今宵もブログの海原の片隅にさすらい、ぽつねんと電子の塵をかき集めてみましょうか。
さすらい / Warren Zevon (1976)
ちょっといかれたランディ・ニューマン風のウォーレン・ジヴォン作品は、ちょいといい感じ。
ドラッグとアルコール中毒でL.A.の音楽業界の路地裏に埋もれていたアウトローを
親友 ジャクソン・ブラウンが何とか更生させようと引き上げ制作させたアルバム。
多くの友人(イーグルスやフリートウッド・マックのメンバー、フィル・エヴァリー、
カール・ウィルソン、ボニー・レイット、J.D.サウザーら)が手を貸し見事な傑作に!
リンダ・ロンシュタットがカバーしたことにより有名になった曲は、どれも味があってイイ。
“風にさらわれた恋 Hasten Down the Wind ”
“僕はついていない Poor,Poor Pitiful me ”
“モハメッドのラジオ Mohammed’s Radio”
“カルメリータ Carmelita”
僕は、リンダのカバー曲からウォーレン・ジヴォンを聴くようになった。リンダの功績は大きい。
きっとWarren Zevonのファンは、Linda Ronstadt経由が多いんじゃないのかな。
お買い得original album series
ジヴォンは十数枚レコードを作ったが殆ど売れず1978年『ロンドンの狼男』 唯一のヒット曲
(Werewolves of London 全米21位 / Excitable Boy に収録)が知られるくらい。
風采がさえない為か、骨太なロックの良い曲が知られないままなら残念な事。商業的には
恵まれないままクスリとアル中の悪性は抜けきれず、2003年肺がんで56才の生涯を閉じる。
アルバム収録曲名(“人生に背を向けて”,“命知らず”)を地で往くようなハードボイルド野郎の
曲を聴きながらヨッパラっちまおうか....バーボンが似合う夜に。Aahoooo !!!(ワイルドだぜぇ)