「赤いマフラー なびかせて
進めサイボーグ われらの勇士
平和を守る正義の瞳
ああサイボーグ009」
この主題歌を歌うととても切なくなる、胸が苦しくなる。ラストの回まで細かいストーリーは、ほとんど残っていないのだが、感情だけが唄を口ずさむと、戻ってくる。
NHKBS2の「とことん石森章太郎特集」が連日放送され、思わず見続けている。石森章太郎というと、自分にとっては「サイボーグ009の作者」009は初めて胸キュンとなったヒーローで、作品も大好きだった!
「8マン」「スーパージェッター」と未来物のヒーロー活劇物を、好んで見ていた幼い頃。そうして、出合ったmyヒーロー第一号が、「009=島村ジョー」だった。
いろんな人種、年齢の9人組で、おのおの異なる考え方のメンバーが、力を合わせて戦う作品。気が付けば自分に大きな影響を与えてしまっている事に改めで気づいた。
『グループで何かをする(作り上げる)事』が好きな自分の原点は、「キイハンター」からだと思っていたが、実は、それをさかのぼる事、二年前のこの作品からもらったのかもしれない。「キイハンター」と同じくして始まったアニメだが、まだ、「キイハンター」の夜の世界(笑)には縁の無かった自分が胸ときめかせて見ていたのが「サイボーグ009」だった。
主題歌のメロディーがとにかく好きだった。そして、全員の能力を駆使して戦う姿、切ない物語の結末に引き込まれていった。もちろん、ジョーの漫画も書いた。片目のヒーローの、あのヘアースタイルがカッコよくて、とにかく大好きだった!
改めて、作品を検証する今回の特集で、さらに、思い入れが深くなった。ファーストシリーズ以降は、じっくり見た事が無かったが、又読んでみたくなった。大人になってしまった自分がどんな気持ちで読むのか?興味がある。古本屋に行ってみようか
「赤い夕焼け、寄せる大波、
戦い終わって 明日を夢見る
何時の日か再び みんなでここに立とう
ああ我らサイボーグ 平和の戦士」
見終わって、またまた切なくさせるラストの唄を、今も一緒に歌えたことに、我ながらびっくり。少年少女向けのアニメながら、深い深い社会性がある作品。そんな深い意味など知らなくても、それらが自分たち(の心)を育ててくれた事に、今、とても感謝している。
My First Hero
島村ジョー サイボーグ009 に、花束を!