおうとする晴信(市川亀治郎)を制止する勘助(内野聖陽) 「退け~、板垣を救うのだ~!」 叫ぶ晴信に「なりませぬ!板垣様の御命を、無駄になされるおつもりか。」息を呑み言葉を失う晴信、どちらも辛い。そして見ている自分も胸の奥がジーン!
敵に囲まれた板垣、一太刀二太刀向かってくる敵を切り払い、切り込んで来た刀を受け止め、1、2、3歩押し込み行き切り捨てと、すぐさま後ろから切りつける刀を受け切り捨てる。迫真の表情と共に、林邦史朗氏の指導による殺陣の迫力をまして見せる、腰を低く構え両手を大きく広げた、全身で見せる千葉ちゃんならではの雄大な殺陣に、釘付け!長めの刀を構え、両手につばを吐き、じわりじわりと敵に向かって行く板垣の表情、息使いが、凄みを増していく。正面から突いてきた槍を刀で払って切捨て、かかってきた敵にその槍を刺す。右手に太刀、左手に槍を構えた姿が、めちゃくちゃ決まってカッコイイ!千葉ちゃんの、年を感じさせない、間合い、動きのテンポ・切れは、ますます重厚感を増した感じで、引き込まれる。カットせずにたっぷりと、敵も見方も戦う姿を映しだすカメラに感謝!バックに、足軽の戦いも映し出され、とても贅沢!ディレクターに感謝!エキストラに拍手!
刀と槍を十文字に構えた板垣が周りの敵を睨み一回転、刀と槍を持った両の手を広げ、槍を振り回し右へ二回転、左へ二回転、まわりの敵をけちらし、槍を放り投げる。そして、立て続けに左右後ろ又後ろと切りかかる4人の敵を倒した直後、額に手を当てる板垣。太吉も悲壮な表情で見つめる。
振り向き手を離した額から血が滴り、表情がさらに迫力を増し、息も荒く目をむき刀を構える板垣。臨場感いっぱいの息遣いと刀や掛け声のみから、一変、重々しいサントラがバックに流れ、右から槍で襲い掛かる敵を飛ぶようにして縦に切り下ろし、次を膝を突いて足を払って倒す(見事一回転して切捨てられるスタントマンに拍手!)すぐさま左から切りかって来た敵の刀を受けとめた板垣の背に、槍がつき刺さる。苦痛にゆがんだ表情が、始めてアップで映し出され、刀ごと左の敵を突き放し、鎧通しを抜き、刺さった槍を持つ後ろの敵を刺す。その様子を、遠方から悲壮な表情で見つめる勘助の目には、涙が。
よろめきながらも敵の槍を掴かみ、鎧通しでやっつける板垣の腹と腰に、三方から槍が突き刺さる。「う~ん」と唸る板垣の声と苦痛にゆがむ表情から、じんじん痛みが伝わってくる。まさに千葉ちゃんの真骨頂!大好きな痛みが伝わるアクション!演技!鎧通しで槍を切り落とした板垣を見て「だんな様~~~!」と影武者伝兵衛が叫ぶ。影武者に気づいた村上(永島敏行)が、遠くから見つめる晴信を見つける。晴信、勘助、の目にも涙。
鎧通しを構えた板垣のアップのスローモーションの表情が、バックに流れるサントラと共に胸に迫る。板垣を囲む円が狭まる、その様子を上空からカメラが捕らえる。板垣が一回転すると、一瞬、広がる輪。しかし敵は槍、短か過ぎる鎧通しを手にした板垣がよろめくと、槍が襲いかかる。槍をもぎ取り、腕を捕まえ自分お背を覆うように足軽を抱えると、容赦なく槍が足軽に突き刺さる。息を荒くし鎧通しを左に持ち替え構えた板垣が、苦痛の表情を笑みに変え、遠い日の歌を詠み上げる。
納得できず何度も何度も若泉久明チーフプロデューサー、脚本家大森寿美男とミーティングをして、悩みに悩みついに納得が行く出来に仕上がったという、千葉ちゃんの思いがこもったシーン!
『飽かなくも なほ 木の元の夕映えに・・・』
既に背中で息絶えた足軽を放り、鎧通しを右手に持ち替える、その背に、2本の槍がつき刺さる。苦痛を振り払うように目を見開き・・・
『月影やどせ・・・』
鎧通しで槍を切り捨て、苦痛と戦う荒い息の中、笑顔の表情に戻り
『花も色そう』
幸せそうに搾り出すように歌った板垣の胸へ、鎧の上から一本の矢が突き刺さる。一瞬にしてこわばる板垣の表情、その胸に続けざまに無数の矢が突き刺さる。目をむいて立った板垣の手から鎧通しが落ち、苦痛にゆがむ表情で空を見た板垣に、雲間から日が差すと、笑顔を浮かべ・・・・『若』と一言。
目を閉じ、そのまま仰向けに倒れる板垣、バックの雲間の青空が悲しい。
「い~た~が~き~~~~~~!!」 晴信の絶叫!サントラが大きく鳴り響く。村上の軍勢が押し寄せても、放心状態の晴信には、「御屋方様お引きくだされ!」勘助の叫びも届かない。
ついに迎えた、板垣の最後、千葉ちゃんの最後のアクションシーン!(アクションを”演じる事”とするならば、決して”最後”と思ってはいない!)重い鎧を付け、馬から落ち、転がりジャンプしたりしゃがみこんだり激しく動き回る姿に拍手!翌日は二時間のマッサージを受けたというが、4○才の自分の運動後のダメージを考えれば、68歳の千葉ちゃんが酸素ボンベを使う事に何の不思議もない!(「マスター・オブ・サンダー」のメイキングでも、酸素ボンベを使う姿が写っていた。)
それにもまして、 千葉ちゃんの鬼気迫る表情、ぎらつく目が、苦痛、そして、死を目の前に、歓び満足の笑みへと変わっていく、その目、その表情に、魅せられた!
じっくり千葉ちゃんの殺陣・表情を見せてもらえた事に、感激!!千葉ちゃんに、NHKに、唯ゝ感謝!!
― その4 板垣 最後の笑み ―
千葉ちゃん演じる板垣信方の最後の見せ場、クライマックスシーンは、見応え充分!気迫のこもった殺陣とその表情は、何度見ても、胸に迫って来る。
公式HPトピックスと共に、たっぷりラストシーンを味わうことに。
<ahref="http://www3.nhk.or.jp/taiga/topics/33_special/33_backstage.html">http://www3.nhk.or.jp/taiga/topics/33_special/33_backstage.html
影武者の河原村伝兵衛(有薗芳樹)を、守るようにして戦う千葉ちゃん板垣、襲い掛かってくる敵を切りつけ、槍を掴み奪い取り投げつけ、前方から馬に乗って突っ込んできた敵の刀をなぎ払う。一瞬早く、敵の刀が板垣のに!トンボの飾りが付いた兜が吹っ飛び、落馬する板垣!見事に足から着地、転がりながら刀で敵の足元を払い倒す。地面で素早くころがる千葉ちゃんならではの身のこなし!「キイハンター」からずっと魅せられて来た、全身埃まみれになって戦う姿が蘇る。この年になっても、転がりまわって戦う千葉ちゃんの姿にため息!感激!この落馬シーンは、公式サイト・トピックスにも、紹介されていて、ハイスピードカメラの画像と共にたっぷり鑑賞!是非一度、ご確認を!!
刀を構え立ち上がった板垣の長い髪、口から流れる血、迫力ある表情に釘付け。(ロン毛がとっても似合う千葉ちゃん!「風雲、ストームライダーズ」の”雄覇”のロン毛に髭をはやした勇ましい風貌を思い出してしまった。)
「板垣~!」 と助けに向かおうとする晴信(市川亀治郎)を制止する勘助(内野聖陽) 「退け~、板垣を救うのだ~!」 叫ぶ晴信に「なりませぬ!板垣様の御命を、無駄になされるおつもりか。」息を呑み言葉を失う晴信、どちらも辛い。そして見ている自分も胸の奥がジーン!
敵に囲まれた板垣、一太刀二太刀向かってくる敵を切り払い、切り込んで来た刀を受け止め、1、2、3歩押し込み行き切り捨てと、すぐさま後ろから切りつける刀を受け切り捨てる。迫真の表情と共に、林邦史朗氏の指導による殺陣の迫力をまして見せる、腰を低く構え両手を大きく広げた、全身で見せる千葉ちゃんならではの雄大な殺陣に、釘付け!長めの刀を構え、両手につばを吐き、じわりじわりと敵に向かって行く板垣の表情、息使いが、凄みを増していく。正面から突いてきた槍を刀で払って切捨て、かかってきた敵にその槍を刺す。右手に太刀、左手に槍を構えた姿が、めちゃくちゃ決まってカッコイイ!千葉ちゃんの、年を感じさせない、間合い、動きのテンポ・切れは、ますます重厚感を増した感じで、引き込まれる。カットせずにたっぷりと、敵も見方も戦う姿を映しだすカメラに感謝!バックに、足軽の戦いも映し出され、とても贅沢!ディレクターに感謝!エキストラに拍手!
刀と槍を十文字に構えた板垣が周りの敵を睨み一回転、刀と槍を持った両の手を広げ、槍を振り回し右へ二回転、左へ二回転、まわりの敵をけちらし、槍を放り投げる。そして、立て続けに左右後ろ又後ろと切りかかる4人の敵を倒した直後、額に手を当てる板垣。太吉も悲壮な表情で見つめる。
振り向き手を離した額から血が滴り、表情がさらに迫力を増し、息も荒く目をむき刀を構える板垣。臨場感いっぱいの息遣いと刀や掛け声のみから、一変、重々しいサントラがバックに流れ、右から槍で襲い掛かる敵を飛ぶようにして縦に切り下ろし、次を膝を突いて足を払って倒す(見事一回転して切捨てられるスタントマンに拍手!)すぐさま左から切りかって来た敵の刀を受けとめた板垣の背に、槍がつき刺さる。苦痛にゆがんだ表情が、始めてアップで映し出され、刀ごと左の敵を突き放し、鎧通しを抜き、刺さった槍を持つ後ろの敵を刺す。その様子を、遠方から悲壮な表情で見つめる勘助の目には、涙が。
よろめきながらも敵の槍を掴かみ、鎧通しでやっつける板垣の腹と腰に、三方から槍が突き刺さる。「う~ん」と唸る板垣の声と苦痛にゆがむ表情から、じんじん痛みが伝わってくる。まさに千葉ちゃんの真骨頂!大好きな痛みが伝わるアクション!演技!鎧通しで槍を切り落とした板垣を見て「だんな様~~~!」と影武者伝兵衛が叫ぶ。影武者に気づいた村上(永島敏行)が、遠くから見つめる晴信を見つける。晴信、勘助、の目にも涙。
鎧通しを構えた板垣のアップのスローモーションの表情が、バックに流れるサントラと共に胸に迫る。板垣を囲む円が狭まる、その様子を上空からカメラが捕らえる。板垣が一回転すると、一瞬、広がる輪。しかし敵は槍、短か過ぎる鎧通しを手にした板垣がよろめくと、槍が襲いかかる。槍をもぎ取り、腕を捕まえ自分お背を覆うように足軽を抱えると、容赦なく槍が足軽に突き刺さる。息を荒くし鎧通しを左に持ち替え構えた板垣が、苦痛の表情を笑みに変え、遠い日の歌を詠み上げる。
納得できず何度も何度も若泉久明チーフプロデューサー、脚本家大森寿美男とミーティングをして、悩みに悩みついに納得が行く出来に仕上がったという、千葉ちゃんの思いがこもったシーン!
『飽かなくも なほ 木の元の夕映えに・・・』
既に背中で息絶えた足軽を放り、鎧通しを右手に持ち替える、その背に、2本の槍がつき刺さる。苦痛を振り払うように目を見開き・・・
『月影やどせ・・・』
鎧通しで槍を切り捨て、苦痛と戦う荒い息の中、笑顔の表情に戻り
『花も色そう』
幸せそうに搾り出すように歌った板垣の胸へ、鎧の上から一本の矢が突き刺さる。一瞬にしてこわばる板垣の表情、その胸に続けざまに無数の矢が突き刺さる。目をむいて立った板垣の手から鎧通しが落ち、苦痛にゆがむ表情で空を見た板垣に、雲間から日が差すと、笑顔を浮かべ・・・・『若』と一言。
目を閉じ、そのまま仰向けに倒れる板垣、バックの雲間の青空が悲しい。
「い~た~が~き~~~~~~!!」 晴信の絶叫!サントラが大きく鳴り響く。村上の軍勢が押し寄せても、放心状態の晴信には、「御屋方様お引きくだされ!」勘助の叫びも届かない。
ついに迎えた、板垣の最後、千葉ちゃんの最後のアクションシーン!(アクションを”演じる事”とするならば、決して”最後”と思ってはいない!)重い鎧を付け、馬から落ち、転がりジャンプしたりしゃがみこんだり激しく動き回る姿に拍手!翌日は二時間のマッサージを受けたというが、4○才の自分の運動後のダメージを考えれば、68歳の千葉ちゃんが酸素ボンベを使う事に何の不思議もない!(「マスター・オブ・サンダー」のメイキングでも、酸素ボンベを使う姿が写っていた。)
それにもまして、 千葉ちゃんの鬼気迫る表情、ぎらつく目が、苦痛、そして、死を目の前に、歓び満足の笑みへと変わっていく、その目、その表情に、魅せられた!
じっくり千葉ちゃんの殺陣・表情を見せてもらえた事に、感激!!千葉ちゃんに、NHKに、唯ゝ感謝!!