五叉路のグラフィティ

田舎者からの便り...。

フーズ・ネクスト

2006-03-27 21:11:07 | 音楽
The Who次の新作ですよ、というそっけないタイトル。
実は幻のプロジェクト『ライフハウス』(ピート・タウンゼントにより
’70年代の初めに構想された『SFロック・オペラ,ライブ&映画』)
が頓挫したため、Who's Next(1971)として発表されたのだ。

そんな情報なんて知らなくても、演奏・楽曲とも充実している時期の
ザ・フーは無敵だ。全9曲、この自信に溢れたロックに批判される
いわれは何処にも無い。でかい音で聴くほど気持ちは高揚してくる。

小便をひっかけているアルバム・ジャケットで発表するくらい
怖いものなしの勢いは、ロジャー・ダルトリーの素晴らしい歌声にも
表れている。最後の曲”無法の世界(Won't Get Fooled Again)”
ラストの雄たけびは、ザ・フーの、ロックの勝利宣言のようだ。

Who's Next
そう、予備知識がなくても、コンセプト・アルバム、ロック・オペラなどと
いう小賢しいことはなしでも、レコードに針を下ろせば(CDでは、PLAY
ボタンを押せば)ここには魂のロックがあるんだ。誰だ?ザ・フーには
シンセサイザーがどうもねと、云々(うんぬん)・・・オシッコかけちゃうぞ!

There Once Was a Note,Listen.
(かつてある音があった、聴け。)
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ピアニストを撃つな !!

2006-03-25 00:11:43 | 音楽
今日は、エルトン・ジョンの誕生日<Elton John 1947.3.25生まれ>でっせ。
この’70年代黄金期を突っ走る名盤(1973)はいかかでしょうか。

”ダニエル”穏やかで美しいバラード。
”クロコダイル・ロック”笑っちゃうほど能天気でノスタルジックで愛すべきR&R。
この2曲のビッグ・ヒットをはじめ変化にとんだ曲いっぱいの魅力的なアルバム。
僕は、サービス精神旺盛の(ダブル・ジャケットに添付の12Pブックレットも
映画のパンフレット風で豪華)このLPが決定打となりファンになりました。

アルバム・ジャケットは映画館に入ろうとするカップル。上映作品は
タイトルの”DON'T SHOOT ME I'M ONLY THE PIANO PLAYER”
"ピアニストを撃て"(1960・仏)フランソワ・トリュフォー監督の映画を自虐
パロディにしています。また次回作"マルクスの二挺拳銃"Go West(1940・米)
のポスターが(右端ですヨ)あったりと・・・こんなところも僕のお気に入り。

日本ではE・ジョンの"ブロークバック・マウンテン"的趣向により、本来の
ポップ・ロックの良さについて正当に語られないのは残念なことですね。

楽しいポップスをお望みの方、またはエルトン・ジョンをアルバム単位で
聴いてみたいなら、これから始めるのをお勧めします。
薦められて聴いたけど、つまんないだって?
だからって・・・Don't Shoot Me I'm Only The BLOGGER !!
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広い世界のチャンピオン

2006-03-21 16:00:30 | 音楽
"The Last Temptation of ELVIS"(1990)は、
ニュー・ミュージカル・エクスプレス(NME)のライターでDJでもあった
ロー・カー(Roy Carr)がエグゼクティブ・プロデュースした慈善CD。
(ハンディキャップをもった子供ために活動している
Nordoff-Robbins MusicTherapyへ支援・企画されたCDです。)

エルヴィス・プレスリー映画で唄われた歌をオール・スターがカバー。
主要なところでは・・・
Paul McCartney イッツ・ナウ・オア・ネバー,Bruce Springsteen ラスベガス万才
Robert Plant パーティ,Dion DiMucci ミーン・ウーマン・ブルース
Hall&Oates 好きにならずにいられない
僕が大好きで泣けるほど秀逸なのがAaron Nevilleのヤング・アンド・ビューティフル
映画用に書かれた音楽なのに、これほどのアーティストが取り上げ愛されている
エルヴィスは凄いですね~。

泣けると言えば、今日は泣けるほどうれしい日です。
第1回WBCチャンピオン! TOP OF THE WORLD! 世界一! おめでとう王ジャパン。

”KING OF THE WHOLE WIDE WORLD(広い世界のチャンピオン)”
をElvis Presley自身も最後に唄っているこのCDで祝杯だ。 
王JAPAN万才!

<おまけ>
守護神・大塚投手登場のテーマソングはよかった、AC/DC の”Hells Bells”だ
これは、キューバをHellへ日本をHeavenへ導いた鐘でしたね。
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Live Forever

2006-03-19 21:50:49 | 音楽
oasisの1st Definitely Maybe (1994)。
激しいギーター・サウンドながらよく聴きこむと、英国の良質Pop Songが
一杯詰まっていることに誰でも気づく傑作アルバム。これで(悪ガキ)
ギャラガー兄弟が”ロックンロール・スター”への第一歩を踏み出した。

米国のシアトル・グランジに対抗し書かれた名曲が”Live Forever”
「当時グランジは、自己嫌悪、死にたいというものばかり。
俺はそれに耐えられなかった。頭にきてたんだ。
それで、死にたいとも思わないし、永遠に生きたいというような
曲を作ろうと思った。」とノエル・ギャラガーは語った。

そしてノエルはピート・タウンシェントがかつて所有していたとされる
58年型のギブソン・レス・ポールを弾き鳴らし、
ニール・ヤングとピート・タウンシェントを足して2で割った音をめざし
ついに、この名曲が誕生したのである。

今日の2006ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝
日本VS.韓国 6-0で日本が圧勝。やったあ、あとひとつ!
イチロー、福留、上原、松中、いや選手・王ジャパン総てが
死力を尽くした戦いは素晴らしかった。熱いものがこみ上げてきました。

ありがとう、そしてこの曲を王ジャパンへ贈りたい。
Live Forever , Japan
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GENIUS

2006-03-18 18:57:12 | 音楽

遥か昔、LIVEの記憶。
1986年7月25日(金)ブラック・ヘリテージ・フェスティバル・イン豊橋;初日
(The BLACK HERITAGE FESTIVAL in TOYOHASHI)
愛知県の豊橋港ポートサイド・パークで3日間(7/25-27)行われた
ブルース、R&B、ゴスペルを聴かせるLIVEイベント。
(1,3日目がレイ・チャールズが、2日目はB.B.キングがトリをつとめた)

初日の出演者はODETTA,The Dirty Dozen Brass Band,Odadaa,
Mighty Clouds Of Joy,Sky Riders,N.Y.Jazz Allstars,憂歌団,
ダンカン・ブラザーズ・バンド,B.B.KingそしてRay Charles。
日本の出演者は各日変更ありで10組の出演者だったと思います。
お昼頃に始まり8時頃まで(曖昧です!)の真夏のイベントだった。

日焼けで肌はヒリヒリしていたが、夕暮れ頃から
B.B.キングがゴキゲンなブルースを聴かせてくれ、トリのRayへ。
付き添いの人に案内されピアノの前へ現われたときから
僕は鳥肌がたち、神々しいまでのオーラを放つRayに感動,震えた。
夢のなかで時間が過ぎて行くようだった。

今はもう"GENIUS"Rayはいない。でもこのCDを聴くといつも傍に現われてくれる。
音楽っていいもんだ!

【追伸】
M-5曲目RayとMargieの強烈なボーカルが聴ける”(Night Time Is)The Right Time”
を3/16に来日したローリング・ストーンズが(Mickとリサ・フィッシャーで再現!)
今回レパートリーに入れている。ぜひ観たい曲目のひとつなのです。
【追伸2】
テレホンカード見つかった!添付します。

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気にしないで

2006-03-15 23:09:36 | 音楽
もうすぐ春ですね・・・重いコート脱いで出かけませんか♪・・・
どこかで聴いたフレーズ?

気にしないで

”気にしないで(Don't Worry Baby)”はビーチ・ボーイズの素敵なナンバー。
アルバム「SHUT DOWN Vol.2」(1964)に収録された傑作です。
(全米初№1ヒット”アイ・ゲット・アラウンド”のB面でも発売)
フィル・スペクター(ビー・マイ・ベイビーを意識してますね)ばりのドラムの出だし。そして、
ブライアン・ウィルソンのファルセット・ボイスとBB5の美しいハーモニーが絶妙。POPS
不滅の名曲TOP40にこの曲が入らなかったら僕はそんなランキングは信用しない。

B・ウィルソン自身もこの曲について思いれが強く後年のインタビューでこう答えている。
「母の愛なんだ。僕の使命は、母親が子供の面倒をみるように
音楽で人を支えることだった。僕たちの、とてつもなく大きな精神的な愛を
”Don't Worry Baby”に託したと考えてほしい」

おお、なんというピュアなココロザシなんだブライアン!
だからB・ウィルソンの心は1度ひび割れたビー玉になったんだね

Stay with me
硝子(ガラス)の少年時代の 破片が胸へと突き刺さる♪・・・
これも、どこかで聴いたフレーズ?

Don't Worry Baby
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The Brown Album

2006-03-12 21:20:17 | 音楽

お風呂につかりながら、ある記憶をたどっていた...
最初にどうしてザ・バンドが好きになったか、出逢ったのか。

ボブ・ディランを聴きこんでいたから? ”いいえ”
ロック・レジェンド(本・雑誌)を紐解いたから? ”いいえ”
そうだ!映画「タクシードライバー」(1976・米)から始まったのです。
<ロバート・デニーロ主演の映画 監督マーティン・スコセッシ
 凄い映画をつくったね~と歓心し、M・スコセッシ作品に期待していた>

すでに当時から映画狂の僕は、映画雑誌の情報より『M・スコセッシ監督が、
今度ロックグループ"ザ・バンド"の記録映画を撮り終えた』との短信ニュースが
気になる、ザ・バンドってどこのバンド?誰のこと?キッスやクイーンより凄いの?
とんちんかんな事から興味を覚え、今では僕の重要なロック・グループの1つに。
(あ、そうそう 記録映画は「ラスト・ワルツ(1978・米)」ね)

それで、最初に買ったのが「THE BAND」(1969)2ndアルバム。
通称"The Brown Album"衝撃でした。何度聴いても飽きない。
なんだこれは!この味わいのあるボーカルに
卓越した演奏・秀逸な楽曲を聴かずにいたのか!
イーグルスやキッスやクイーンがロックで、これが全てと思っていた俺はアホか?

という訳で、ザ・バンドを聴かずしてロックを語るなかれ・・とか能書きを
垂れるようになっちゃった。(笑)
今度、マーティン・スコセッシは俺に”ノー・ディレクション・ホーム”を
観るように迫ってくる(ディランのCDだけでかなり満足しているんだが)。
もうロックの呪縛から逃れられない!

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Exile on Main St.からの招待状

2006-03-11 16:51:02 | 音楽

昨日 深夜帰宅、雨に濡れた郵便受けの底に”配達の際ご不在でした”の紙切れが。
今日 はんこを持って郵便局へ受け取りに。・・WHAT?・・そうです、
メイン・ストリートのならず者達からの招待状が届いたのだ。Time Is On My Side.

来日公演チケットを1月21日にWeb予約してから、待つこと50日余。
(招聘元の)JECインターナショナルの封筒を開け、座席を確認。(どこかな?)
[ナゴヤドーム;2006.4.5 S席 アリーナC6ブロックXXX]The Rolling Stones
メインステージとBステージの中間の中央やや左側シートか。Get Yer Ya-Ya's Out!
ザ・ローリング・ストーンズ

ゴールデンサークル席(55,000)には手が届かなかったが、先着抽選というフレコミに
しちゃ上出来。JEC評判がよくないみたいだけど俺は違うよ。Got Live If You Want It!!
今回のツアーでも傑作『メイン・ストリートのならず者』Exile on Main St.(1972)から
定番”ダイスをころがせ”や”ハッピー”などは、まだまだやってるようだ。

M・ジャガーの「konbanwa Nagoya~ DAGAYA~!」のMCが聴けるのか?
楽しみである。... Let's Spend The Night Together !!!!

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すわ、6重衝突か!?

2006-03-07 20:27:44 | 映画
クラッシュ crash (2004・米)
製作・監督・脚本ポール・ハギス
主演ドン・チードル、サンドラ・ブロック、マット・ディロン、ジェニファー・エスポジト

***物語***クリスマス間近のLA。ハイウェイで一件の自動車事故が起きた。
しかしその“crash”の向こうには・・・。
黒人刑事グラハムとその同僚でヒスパニックの恋人リア。
銃砲店で不当な差別に憤慨するペルシャ人の雑貨店経営者ファハド。
白人に敵意を抱く黒人青年アンソニーとピーター。
地方検事のリックとその妻ジーン。
差別主義者の白人警官ライアンと同僚のハンセン。
裕福な黒人夫婦キャメロンとクリスティン。
やがて彼らの人生は意外な形で"衝突"連鎖し、群像劇が展開していく。

さっき観てきました。いや~、いい映画だった。
「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本家が、初めてメガホンをとった傑作。凄い才能!
これだけのエピソードを詰め込んでも、2時間ない話の展開に脱帽です。

人種が入り混じるアメリカ社会で生き抜くため、心と心の衝突・偏見・怒り・葛藤・
嫉妬・愛情が幾重にも重なりあって結末へ向うサスペンス。秀逸なプロット。
(「マグノリア(1999・米)」のような手際のよさで)よかったな~。

雪もちらつき始めたラストは 天使が、上空から(5歳の時渡したはずの透明の
何も通さないマントじゃなく)皆が見られる慈悲の粉雪マントで、優しく誰かれなく
公平に愚かな人間を見守ってくれているようでした。涙

P・ハギス監督は、交通整理 も大変上手でしたね。(笑)
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Big-O(オー)

2006-03-06 23:12:08 | 音楽
日本じゃ”ビッグ・オー”といや王貞治監督。
ワールド・ベースボール・クラシックがんばれ、世界のワンちゃん!
ついでに脱線しちゃうと”ビッグX”は手塚治原作 鋼鉄の巨大ヒーロー。
(注釈;40代以上のおじさんには懐かしいTVアニメのことです。)

なんの話だったけ?・・・。

ベルベット・ボイスで知られたロカビリー歌手”Big-O(オー)”こと
ロイ・オービソンの素晴らしい編集盤をご紹介で~す。(笑)
”For The Lonely:18 Greatest Hits / Roy Orbison”(1988;RHINO)

恋の痛みを切々と歌い上げる「Crying(恋のむせび泣き)」を初めとして
この盤では「Ooby Dooby」「Running Scared」「Dream Baby」
「Blue Bayou」(リンダ・ロンシュタットのカバーもありましたね)
「Only The Lonely」「It's Over」・・・最後に「Oh, Pretty Woman」
(映画ですっかり有名ですね)計18曲 RHINOは良い編集してます。

B・スプリングスティーンが、誰もが彼のように歌いたいけど
誰も真似できないと評した、偏執狂的な歌声に魅かれます。
ささやくよう唄い方からひゅるひゅると跳びっきりの高音に変化したり
果ては、叫び声になったりと異常に盛り上がるのだ。

ほかにも編集盤はいっぱい出てるので、Big-Oの
ベルベット・ボイスを一度お試しあそばせ!
失恋中の人や寂しい人は”Only The Lonely””Crying”などで
思いっきり泣いてくだされ・・・FOR THE LONELY!
コメント (2)
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