キャッシュレス時代の今年7月3日に20年ぶりに新しいお札が発行され肖像画が変わった。
一万円札の顔が福沢諭吉 ☞ 渋沢栄一に、五千円札の顔が樋口一葉 ☞ 津田梅子に、
千円札の顔が野口英世 ☞ 北里柴三郎に変わった。僕は新しいお札をまだ手にしてないが
こちらのキャッシュは永遠に不変なりという訳で…。
Man In Blackとあだ名された有名なカントリー・シンガーソングライターをご存知か。
ジョニー・キャッシュと聞いて『名前だけは知ってるけど...』で終わってはいないか。
J・キャッシュは1955年に「Folsom Prison Blues」というヒット曲で頭角を現した。
暫く好調は続いたがツアーをすっぽかしたり刑事事件を起こすなどアウトローな性格が
災いし、ヒット曲がでなくなると薬物摂取やアル中の影響もあり次第に人気も凋落した。
ジョニー・キャッシュ / Johnny Cash At Folsom Prison (1968)
J・キャッシュが刑務所で演奏したいという野望を実現させヒットした起死回生のLIVE盤だ。
1968年1月13日カリフォルニア州のフォルサム州立刑務所での演奏を録音したもの。
バンドメンバー(The Tennessee Three;ギタリスト:ルーサー・パーキンス、ベーシスト:
マーシャル・グラント、ドラマー:W.S.ホランド)カール・パーキンス、愛しの人で後に
妻となるジューン・カーター(2曲を共演)らに支えられながら、本物の囚人達の前で
感動的なパフォーマンスを聴かせる。
恒例となっている挨拶 "Hello,I'm Johnny Cash!" で開幕するこのコンサートから数曲を紹介
Folsom Prison Blues,Jackson,思い出のグリーン・グラスGreen, Green Grass of Home
地下牢のように暗くDark As The Dungeon,あと25分 25 Minutes to Go,Cocaine Blues
J・キャッシュらしいアウトローぶりを発揮する選曲が何とも凄い。
刑務所の歌、絞首台に向かう歌、絶望の歌なんかを披露している。
"思い出のグリーン・グラス"を郷愁を誘う素敵な歌だと勘違いして聴いている方がいるけど
この歌は”執行を向かえる朝に死刑囚が監獄の中で見た故郷の夢”を歌っているのだ。
このコンサートの模様は、ジョニー・キャッシュの半生を描いた2005年の傑作映画
『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 (Walk the Line) 』のハイライトにも
なっています。貴方がご覧になっていたら、うれしいな。 "I Walk the Line"
映画を観た後、再びこのアルバムを聴いたらさらに感動も倍増するかも。
アルバムを数枚しか聴いていなくても、彼の大ファンだと公言してもいいぜ!
そんな現金な奴だって(この俺も)にわかファンだって彼はきっと許してくれるはず。
まあ、アルバム枚数を数多く持つことに越したことはないけど。
なんたってJ・キャッシュというくらいだから。