Tik's little window 

スポーツ観戦&体験記、
映画&ドラマ鑑賞記、
日々の出来事などを、綴ってまいります

緒形拳さんに、お別れをー『風のガーデン』

2008-11-27 23:02:01 | TVドラマ
いつも忘れて、そして、最後の演技を見るのが怖くて、「風のガーデン」を、見ていなかった。

 自分の中では、豪快な笑い顔の緒形拳さんが今もそのまま生きていた。「風林火山」のかすれ声の拳さんではなくて・・・(昨年、見た時、叫び声の小ささに、とってもショックを受けたから・・・)

 例えば「激突」激しさと、熱い思いを胸に秘めた、物静かな表情、笑みは、自分の中では、緒形拳さんのサイコーの魅力。「魔界転生」の千葉ちゃんとの対決シーンも忘れられない。

 偶然見た「風のガーデン」。軽快な中井さんの演技や、痛みをこらえる姿がとてもリアルだった。そして、拳さんが登場。その立ち姿と表情を見ただけで、胸が締め付けられてしまった。見ないほうがよかったのかもしれない。でも、渾身の演技に目を背けられない。演技とは思えない、振り絞るように足手発する一言一言が、胸を締め付ける。

 偶然見た回は、まさにヒット!癌の息子のCT画像(?!)を見る表情に、涙が・・・一人で家にいたなら号泣だったろう。必死で感情をこらえるも、拳さんの一挙手一動、振り絞るようにして、語る声が、ラストステージを暗示しているようで、切なくてならなかった。(涙)

 最後まで演じきった、素晴らしい役者人生に、拍手を送ると共に、心からありがとうと言いたい。そして、本当に、お疲れ様でした。
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邦画の夢・愛が沁み込んだ場所『本渡第一映劇』ー『天草名画座番外地Vol.6』

2008-11-11 01:33:08 | movie
 第6回天草名画座番外地が、先週から、天草のkakiさんの本渡第一映劇で開催されています。

 一回一回積み重ねて、6回目の今年も、日本映画通の嬉しいラインナップ。サザンファンのkakiさんが、まさか、サザンに影響されたわけではないのでしょうが・・・今年でひとまず充電期間に、入るそう。本当に残念です。今はただ、一年後に、充電期間が明けていればと、願うばかりです。何も出来ませんが応援しています!!
フレーフレー!kakiさ~~~~ん!!
 是非、一度、美しい海山の天草の、映画を愛する人達が大切に守ってきた天草第一映劇で芸術の秋を、美味しい魚で食欲の秋を堪能していただきたく、先週末から始まっている映画祭のラインナップを全て、ご紹介!

 開幕の、11月7日(金)~10日(月)では、名作「二十四の瞳」(1954年 松竹)から、故深作監督&笠原脚本コンビで見せる「仁義なき戦い代理戦争」(1973年 東映)そして、ザ・ピーナッツの映画が登場。モスラー映画のようなゲストではなく、お二人が主役で渡辺プロ人気スター総出演の幻の作品「私と私」(1962年 東宝)ザ・ピーナッツの魅力。フィルム状態悪しくても、今この時、映画館で見られるとは、感激!まさに邦画愛するお客様を愛するkakiさんのセレクション。そして、渥美清出演の「八つ墓村」(1977年 松竹)懐かしい銀幕のスターに会える、オープニングから、豪華ラインナップです。

 続く第二週、11月14日(金)~17日(月)のラインナップは、昨年テレビで話題になった作品。邦画界があまりに短い役者人生にショックを受けた、田宮二郎主演の「白い巨塔」(1966年 大映)そして、急遽された緒形拳さんを偲んでの緊急追悼上映作品「火宅の人」(1986年 東映)。深作監督が描く、緒形拳さんの壇一雄はとても魅力的です。邦画全盛期の代表的なシリーズ、東映チャンネルでもお馴染みの、錦之助、ひばりの楽しい時代劇「殿さま弥次喜多」(1960年 東映)劇場で見る機会はまさに貴重です!ひばりファンは、是非、劇場でその当時にタイムスリップ?!して鑑賞して欲しい、こちらも第一映劇ならではの、嬉しい作品!!そして、「赤ちょうちん」(1974年 日活)熟女、秋吉久美子の初々しい姿を藤田敏八監督作品で。どことなく桑田さん似の長門さん出演は、kakiさんのご愛嬌?!?


 そして、ファイナル、11月21日(金)~25日(火)初アニメは「河童のクウと夏休み」(2007年 松竹)ココリコの田中さん、ゴリさんも吹き替え参加の、かわいいメルヘンアニメの世界へ。そして、まさに第一映劇のような映画館の夢の世界を描いた「オリオン座からの招待状」(2007年 東映)作品中に出てくるなつかしい邦画も、見どころの一つ。映写室のシーンは、昨年、拝見したkakiさんの仕事場風景を髣髴させます。東映チャンネルではなく、やっぱり映画館で、それも映画小屋・劇場で見たかった!(涙)千葉ちゃん作品が必ず入る嬉しいラインナップの一本が「恋と太陽とギャング」(1962年東映)健さん、丹波、監督石井輝男監督で、若き千葉ちゃんが、昨年の上映作品同様、健さんと一緒に見られます!今度は健さん主役で丹波さんも登場。飛行機ではなく、ヘリを操縦する千葉ちゃんの役どころは?!?そして、!「空手バカ一代」(1977年 東映)やっぱり千葉ちゃん主役の作品がなくては!!千葉ちゃんの最後の空手映画、室田日出男さん、本郷幸次郎さん、そして石橋雅史さんと豪華競演人で見せる千葉ちゃんの表情・切れのある空手アクション、そして、少年達と見せる笑顔をご堪能下さい!!!締めは、川島雄三監督の名作「女は二度生まれる」(1962年 大映)知る人ぞ知る名作、今秋リメイクされる「私は貝になりたい」で主役を演じたフランキー堺さんや、山村聡さんを相手に、艶っぽい若尾文子さんが魅せます。こちらも、劇場で、とっても見たい作品です。

 気がつけば、もう一年前のこと・・・・
福岡からかわいいイルカのえの天草エアラインに乗って、天草空港へ。バスで本渡の交通センターから歩いて、床屋で道を聞き、たどり着いた夢の本渡第一映劇。

 kakiさんと初めて会った気が、全くしなかった初対面。かわいいホールの、椅子とテーブル。上におかれたおいしそうな差し入れのお菓子。ポットのコーヒーのいい香りがふっと蘇ってくる。本当にたどり着いた嬉しさが、千葉ちゃんポスターがいっぱいの劇場の真っ赤な椅子に座って、映画を見始めたとたんに、グッと熱いものがこみ上げてきたあの日。

 素敵なkakiさんの奥様、そして仲間の皆さんと一緒に食べた美味しいお刺身、お酒、と映画談義。Tさんと泊まったオシャレな民宿旅館、ホテルの露天風呂から見た朝焼け。のどから手が出るほど、天草へ行きたい!本渡第一映劇の真紅のシートに座って、映画を見たい!!皆さんに又会いたい!!!今はただ、遙か離れた東京より、映画祭の成功を祈り、第一映劇の名物映画祭が、一日も早く復活されるように祈っています。
 

    ガンバレkakiさん!!そして、スタッフの皆さん!!
  一人でも多くの方が足を運んでくださいますように、心から祈っています。

 天草行きた~~~~い!

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