五叉路のグラフィティ

田舎者からの便り...。

キッド

2021-03-01 00:08:55 | 映画

<ビバ!チャップリン>VIVA! CHAPLIN
1972年11月東和が『モダン・タイムス』第1弾上映を皮切に開始したチャップリン
代表傑作のリバイバル公開シリーズを憶えていらっしゃる方はもう60歳超えかな。
1975年には『キッド』を公開した。先日NHK-BS TVでの再鑑賞を機にエントリー。

キッド Charles Caplin in THE KID (1921・米) B&W 53分サウンド版/六巻*
製作・脚本・監督・音楽・主演 チャールズ・チャップリン 共演 エドナ・パービアンス
ジャッキー・クーガン、トム・ウィルソン、ヘンリー・バーグマン、カール・ミラー
チャップリン初の長編劇映画。これまでは、三巻、二巻の短編映画でした。
*(巻・・・映画のフィルムは、1巻が約10分程度に巻かれたフィルム缶に入っていた)

【ものがたり】
ふとしたことで捨て子を拾って育てるハメになった放浪者チャーリーが、
やがて実の親子以上の強く深い愛情で結ばれる微笑みと一粒の涙を誘う物語。

ストーリーは単純ですが、以下の点が今回さらに強く心に残りました。
我が子を捨てた母親が嘆き悲しむ所で、キリストが十字架を背負って
ゴルゴダの丘を登るシーンのインサート。
子供が警察へ保護されてしまった後、チャーリーが失意の中で眠り
夢を見るシーン(天使と、悪魔のささやきが交錯するファンタジー)。
このあたりに、チャップリンの芸術的野心が見て取れ感心しました。

そして、これがなんと100年も前(大正10年)の映画になるんですね。
まあっ貴方この傑作をご覧になっていない。怖いですね~、恐ろしいですね~
未見ならば是非観ていただきたい傑作です。ではサヨナラ サヨナラ サヨナラ

・・・ とか何とか云っても当時5歳の子役ジャッキー・クーガンが愛おしいのだ!
今回TVでの再鑑賞では孫を見るような心持ちで観てる自分が居て、なんだか
感慨深い。 年取ったな~

コメント (6)
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