Tik's little window 

スポーツ観戦&体験記、
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誰かの為に、誰かが頑張ってくれているから、もうひと踏ん張り・・・・「スケアクロウ」鑑賞

2020-05-08 15:09:00 | movie
遂に、5月、ゴールデンウィークも終了。今年も4分の一が過ぎてしまいました。

自粛の日々も、家事、介護、子守りは変わりなく、合間に、好きなことができる?!時間が増えたので、番組表チェック録画予約がこまめに。
 
偶然見入ってしまった「スケアクロウ(案山子)」。一気に青春時代の映画館通いの日々にタイムスリップ。お気に入りのジーン・ハックマンのとても好きな作品の一つだったが、ほとんど内容忘れていた。

オープニングの嵐の前触れのような黒い空。ロングショットは、大スクリーンで見るのを想像してしまう。
 
 荒野のむこうから、ボストンバックを手に現れる大柄な男、ハックマン演じる、マックスの姿。偶然出会い、強引に共同経営者にされ?!ライオンと言う愛称で呼ばれることとなった、アル・パチーノ演じる、小柄でどこかひょうきんでな男。まだ見ぬ5年前に生まれたという性別もわからぬ我が子に渡すプレゼントの小箱を、常に小脇に抱えている。
 
すぐ手が出るマックスは、喧嘩してバイト先を追い出される。一緒に追い出されたライオンが「殴りたくなたら笑いなよ。カラスは、スケアクロウを怖がっていない。笑っている。スケアクロウは、おかしな顔や恰好して、カラスを笑わせる。笑ったカラスは、おじさんは本当にいい人だから、困らせるのはやめようと思う。カラスは笑っているんだ。」と言う。笑って相手にしないマックス。
 
それでも、ライオンとの旅で、いかついマックスの顔の表情が、次第に柔らかくなっていく。ライオンを引き留めようと、自ら、スケアクロウとなる、ハックマンのストリップシーン、そしてそれを見つめるアル・パチーノの表情は、何度見てもジーン。

 その後の展開は、ネタバレになるので、MYHPで、詳しく書きたいと思っているが、高校時代の習慣が復活して続けて二度目鑑賞し、ライオンの最後の姿が、胸に突き刺さった。この思いは若い頃には感じることが出来なかったもの。ラストの、二人の男の全く対照的な姿が、胸に迫りたまらなく泣けてきた。
 
おどけていて、風にゆらゆらふらついているようなスケアクロウ、カラスがいるから、スケアクロウがいる。そして、スケアクロウが、踏ん張る理由は、大切なものを守るため。

悲しいこと、つらいことは、いっぱいある。人生の厳しさの中で、人が生きていく時かけがえのない物は・・・強い人、弱い人、几帳面な人、おおらかな人、たくましい人、繊細な人、様々な人がいる。皆がそれぞれ傷つきながらも、生きている。それでも、一人で頑張るのではなく、大切な人を思う気持ちが、希望、勇気、元気をくれる。

 新コロナで、気持がぐらぐら、揺れている。

そんな時だから、誰かを、みんなを、思いながら、もうひと踏ん張り、と思わせてくれる映画との偶然の再会に、感謝。

ハックマンの、作品を続けてみたくなった。

優しい気持ちになれる、ロビン・ウィリアムスの作品も、久しぶりに見てみたい。

まだ見ていない、新作録画作品も、たまっているのに・・・・・

さてお次は何見て、泣こうかな。


書き忘れていたが、オープニングの、こちらもお気に入りの、二人で葉巻に火をつけるシーンに、NHKドラマ「十字路」の千葉ちゃんと草刈さんの二人のシーンを思い出してしまった。千葉ちゃんも、「スケアクロウ」好きな作品だとか。

 

コメント
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